前を任せた外田心斗が仕掛け不発となるや島田竜二の後ろにスイッチし、直線を突き抜けた。この勝利で節目の通算300勝を達成した。

「長かったですね。この間の地元GI(全日本選抜競輪)で挙げたかったけど勝てなかった。この後にある高知記念には引きずりたくないなと思っていたから良かったです」

　去年12月の小倉初日に白星を挙げて以来、足踏みが続いていたがようやく格好がついた。

　このレースでは、先出の島田が猛仕事ののちに番手捲りを繰り出すなど大暴れしていた。

　それを見ていた山中は「あの年齢であの動きができる。しかも島田さんは復帰戦でしょう。すごすぎます。自分にとっても目標になるし、島田さんの年齢になるまでまだまだやらないといけないと感じましたよ」と感心していた。

　この次は4月に待望の地元記念が控えている。大きな刺激を受け、胸のつかえが取れた山中が大暴れをしてみせる。 (netkeirin特派員)