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【日本選手権競輪】シリーズリーダー脇本雄太! 大津昌広の注目の地区と地元イチオシ選手は? /競輪予想・ウマい車券

2023/05/02(火) 10:00 0 10

平塚競輪場で2日に初日を迎えた「日本選手権競輪(GI)」。場立ち予想家・大津昌広が競輪場の特徴や注目地区、そして今節の注目選手を紹介します。
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■平塚競輪場(湘南バンク)の特徴

 去年、平塚KEIRINグランプリが開催された時にも書かせてもらったのですが、湘南バンクは直線の長さもバンクの角度も全て平均的な400バンクで、雨風もよほど酷くなければ、走りに影響は無いと思います。
 自力タイプ、追い込みタイプ、すべての選手が戦法の有利、不利無く平等に力を発揮して戦えるバンクだと思います。前回は、湘南バンクは「目立つ特徴が無いのが最大の特徴」と言ったのですが、唯一の特徴を挙げるとすれば「高速バンク」と言うこと。

 年間を通して軽い湘南バンクですが、4.5月から夏にかけてが、1年の中で最も軽く、スピードが出る時期で、平塚のバンクレコードは前回2018年のダービーで、中川誠一郎選手の10.6の捲りを、今回も参加の荒井崇博選手が追い込んだ時に出した10.4です。

■日本選手権競輪 注目地区

近畿

脇本雄太(撮影:北山宏一)

 今回のシリーズリーダーは、間違いなく前回いわき平ダービーの覇者でS班の脇本雄太選手です。今回2年連続3度目の栄冠を狙うことになる。

 脇本選手の最大の敵は、相手選手では無く「腰痛」なので、6日間の長丁場のダービーで最後までコンディションを維持出来るかが最大のポイントになる。脇本選手は体調のことに関しては、正直に話すので、走る前日のコメントには注目したい。

 古性優作選手は今年すでに脇本選手の番手から「全日本選抜競輪(GI)」を取っているが、その勝ちを含めて「ウィナーズカップ(GII)」までは、今年18走して17回1.2着と言う驚異的な競争成績を残している。ここ2場所の欠場は気になるが、体調に問題なければ、脇本選手との連携なら当然だが、自力で戦っても優勝狙える1人だ。

 近畿勢では、2018年平塚ダービーを取っている三谷竜生選手も復調しているので、勝ち上がって脇本、古性選手と連携できればチャンスが巡ってきそう。


南関東

郡司浩平(撮影:北山宏一)

 地元南関は郡司浩平選手が先頭に立って、地元勢を引っ張る立場が、今年になってS班クラスの同型と自力で戦った時に、ほとんど結果を出せていない。勝っているのは、前回の小田原記念の時のように、目標が居る時だけと言う印象は否めない。
 今回も地元なので、勝ち上がりの段階では、目標をつけてもらえるだろうが、もし目標がいないとしても、自力で結果を出してもらいたい。

 今回南関勢は、深谷知広選手、松井宏佑選手、北井佑季選手、渡邉雄太選手など自力タイプの選手層が厚いので、1人でも多く勝ち上がって、地元勢を盛り上げてほしいと思います。


北日本

新山響平(撮影:北山宏一)

 王者の脇本選手、古性選手に待ったをかける最右翼はS班4人を要する北日本勢になると思います。
 若手は伸び悩んでいる感はあるが、何と言ってもここに来ての、新山響平の完全復活が大きい。今年になってからS班の重圧からか、新山選手らしくない競争が続いていたのですが、ここ2場所を見る限り、去年の競輪祭を取った時の出来に近いところまで戻している。

 新田祐大選手も去年のKEIRINグランプリ松浦悠士選手に競り勝って、今年1発目の立川記念でも、郡司選手に競り勝って優勝した辺りから、さらに覚醒して、以前のような淡白な競争が無くなり、ダッシュを生かして位置にもこだわり、いざとなれば捌きもこなす高次元でのオールラウンダーに変貌した。
この人も打倒脇本選手の1番だろう。

 守澤太志選手は本来持っているポテンシャルからすれば、少し物足りない気がする。 佐藤慎太郎選手は相変わらず持てる力を120%全力で出し切っている。この歳で10年前と強さが変わらないのだから感服するしか無い。素晴らしいです。 もう1人、前ダービー王者の成田和也選手もS班の選手に引けを取らないと見ています。去年の復活も素晴らしかったが、数少なくなった競輪道を守る選手として、自分は今年のKEIRINグランプリに成田選手は出ると思っています。


中四国

松浦悠士(撮影:北山宏一)
 今回1番自分が注目したいのが、中四国勢です。
 S班の松浦悠士選手が引っ張る中四国は、盟友の清水裕友選手もF1メインとは言え、好調をキープしている。何と言っても、今回自分が注目している選手が中四国に2人います。それが犬伏湧也選手と町田太我選手です。

 犬伏選手は、元々ポテンシャルの非常に高い選手ですが、大垣記念を古性選手を破って優勝したことによって、さらに一皮むけて、今開催は勢いに乗ることができれば、決勝まで十分に進む力が有ると思います。
 町田選手も長らく低迷期が続いていましたが、ようやくここに来て、本来の強靭な地脚の町田選手が戻って来ました。今の調子ならば、最低でも準決勝までは進んでくれると思います。

この2人のどちらかだけでも決勝に勝ち上がって、松浦選手と連携できれば、脇本選手とでもいい勝負ができると思います。


関東

 関東は残念ながら、平原康多選手が落車の影響で、無念の欠場となってしまいましたが、その分まで東日本を代表する自力型に成長した眞杉匠選手と元S班の吉田拓矢選手、宿口陽一選手を中心に結束して決勝を目指してもらいたいと思います。


中部

 中部は選手層からしても厳しい戦いになりそうですが、1発の魅力のある山口拳矢と、実力者の浅井康太には当然チャンスはあると思います。


九州

 九州勢は、九州を代表する選手に成長した山田庸平選手を軸に、脇を荒井崇博選手や中本匠栄選手のベテランが脇を固め、嘉永泰斗や、117期で力のある若手自力型が数多く参加しているので、準決勝辺りまでは目標に恵まれそうで、決勝進出のチャンスは十分にあると思います。

■地元イチ推し選手は?

先行型では北井佑季選手

北井佑季(撮影:北山宏一)

 北井選手と言えば、予選クラスでは、前受から2周突っ張って逃げきるのが代名詞ですが、近況は無理に叩きやってまで先行することが減り、展開によっては捲りに回る競争もする様になり、以前にも増して安定感が出てきた。直前の調子も絶好調のようなので、地元を盛り上げる為にも、どこまで勝ち上がれるのか楽しみです。


先追い込み方では佐々木龍選手

佐々木龍(撮影:北山宏一)

 お父さんは、名マーカーとして長年活躍した佐々木龍也さんです。そのお父さんのDNAを引き継いだガッツ有る競争で、最後まで諦めず、先日の小田原記念決勝戦でも前を回るの先輩の内藤の内を頭でドカしに行った競争は、内心見ていてやるなぁ〜と思いました。

 平塚のガイダンスで働いている元選手の加藤さん達も、自分が地元でお勧めで好調選手を伺いに行った時に、真っ先に「龍でしょ!」と言われていました。 穴党の方は是非予選から佐々木選手を狙って見て下さい!



 現場でしか体感できない迫力が必ず有るので、時間が許されるのであれば、是非、平塚競輪場にお越しになって下さいね。

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