2023/03/06(月) 18:15 0 33
松山競輪のナイター「開設73周年記念・金亀杯争覇戦(GIII)」は9日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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優勝候補の筆頭の脇本雄太が極度の腰痛と、股関節の故障により欠場。この詳しい経緯は本人がTwitterでMRIの画像と共に詳しく説明している。松山のファン、いや全国のファンにとっても残念な事だ。
今節のS班は郡司浩平、守澤太志、ワッキーのピンチヒッターの松浦悠士と3人。直前の高知全日本選抜では、決勝進出を阻まれた郡司浩平だが安定感はピカイチ。準決は同県・北井佑季とタッグを組んだが、犬伏湧也の先行を捲れず共倒れ。最終日も先行したが、清水裕友に捲られ、珍しくピリッとせず、未勝利で終わった。だが、高いレベルの話だし、中10日あり、今節は万全の状態で走る。
徹底先行の根田空史と一緒なら番手回りだが、その他のケースは自分でやる。この番手は同県福田知也で、昨年の協賛GIIIで根田空史を目標に優勝している。
年頭からリズムを欠いている松浦悠士だが、そろそろ本調子に戻って良い頃。走りながら、自分の良し悪しを修正するタイプなので今節の追加斡旋は大きい。盟友・清水裕友もいて、久々に中国ゴールデンコンビが存在感を魅せそう。
清水裕友は実質的にS班の看板を背負っている選手で、間違いなく上向いている。
守澤太志は、今年はタイトルを獲ってグランプリに出場したいと公言。いつもは、賞金でコツコツと言ってきたが、これはトップレーサーとしての覚悟が出来た証拠。名実共に佐藤慎太郎から、北日本のマーカーと言えば、守澤太志と呼ばれる日も近いだろう。北の自力選手は渡邉一成だけだし、東日本のくくりで郡司浩平や坂井洋との連係も見込める。全日本選抜でも準優勝と、決め脚は冴えまくっている。
関東はイケメン坂井洋に復調気配の重鎮・武田豊樹が連係。中部は今節も見劣り、近畿は脇本雄太の欠場が痛い。
山田久徳と南修二の自在戦だが混戦が条件になる。九州は山田庸平と単騎の源さん(野田源一)が名前のある選手。
地元は大将格の渡部哲男が指令塔で昨年の覇者の橋本強が大関の格付け。松本貴治も71周年記念を制しており、復活の日も待たれる。乗った時は強い佐々木豪も追加で入り、この4人がS1のメンバー。
最終日に121回生のルーキーチャンピオンレースが行われるが地元真鍋智寛のチャンス。S級に特進出来ないでいるが、近々、旋風を起こす予感はある。次の評価が後藤大輝で、ワンチャン秘める。ただ、現時点で並びは分からず、2段駆けの作戦のラインが有利に運ぶのも、このレースの特徴だ。