閉じる

【日本選手権競輪】穴党に人気の渡辺十夢が本領発揮

2021/05/06(木) 15:30 0 1

京王閣競輪場で4日から『第75回日本選手権競輪(GI)』が行われている。3日目の2レースで1着を取った渡辺十夢に話を聞いた。

「ファンの人の役に立ちたい」と意欲を見せる渡辺十夢

 青色の4番車のユニフォームが内のコースをズバッと突き抜けたとき、記者席では「やめて!」「嘘でしょ! 」と悲鳴があがり、テレビやスマホでレースを見ている多くのファンもみんなビックリしたはず。

 3日目の2レースは近畿の3番手に位置した渡辺十夢が強烈な中割りを披露し、2車単6万円、3連単28万円の超特大配当となった。
「(中川)誠一郎さんが珍しくたっぷりアップしていたので、これは先行するなと思っていた。そこの読みはバッチリでしたね(笑)」。

 読みはバッチリでも展開は最悪で、最終ホームは一番の後ろとなったが、そこから抜群の判断力とコース取りで頭まで行った。
「どん尻になった時点で厳しいと思ったけど、最後まで諦めないでよかった。(前団番手の)井上昌己さんは生粋のマーカーじゃないし、1車身くらい入れる隙間が出来ると思って、“開いてくれ〜”って祈りながら入っていきました。あの突っ込みが僕の持ち味ですから」。

 派手さはないが、長い間、近畿の中堅選手として頑張っている苦労人は、久々の大ヒットに終始笑顔。
「名前の通り、ファンに十個の夢を与えるのが僕の使命だと思っている(笑)。今まで大レースでは7、8回デカい穴を出して貢献しているし、あと2回か3回はファンの人の役に立てるようにしたい」。(アオケイ・長谷川記者)

閉じる

新着競輪ニュース

ニュースランキング

ニュース&コラムを探す

検索する
投票