初日特選は脇本雄太を後方7番手へ置くと、5番手から先まくりを放ったが脇本に飲み込まれ先着を許した。

「タイミングや踏み出しもよかったし、あれで行かれてしまったのは力不足としか言えない」とレース後は肩を落とした。

　それでも、3着に踏みとどまったため2日目の優秀戦「スタールビー賞」に進出を果たし、再び脇本と対戦をするチャンスが巡ってきた。道中は脇本がホームで先頭に出ると、すかさずにスパートして脇本を2角で叩き切った。初日の後悔はしたくないとの強い思いがレースに現れていた。

「脇本さんの前に出切れたのは収穫になりました」と着外に終わっても、悔いのない仕掛けに納得の表情を浮かべた。

　マークしていた佐藤慎太郎も「あの場面で構えずに叩きに行ったのが響平の素晴らしい判断。気持ちが出ていたいいレースだった」と讃えた。

　今節は新フレームを投入しており「踏み出しがすごくいいんです」とのこと。バリエーションのある2走を経てフレームの特性も把握できたはず。更なる上積みに期待して準決11Rに挑む。(netkeirin特派員)