前検日の前日まで防府を走っていた日野。今回は前検日当日に急な知らせを受けて当大会にやってきた。

「高橋朋恵を空港に迎えに行っていて。有名なパン屋さんで買い物をしていたら、管理から電話がかかってきた。慌ててPCRを受けて引き受けました。この後、中1日で函館があるのでさすがに追加は来ないと思ったんですけどね」。

　タイトな日程をこなし、体はヘトヘトであるはずだが「私は日程が詰まっている方が好き。空くとダラけてしまうんで。先月、先々月と4本、3本走りましたが、道中の流れや周りが見えだすんです。感覚が研ぎ澄まされるというか」と、まったく苦にならないと言う。

　初日3Rは高木佑真の動きを追って3着に食い込んだ。この日、地元勢は1Rの渡部遥、2Rの佐伯智恵が着外に沈んでおり、日野にかかる期待が大きかった。

「佐伯さんが着外になると思わず、自分が吐きそうになったぐらい(笑)。緊張したけど連に入れて良かった。ここから上げて行きます」と地元で流れをつかみ好スタートを切った。(netkeirin特派員)