ちょうど決勝メンバーが発表となったところで、121期の中山と高本が近くにいたので、これは良い機会とばかりに同期同士の2人を捕まえて腹の内を探ってみた。

　中山は「高本さんとは養成所時代に同部屋だったので、色々お世話になったし気心も知れているんですよ。今回が初めての対戦になりますが、緊張というより楽しみですね。まずは自分がしっかり主導権を握っていきたい」。

　横に居た高本は中山の発言を聞きながら「本当に中山の世話をみたよな。お菓子も結構差し入れしてやったし(苦笑)。だから俺に先行させろよ」と応酬。

　中山は「いやいや、自分が駆けたいです」とこちらも負けじと言い返す。

　高本は「よ〜し、決勝で勝負だな」と表情は笑いながらも目つきは真剣そのもの。最後はボクシングなどの会見で見られる、お互いに拳を突き上げるポーズで写真に収まってくれた(結構、2人ともノリノリの雰囲気だったが)。

　2人が別々になったところで個別に中山に聞くと「後ろに板羽さんがいるし、地元の樋口さんまで付いてもらいますからね。しっかり先行勝負をしていきたい。譲れません」とキッパリ。

　一方で高本は「もちろん自分が先行したいですけど、ダメな時は引いて捲りとか柔軟に対応する事も考えています。結果で勝負したい。アイツは適性(自転車競技未経験者)での養成所入所だったし、そこは負けられませんよ」と、本音は先行勝負というよりも、こちらは結果を求めての勝負になりそう。(アオケイ・渡辺記者)