2022/10/19(水) 21:15 1 8
前橋競輪「第31回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)」は20日、初日を迎える。10レースのS級特選を走る和田真久留に話を聞いた。
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記者の書いた、和田真久留のコラム。どこまで、本人の真意に近かったか答え合わせをやってみた。
和田真久留は「郡司浩平君と作戦会議の中でも早駆けはなかった。駆け方もペースだったし、俺を獲らせる先行ではない。自分も持つ先行だから、ヨコに張りながら、4角を回ってタテに踏めば捲られず、突き抜けられると思った。だけど、その時の松浦悠士君の技術が自分より上回っていた。俺を押し込める感じだったし、彼もヨコのプライドがあるよね。強引に持って行き、戻ろうとしたけど、もう自分のコースはなかった。仮に松浦君より先に番手から出ていても、あの手、この手を使って、やられていたと思う(笑)」。
その激闘の代償が鎖骨骨折だったが「あの走りに後悔はない。もし、シビアな走りでS班になっても、先のない1年で終わったと思う。マーク屋みたいに忠実な走りをやり、ラインの競走に徹したけど、あの経験からも、自分の中で獲る為の決め事を作っておきたい」。
無駄なレースではなかったし、今後の競輪人生の肥やしになる走りであった。 (町田洋一)