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【立川競輪】埼玉の越川一寿がラストラン、25年の選手生活に幕を閉じる

2021/04/28(水) 20:30 0 4

立川競輪場で29日から『デイリースポーツ杯(FII)』が開催される。初日4Rに出走予定の越川一寿がラストランということで、いろいろ話を聞いてみた。

 タテ型の追い込み選手として穴党ファンから人気があった越川一寿だが、今回の立川開催で25年の選手生活に幕を閉じる。「次の仕事は消防設備士。消火器、スプリンクラー、火災報知器などを点検する作業員です。選手をやりながらアルバイトとして働いていたんですが、そこの会社の社長が『正社員にならないか? ぜひ来てくれ』と誘ってくれた。自分の年齢・脚力・競走得点とか総合的に考えて、辞めるのは今かなと決断しました」。

「引退するって決まってからは毎日ビジネスマナーを猛勉強。職場では報告書を作って提出しなきゃいけないから、パソコンもイチから学んでいるところです。メールのCC(複数の宛先に一斉送信する機能)ってなんだ!? とか戸惑うことも多かったけど、最近になってちょっとずつ慣れてきましたね」。

 デビューしてから一番印象に残ったレースを聞いてみると、「師匠の永倉通夫さんと京王閣の決勝でワンツーを決めたことかな。今から10年くらい前で、永倉さんが引退するちょっと前。あれは本当に嬉しかった」と懐かしそうに振り返る。

 続けて「それとは別に印象的なレースがもう1つあって、それも京王閣で、永倉さんとのワンツーよりもっと前の話。あのときの俺は90点以上持っていて、決勝5着以内でS級確定という状況だった。それを知っていた小島雅章(埼玉・83期)が発進しますと言ってくれて、地元の田中裕二さん(73期・引退)も後ろを固めて援護してくれたのに、まさかの6着で昇格はパー(苦笑)。あそこでS級に上がっていたら俺の競輪人生も変わっていたと思うけど、今となってはいい思い出ですね」。

 最後に「ラストランが無観客開催というのは寂しいけど、会社の人達がみんなテレビの前で応援してるよ! って言ってくれたし、3日間全力で頑張ります。敗者戦でもなんでも、どこかで1着を取れれば…」と終始笑顔で語ってくれた。(アオケイ・長谷川記者)

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