2023/01/11(水) 18:15 0 8
立川記念の決勝は南関5人で鉄壁の布陣のはずだった。郡司浩平が絶好調だったし、引っ張り屋もレベルの高い松井宏佑。8割方、郡司浩平の優勝と思われたが、新田祐大のイン粘りで、崩壊してしまった。
和田健太郎は「新田君が粘ってくるのは想定内。スタートを取れなかったのも痛かった。だけど、イン切りの作戦は全くなかった」。
“イン切り”と言う競輪用語は死語になってきたが、ラインの3番手、4番手を回る選手が、アシスト役で相手の飛び付きを阻む作戦。もしくは、先行選手が駆けやすい様に、風よけになって前を叩く作戦だ。
「俺の世代は知っているけど、その下の選手達は知らないと思う。今は誘導が早いし、切るのも追い込み選手では大変。それと、誘導の早期追い抜きのリスクもあるので」
個人的に、あのレースで5番手の高橋雅之では切れなかったと思う。4番手の岡村潤ならイン切りが成功して、郡司浩平が2段駆けで優勝していたかもしれない。(町田洋一)