2023/01/29(日) 17:30 0 7
今開催は「鈴木誠杯」の冠開催。その事を伏見に伝えると「え? 鈴木誠杯だったの?」と少し表情がピリッとしたように感じられた。
ピリッとした元は2005年3月に松戸で行われた日本選手権競輪。決勝戦で先行した伏見が外に張った瞬間、番手からインを突いた鈴木誠が優勝したということがあったからだろう(伏見は2着)。
当時を思い出しながら「誠さんにお返ししてもらう前に引退されちゃったからなぁ…。誠さんがいたら4番手を固めてもらいたいですよ」と冗談交じりに言った。
当時を思い出し表情を曇らせた瞬間もあったが、冗談を交えながら最後は記者を和ませてくれた。
そんな場面もありつつだが、伏見は昨年、度重なるケガに悩まされた。
「状態は戻ったと思うけど、気持ちが先走ってしまっているのかも。年齢を重ねるとケガが治るのに時間がかかる。今はケアと練習を半々くらいやっていますね」
「冬場は寒さで古傷も痛むし、体がこわばってしまうからね…。暖かくなる春先まで辛抱かなぁ」と少し弱気な発言もありつつだが、2月にくる新しいフレームに向けて心機一転を試みている。
「頼んだのは今、皆乗っているビックフレーム。メーカーも変えて心機一転ですね。流行に乗り遅れないように試してみないとね。あとは自分にどれだけマッチしてくれるかですよ」と先を見据えていた。
ケガで4か月休んだことで、今年の日本選手権出場は絶望的。今後、参加する日本選手権がいい思い出になることを願いながら、格上レーサーは今後の競輪人生に向けて歩み続ける。(アオケイ・宮本記者)