大西祐は高専出身の知的レーサー。理詰めで物事を進めて行くタイプで、対戦選手のデータ収集にも余念がない。もちろん今回、初対戦する中釜章成の情報も持っている。

「彼はスタートが日本一早い。これまで成田和也さんや木本賢二さん、松本大地さん、濱田浩司さんとかいましたが、ちょっと違いますね。発走機って難しいんですよ。S取りは才能ですから。たぶん中釜君には5番車とかでも勝てないかも」と分析する。

　ちなみに本人は「僕は遅い。あらゆるテクニックや小技を使ってギリギリのところで勝負して取りに行っています」とのことで苦笑い。

　中釜に確認すると「スタートは得意ですね。内より外枠の方が好きですね」とその通りだった。レースは2人と三登誉哲との3分戦。カマシ、まくりタイプの2人は後ろ攻めよりは前を取る方がメリットもある。スタート合戦となるか、要注目だ。(netkeirin特派員)