今回が3回目の参加となる太田は走るごとにベストタイムを更新。タイムトライアル前には『10秒3くらい出せれば…。10秒2はきびしいかな』と言っていたが、有言実行の10.323で全体3位の好スタート。

「10秒2出したいって言っとけば、出せたかなぁ」と苦笑いを浮かべていたが、ポテンシャルの高さは十分。伸び代しかない若手選手だし、今後がとても楽しみだ。

　ただ、好スタートは切ったものの、少し不安げな様子。
「まだ3回目だけど、今までで一番メンバーがキツいかも…。しかも今回は、本当だったら河端(朋之)さんと小原(太樹)さんがいたんですもんね。いやぁ、凄い(苦笑い)」

　そう、今開催はS級1班で注目を集めていた河端朋之、小原太樹が参加予定であったが、その両名共が惜しくも欠場。戦いやすくなったかと思ったが、若手の機動型が多く集まった今開催に太田もタジタジ。

「自分は脚がないし、展開次第ですよ」とレースに向けて控えめなコメント。

　ただ、太田は初参加で準優勝の結果を残しているし、力を存分に発揮しての優勝争い名乗りを上げる。まずは予選を突破し、決勝をかけた準決勝へと駒を進めたい。(アオケイ・宮本記者)

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