2023/04/10(月) 20:15 0 9
競輪選手も夢のある職業になり、ダービーで優勝すると7900万円。2着でも3850万円あり、この2着でグランプリ出場が当確になるケースも出てきそう。選手全体の賞金も高くなり、チャレンジの選手で言うと、一開催で平均5万円アップ。
沼川夢久は温厚な人柄で一般社会でも成功する常識人だが「自分らクラスの選手にとって、この5万円アップは大きい(笑)。チャレンジに落ちると、ひとレースで、10万円稼ぐのは不可能と言われていた(苦笑)。だって、3月まで、10万円以上の賞金があるのは決勝の3着以内だけ。新人の選手ならともかく、俺らベテランのマーカーは普通、取れない着順。今は最終日の選抜の1着でも10万円あるからね」。
関係者と競輪界の上層部の努力や選手の頑張りにより、開催が増えて、3年前より月の斡旋本数も増えている。それまでは、末着近い着順だと一開催で手取り12.3万円。それが月2回の斡旋だから25.6万円。ただ、待遇が良くなっているのは間違いないが、その分、部品代とかが高くなっているそうだ。
「タイヤだって14000円するからね。生活は楽じゃないよ(笑)」
チャレンジの世界の人生模様は、ちょっとした小説以上だ。(町田洋一)