初めて地元記念に臨んでいる貴志修己が3日目に待望の白星を挙げた。初日は果敢に風を切ったものの失速して7着。2日目は力を出し切れず敗れていたが、この日は持ち味をフルに発揮する先行逃げ切り勝ちと地元で魅せた。

「2日間はダメだったけど、(残りの)2日をまとめられれば次につながると思ったので、今日はしっかり力を出し切りたかった。(後ろが離れていたが)2角からは自分の力を信じて前だけ見て駆けました。観客の自分に対する応援が多くて『地元記念だな』って感じでうれしかったです。自分はまだ記念の経験が足りない。しっかり経験を積んでもっと強くなりたいです」

　実戦で先行する事で力を付けてきた叩き上げは、ケガの影響も少しずつ癒えて復調中。近い将来、近畿を引っ張る機動型に成長している可能性は十分だ。(netkeirin特派員)