2022/10/08(土) 17:30 0 4
日本を代表する先行レーサー野口裕史と新山響平の直接対決となったこのレース。大方の予想通り赤板から両者が踏み合う形になったが、ジャンからは意外な展開に。なんと野口の番手に新山が飛び付いたのだ。一瞬遅れた内藤秀久が新山を掬って番手を奪い返すと、外に浮いた新山が今度は野口を叩いて単騎で先行。番手に入った野口は懸命に新山を追い掛けて直線で逆転に成功した。
2日連続で「差し」の決まり手を付けた野口は「赤板のところを失敗した。最後はもうパニックで…。準決こそは先行できるように」と苦笑い。
一方の新山は「今日は先行するか粘るかの作戦でした」とレース後に明かした。
「前を取って突っ張って、(野口が)引いてくれればそのまま先行。でも野口さんだし引かないだろうなと思ったらやっぱり(叩きに来た)。もし出られたら(南関3番手の)近藤(俊明)さんのところで勝負しようと思ったけど、内藤さんが遅れていたので。でも内藤さんはさすが一流マーカー。自分が有利な態勢だったけど、頭だけで押し込められてしまった。そのあとは掬われてしまったので(外で併走するより)先行しました。普段やらないレースができたし自分の中では収穫がありました」と心地よさそうに汗をぬぐった。
見ごたえ十分な先行バトルは、今回は「先行は新山、先着は野口」という結果になった。(netkerin特派員)