2022/11/15(火) 13:00 0 3
玉野ナイター競輪「KEIRINHOTEL 10杯(FII)」は18日、初日を迎える。今節の見所は以下の通り。(町田洋一)
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来期、S級に復帰する熊本の緒方将樹が優勝に一番近いと言える。競輪界のサラブレッドで父親は解説で活躍している緒方浩一さん。名選手であったし、その遺伝子を継いでいる。今期は、ここまで4度の優勝。しかも決勝を一度も外していない。当地も7月開催で走り、ラインで決める準優勝だった。差されたのも同県の曽我圭佑で自力選手であり、本人も納得していた。やや線が細く、もっと体に厚みが出てくれば、S級トップ選手として十分活躍出来る。番手は九州で中園和剛。競走得点も90点に戻して、10月開催の武雄で優勝している。
遠征で目に光るのは鈴木薫、浅見隼、高橋広大の埼京勢。鈴木薫は落車明けだが来期はS級に復帰。中団に固執して落車したが、自信を持って車を下げた方が良かった。今期は前橋、函館、名古屋で3回優勝している。浅見隼は自力でなく番手のレースだったが、名古屋で優勝。高橋広大は追い込み選手だが確実に確定板に載っている。
中四国ラインは佐伯辰哉が主力級。降級直後の防府で失格したが、別府、佐世保と2場所連続で完全優勝。7連勝まで行ったが岸和田の準決で失敗。気持ちが切れた訳ではないが、その後はやや精彩を欠いている。来期のS級復帰に向けて、どこまで気持ちを立て直せるかだ。
地元勢は選手会の副支部長である戸伏康夫が実力上位。今節は佐伯辰哉の番手を基本に、中四国で徹底先行の外田心斗や売り出し中の渡口勝成も使える。3日間、目標に事は欠かないし、四国の若手先行選手、番手が佐伯辰哉、3番手が戸伏康夫で2段駆け、3段駆けの布陣も見込める。
チャレンジは121期の新人同士の優勝争い。埼玉の近藤圭佑、地元の合地登汰と矢部駿人、香川の眞砂英作、熊本の河崎正晴と5名が参戦。デビューして優勝しているのは河崎正晴しかいないが、圧倒的に力の抜けた選手は不在。ラインの総合力では山口龍也に追い込みに力があり、河崎正晴との九州ラインが人気になる。