2022/12/19(月) 09:00 0 9
代謝回避へは1着が絶対条件だった田村武士がジャンで果敢にカマしたが、後ろの落合豊が離れて野口修平が番手にハマった。田村にとって絶望的な展開となったが、そこにスーパーヒーロー菊地大輔が登場。男気を見せて番手に追い上げると、併走になった野口は前に踏めなくなり、結果的に田村の逃げ切りが決まったのだ。菊地は直線で踏み負けてしまい4着だったが、関東の後輩を最高の形でアシストした。
「野口君がハマって裸逃げになっていたのが見えたので。なんとかしなきゃって。あれで着も伴えばカッコ良かったんですけどね(苦笑)。でもラインの仕事はできたし、評価してくれる方がいるならそれは嬉しいことです」と恥ずかしそうに振り返った。
人望がありなおかつ人格者の菊地は、競輪界屈指の「良い人」。そして昔ながらの『競輪』をする熱きファイターでもある。「菊地大輔」という競輪選手のハイライトともいえる好レースだった。(netkeirin特派員)