2023/05/12(金) 11:00 0 2
11日、(公財)JKA本部(東京都港区)で、2022年にグランドスラムを達成した新田祐大(37歳・福島=90期)の表彰が行われた。笹部俊雄JKA会長より、新田に賞状と記念品が授与された。
■コメント:JKA会長 笹部俊雄
新田選手、史上4人目、GIが6開催となってからは2人目となるグランドスラム達成おめでとうございます。直前の達成者、神山雄一郎選手が達成してから実に23年ぶりの快挙となりました。
この「グランドスラマー」の称号に至る間、内外含め勝負の厳しい競走環境の中、苦難と葛藤を乗り越えての偉業であり、敬意を表するものであります。
東京オリンピック出場は記憶に新しいところですが、2019年世界選手権(ポーランド)のケイリンで銀メダルはじめ、世界の舞台で活躍できる競輪選手を体現し、競輪ステータスを広めた功績に対し感謝するものです。
こうした努力家である新田選手は、競輪と自転車競技ナショナルチームでの経験を融合できる理論と経験を併せ持つ稀有な存在として、これから自転車競技を目指す若い世代に影響を与えた大きな存在となっていることと思います。
6つのGIでグランドスラムを達成した今、KEIRINグランプリを優勝した選手は皆無ですので、これからもこの受賞が一つの区切りで終わることなく、前人未到の偉業達成を刻む新たな歴史に向け、新田選手には是非ともそのチャンスを実現し、後に続く世代に夢と目標を与えられるよう、さらなる活躍を祈念しています。
■コメント:新田祐大
グランドスラム達成に向けて常に強い気持ちを持ち続けて挑んだ結果が、この表彰式に繋がったと思います。応援してくださったファンの皆さんや関係者の皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。
年齢や体調面を考慮すると、GI競走で結果を出すのをあきらめなければいけない時が来たかもしれないと弱気になった時もありました。そういった気持ち的にも苦しい中で達成できたという事は、僕の今後の競輪選手としての人生の中でとても大きな意味を持つ事だと思いますし、さらに奮起していかなければいけないなと感じました。
今後も皆さんに応援してもらえる選手として、責任感をもって日々のレースを走り、グランプリの制覇を目指して頑張ります。そして、皆様に新たな形で良い報告ができることを楽しみに励んでいきたいです。
今日は本当にありがとうございました。