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【KEIRINグランプリ2022】元競輪選手が作るラーメンに新鮮な海の幸… 平塚競輪場グルメを味わいつくそう!

2022/12/03(土) 18:00 0 23

12月28〜30日に競輪界が最も盛り上がる年末の祭典「KEIRINグランプリ2022シリーズ」が開催される。その舞台となるのが、平塚競輪場だ。当地での開催は2年ぶりだが、前回はコロナ禍で入場者数を制限。グランプリで全国のファンを迎えるのは5年ぶりとなる。そこで今回は場内のフードコート「サンディ's キッチン」の4店舗を突撃取材! 1品ずつメニューをいただいてきたので、実食リポートと合わせてお届けする。(取材・構成=netkeirin編集部)

ゲン担ぎメニューならおまかせ『七福』

 まずは競輪場グルメの鉄板『もつ煮』をいただこうと『七福2号店』へ。
 お話を聞かせてくれたスタッフさんは「25〜6年働いている」という大ベテラン。「常連さんが多いけど、土日やナイター開催の時は結構若い人が来られるんですよ」と明るく話してくれた。

 よく注文されているのはラーメンやカレー。やはり、もつ煮も人気メニューだそうで、七福で働く人にも評判なんだとか。
「もつ煮ってみそ味が多いけど、うちは醤油ベースなんです。もつはゴロゴロ入ってますよ。こんにゃく、にんじん、大根、ごぼうと具だくさん。しょうがも入っているので、ぜひうちのもつ煮で体を温めてほしいですね」

七福のもつ煮(350円)

 さっそく注文してみると…、なんとこの山盛り! スタッフさんのお言葉どおり、大ぶりの具材がゴロゴロ入ってこれだけで満足できそうなボリュームだ。これが、350円ですか!?

 アツアツをいただくと、たしかに醤油! しっかりめの味付けで、白ごはんにもお酒にもぴったりの味わいだ。

 プルプルのモツと、じっくり煮込まれてやわらかくなった根菜にシャキシャキのねぎがいいアクセント。お好みで七味をかけてどうぞ。

 メニューを見ていて気になったのが「勝つ」の文字。

「勝つラーメン、珍しいでしょう。ラーメンにカツがのってるの」と笑顔のスタッフさん。普通のラーメンが500円で、勝つラーメンは600円だが…。
「社長が値上げしないのよ!(笑)」

 たった100円プラスするだけでボリュームもツキも大幅UP!? 満腹になりたい方はぜひご賞味あれ!

朝どれ鮮魚を競輪場で!『大黒相』

 まぐろ刺身、あじ刺身、秋刀魚… 競輪場に来たことを忘れてしまうようなパワーワードが並ぶ『大黒相』。ここは湘南平塚、新鮮な海の幸が競輪場でも味わえるとは嬉しい。

「朝仕入れているんですよ」と看板娘!? のスタッフさん。お店の歴史を聞いてみると…?
「おじいちゃんが競輪選手だったんです。引退してから焼き鳥屋さんをやってて、それから競輪場にお店を出しました。祖父母から母が継いで、今は姉と私です。生まれた時には競輪場でお店をやっていたので、もう30年くらいになるんじゃないかな」

 なんと、競輪にゆかりのある家柄なのだそう! 常連さんが特に多く、元競輪選手のおじいさんの頃から3代にわたって通っているお客さんもいるのだとか。

 おすすめはタンメンと海鮮系メニューだとのこと。
「やっぱり生の海鮮を食べてほしいです。新鮮だから美味しいですよ!」

大黒相の生しらす(450円)

 …というわけでこちらでは『生しらす』を注文!
 ほんのり甘く舌先でとろけるような食感がなんとも贅沢だ。思わずお酒が欲しくなってしまう。(ビールも焼酎もあります、ご安心を!)

 ただし、仕入れ状況により販売のない日があるのでご注意を。お刺身やアジフライも評判なので、お店でその日のおすすめを聞いてみるのもいいかもしれない。

タレはつけないのが通! 湘南名物『浜っこ餃子』

 お次は黄色の看板が目印の『浜っこ餃子』さんへ。
 もともとはキッチンカーで活動していたというこのお店、競輪場にお店を出すきっかけは意外なところにあったようだ。

「もともと平塚市内に餃子の工場があって、キッチンカーで販売していました。当時のお客さんのひとりが競輪選手で、競輪場への出店のお話をいただいたんです」

 運命ともいえるような出会いを経て、16年間平塚競輪場で愛されている。

 看板メニューは一見シンプルな焼き餃子。こだわりは餡に隠されていた。
「具にはこだわってますよ。競輪場で出している餃子はちょっとピリ辛で、タレも全部餡に混ぜてるんです。しっかり味がついているので本当はなにもつけないで食べるのがおすすめです」

浜っこ餃子の焼き餃子(5個・350円)

 お店の方に美味しい食べ方を伝授していただいたので、編集部は『焼き餃子』を注文。皮は薄めでこんがりついた焼き目が香ばしい。

 お皿にはタレとラー油も添えられていたが、一旦スルーでそのままいただくと… タレの味が肉汁と合わさってじゅわっと溢れる。たしかにこのままが美味しい!

 ピリッとくる辛みも爽やかでビールに合いそう。ベーシックな焼き餃子のほかに、チーズや明太マヨをのせた餃子もあり、若い方にはトッピングものが人気だそうだ。

 寒い日にぴったりのホカホカおでんもあるので、ぜひコンボで召し上がれ。

元競輪選手の手作りラーメン『フードたかはら』

 最後は『フードたかはら』。元競輪選手がマスターのお店と聞いていたが、訪ねてみてビックリ。6月に選手を引退したばかりの吉田輪太郎さんがいるではないか!

6月に競輪選手を引退した吉田輪太郎さんがお出迎え!

「引退したときに、ここのお母さんに誘ってもらったんです。選手時代からお世話になっていて、料理も好きで興味があったので」
 吉田さんをスカウトしたお母さんは「小さいときはコックさんになりたかったんだって。包丁さばきも上手なのよ」と嬉しそう。

 選手時代からこのお店のカツ丼が大好物で、大盛では足らず超特盛を食べていたんだとか。
「“輪太郎盛”って呼んでるの。たまに頼む人もいますよ。裏メニューなんです」

 お客さんに「脚を触らせてください」と声をかけられることもあるという吉田さん。今はラーメン担当として腕を振るっている。それならばと、人気メニューのひとつ『野菜ラーメン』を注文!

フードたかはらの野菜ラーメン(700円)

 たっぷり乗ったシャキシャキ野菜にちょっぴり甘めのスープが美味しい。厚めに切ったチャーシューに味付け卵、メンマ、なるとがトッピングされていて、なんだか懐かしい気持ちになった。

 吉田さんはKEIRINグランプリシリーズ開催中も出勤予定。競輪ファンの方にメッセージをお願いすると…。
「どのメニューも味には自信あります。ぜひお待ちしてます!」

 アツアツのラーメンを食べて、元選手のセカンドキャリアを応援するのも“平塚ならでは”の楽しみ方かもしれない。

各店舗で注文したメニューはフードコートのテーブル席のほか、観客席でもいただくことができる。ちなみにもつ煮は4店舗すべてで販売されており、食べ比べてみるのも楽しそうだ。今回は紹介できなかったが、場内には『鐘そば』というそば店もあり、美味と評判。名物メニューが多く1日では回りきれない可能性大なので、KEIRINグランプリシリーズに通いつめて味わいつくすのもアリかも!?

※感染症拡大防止のため、場内のルールに従ってください。

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