2022/10/31(月) 18:00 0 5
大塚健一郎と菅原晃が同じレースだと、どうしても、あのレースを思い出してしまう。平成24年の別府記念の決勝だから、今から10年前だ。
菅原晃が先行して、番手は大塚健一郎、3番手が小野俊之の折り合い。小野俊之は36歳だし、全盛期は過ぎていたかもしれないが、まだまだバリバリのトップレーサー。大塚健一郎の競走得点が114点あり、小野俊之も111点。当時、僕は現場にいなかったが、長い話し合いがあったと聞く。
YouTubeやダイジェストも残っているので見て欲しいが、菅原晃が4角を先頭で駆け抜け、大塚健一郎の優勝かと思いきや、小野俊之と絡んで2人で落車。まだ漢字の競輪が強く、古き良き時代。これは男同士のプライドを賭けた闘いでもあった。
大塚健一郎は「まあ、あきらとは歴史が色々とあるので。優勝も獲らせてもらっているし、他の選手とは関係性が違う。ここも俺が3番手で山田庸平、菅原晃で良いと思ったけど、あきらが気を遣ってくれたので番手を回る」。
来年3月には地元別府でウィナーズカップが行われる。1着の数やFIでの成績が基準のひとつになっているが「優勝すれば良いんでしょ!」と、目をぎらつかせていた。(町田洋一)