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【今週の競輪好プレー】荻原尚人“16文競り”/豊橋FI・7R S級予選

2022/12/31(土) 08:00 0 5

東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回は豊橋競輪で行われたFIレースで生まれた荻原尚人の好プレーです。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。

12月24日「うーたんカップ 中日スポーツ杯(FI)」初日7R S級 予選ーー

常に全力の荻原尚人

 豊橋競輪のFⅠ(岐阜代替)が12月24日に初日を行った。寒風吹きすさぶ豊橋バンクで、公式発表188cm実質209cmの荻原尚人(39歳・宮城=89期)がジャイアントな走りを見せた。

 荻原は追い込みとしてやっていく中で、ジカ競りを度々、見せている。今回も下井竜(27歳・三重=117期)の番手勝負を宣言。松崎貴久(48歳・富山=82期)との競りだった。周回から丁寧にアウトで並走。競り込む方は外から、が仁義だ。

 競輪仁義を大事にする男のいかつい競りだった。最終ホームはがむしゃらに松崎をキメる。が、牛山貴広(41歳・茨城=92期)が追い上げて、いったんは牛山が下井の番手に収まりかけた。

「いやいや、それは、あきまへん!」

 荻原は内から盛り返して番手を確保した。「競輪で大事なことって何?」。
 荻原はこう聞かれた時に、この走りで証明するように思う。「やるべきことをやる。それも全力で」。生き様を見せ付けるかのような熱い走りで、冬の豊橋バンクを燃え上がらせた。

 最後はヘロヘロだったと思うが、逃げ粘る下井をタイヤ差、差し切っての1着。★4つの好プレーだ。

 荻原は今期の失格が1回あるので、無理はできないところ。期末。しかし、今の自分に嘘をつかないということなのか。目の前の一戦を戦い抜いた。ひとつのレースを魅せ抜いた、好プレーだった。

すごいで賞=★★★★☆(星4つ)

▶︎広島競輪12月24日7R S級 予選の結果はこちら
▶︎前田節満載のコラム「前田睦生の感情移入」はこちら

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