ちょっと前の太田竜馬は強さと脆さが同居していたが、今年はそのイメージが一変。未だに多少のポカはあるが、圧倒的に強いレースが増えた。

　本人に聞くと「今年は安定して走れている。ちょっとは強くなったのかなと思います」と手応えを掴んでいる様子。

　今年の太田は2月の全日本選抜、3月のウィナーズカップで決勝進出。FI戦は5Vとタイトルも手の届く位置まで来ている。

「GIを獲る獲らないよりも今はグレートレースの決勝に乗ることが目標。前橋は癖のあるバンクだし、10月にある親王牌前に1本走れるのは大きい」。

　更に今回は中四国勢の層が厚く太田にとっては頼もしい限り。
「最近は中四国勢の活躍で良いエネルギーが出ている。自分も頑張ろうっていう相乗効果になっています」と話す太田。

「前橋は特徴のあるバンクなので難しい。タイミングが命取りになる。仕掛けるポイントを意識して頑張ります」と締め括った。(アオケイ・石濱記者)