12R特選は脇本雄太の番手回りとなった。だが当初、山田は少し迷ったという。

「ワッキーが強いのはもちろんわかっていて番手も魅力。でも自分はこれまで、他地区の選手に付く事があまり無かったから…。それに前回の優勝(松山記念)も後輩の頑張りで獲らせてもらったし、その辺の事も考えるとすぐにワッキーの番手とは決められなかった」

　自力で長らく戦うプライド、そして何よりも地元、九州の後輩を大事にする気持ちが決断を迷わせた。それでも九州の代表として脇本をセットされた事は光栄な事で、名誉ある位置と言っていい。

「そうなんですよね。ワッキーの番手なんてなかなか回れる機会が無いですし。自分が付く事で近畿の選手との力の差を知れる。今の自分の力が知りたいし、いい経験になる」と番手回りを決めた。

　連係は2008年の12月いわき平「レインボーファイナル」以来2回目。共にチャレンジ時代とあって参考にはならないかもしれないが、山田と脇本に別々に聞くと、2人とも「いわき平です。もう10何年も前の話」と明確に覚えていた。同期コンビの熱い連係が今から楽しみだ。(netkeirin特派員)

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