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【別府競輪】豊後の虎・小野俊之が再び這い上がる!

2021/05/20(木) 12:00 0 3

別府競輪場で開催中のミッドナイト「WINTICKET杯(FII)」。誘導員として参加中で、左膝の手術から復帰して2場所を走った小野俊之に近況の状態を聞いた。

24日から小倉競輪(ホークス杯)が控える小野俊之

 2004年に立川KEIRINグランプリを制覇。2012年にはテレビ朝日の「マツコ&有吉の怒り新党」の日本人が知っておくべき「新・三大○○」のコーナーで「競輪・小野俊之のスゴい追い込み」として紹介されたこともある。その影響で、競輪を知らない当方の弟も小野俊之だけは知っていた。
 頂点を極めた小野だったが、頸椎(けいつい)骨折などの大ケガで低迷し、近年は左膝痛に悩まされ、A級戦でも勝てない日々が続いていた。そんな矢先の出来事だった。

「練習中に落車して、悪化してしまった。もうこれはダメだと。病院で診てもらったら、“すぐに手術しなさい”となって。最初は車いすで。リハビリ中も炎症を起こしたりして、実戦復帰が予定よりも遅れてしまった」

 昨年10月の佐世保競輪(九十九島凪海カップ)を最後に実戦から遠ざかった。4月の地元戦で復帰する予定だったが、整備不良でさらに遅れて、4月26日の福井競輪(FBC杯橋本左内賞)で実戦復帰。復帰2場所目の富山競輪(チャリ・ロト杯)の最終日に1着。一昨年以来の白星を挙げた。

「感触は、まだまだ良くない。でも今は1着を獲ることが重要なので。手術のおかげで、動き自体は、どんどん良くなっている。かみ合ってくれば、そのうち噴くと思う。レースの中で、“よしっ”というのがあれば、もうすぐだと思う」

 最後に復活を待っているファンへのメッセージをお願いした。

「競輪選手はファンに貢献してナンボ。走らないと価値がない。プロなので魅せながら、ファンに貢献する。一番下から、あとは上がるだけ。地道なトレーニングを積むしか道は残されていない。右肩上がりに、着実に積み上げていくしかない。(4月21日に)45歳になったし、この歳でも、もう一回行けるぞ!というのを見せたい。早く自分のレースができるように頑張ります」

 次走は24日からの小倉競輪(ホークス杯)。まだまだトップフォームには遠いかもしれないが、どう猛で猛々しい豊後の虎は健在だ。完全復活の日が来るのを待ちたい。(netkeirin特派員)

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