2023/03/28(火) 19:30 0 30
記者を30年以上やっているが、自転車や道具の事など全く分からない。選手心理やレース形態の事は分からないと、とんちんかん記者になってしまうから、そこは気をつけている。そこで単純に疑問に思う事を荒井崇博に質問してみた。
まず、2段駆けのレースで、番手の選手が引き付けてから出ようとするが、遅くて行かれてしまうケースが多い。
「あれは簡単明瞭で、番手の選手が目測を誤っているだけ。来てからでは遅いし、その判断。間合いを分かっていないのもある。俺のレースで言えば、二次予選は島ちゃん(島川将貴)の先行だから止まると思い、ヨコに振った。準決は、さとこう(佐藤幸治)の先行だし止まるはずはない。だから後ろの森田優弥君との目測と間合いを見てタテに踏んだ。あれで勝たなければ、さとこうの気持ちが無駄になる。あとは、どんな凄いマーカーだって前が掛かっていなければ止められないよ」
止まらない捲りだと思うのに、止まるのを前提に走っているのが今の選手の気がする。そうでないと選手間での評価が低くなるからだ(誤解があるといけないので番手捲りを推奨している訳ではない)。
あと、ナショナルチームの選手が簡単に負ける。
たいがいの負けパターンが3角の山を越えられないのだが「競技だとギヤも掛かっているし、スピードも出て惰性に乗っているから、あの山を無理に漕ぐ必要はない。鉄パイプの競輪だと、あそこは、かなり踏む必要がある。その違いが分かっていないだけだし、競輪の捲りのスペシャリストを例に出して、今度説明するよ」。
元ナショナルチームのメンバーだし理論家の面もある。