グレードレース開幕日の1R1番車は、いつしか若手有望株の指定席になった。今節、指名を受けた岩谷拓磨に心境を聞くと、「今回は点数が上の石原颯と思っていたのに。1R1番車は2回目で、前回の佐世保記念はダメダメ。ボコボコにやられた(苦笑)。谷口遼平さんや藤井昭吾さんら、相手が強くて。朝に練習はしているけど、それでも早い時間は苦手」。

「師匠から許可をもらって、前回からギアを上げたんです。今後、GIとかで必要になるので。92か93かは、これからです。実際に踏んだ感じ、踏み出しに引っ掛かりはある。だけど後半は悪くないし、自分の脚力を上げていけばいいと感じた」と、進化に余念がない。

「奈良、というか近畿で走る事自体が初めて。S級で333バンクを走るのも初めてだけど、333自体は完全優勝が3回と1着・1着・2着が1回なので相性は良いですね。直線が短いし、積極的な競争をしてラインで決まるレースをします。自信を持って挑みたい」と、力強いコメントで締めてくれた。(アオケイ・伊藤道夫)