2021/04/26(月) 13:00 0 3
石毛克幸のイメージは「良い人の代表例」。記者や選手、関係者の間で石毛の事を悪く言う人を見たことがない。顔つきも柔和で優しく、その性格が顔にも出ていると言える。
全盛時は「鋭い捲り」を持ち味にして、G戦線で活躍していた。「今、振り返ると、ふるさとダービー弥彦(GII)の優勝が一番の勲章だった。あれは2005年だから16年前。武田豊樹さんと稲垣裕之君で壮絶なもがき合い。そこを後方からのまくり追い込みで優勝しました(笑顔)」。
その時の年収を聞くと「結局、GIのタイトルは最後まで縁がなかったけど、あの年は4000万から5000万円の間だったと思う。今では考えられないですよね。A級の上位でも、2000万円近く稼げましたから」。
やはり『良い人』では、選手としては大成できない面もある。今で言う山田英明みたいな「惜しい男」だった。それも、人それぞれの生き方だし、石毛自身が選んだ道なのかもしれない。(町田洋一)