TIPSTAR presents

強力だった近畿勢、別線は成す術なし

　みなさんこんにちは！ 山口健治です！ 気付けば今年も残り半分。いや〜、月日が経つのは本当に早い。そして急に暑くなってきました。みなさま、体調にはくれぐれもお気をつけください。私もしっかり水分を摂ったりしながら働かせてもらっています。

　つい先日終了した今年3つ目のGI・高松宮記念杯は脇本雄太の完全優勝で幕を閉じた。いやー、それにしても決勝の近畿ラインは本当に強力だった。今回は脇本のデキの良さが光っていたかな。タイムも抜群に良かったし。別線も抵抗を試みていたけど成す術がなかった印象。それくらい近畿3人の層は厚かったし地元地区の意地と強さを見せつけてくれたね。

　また、宮杯開催中に大阪の郡山久二君(55期・大阪)の訃報が入ってきた。郡山君とは何回も対戦したよ。スピードのある選手だったし、引退後も名伯楽として多くのいい選手を育てていたよね。古性は郡山君のことをすごく慕っていたし、準決勝後のコメントも読んだけど、古性はやはり今回、本当に優勝したかったんだろうね。結果は準優勝だったけど、気持ちの入った走りは伝わったはず。郡山君のご冥福をお祈りいたします。

味方が敵になる宮杯は「正直やりにくい(苦笑)」

　ということで、今回は高松宮記念杯について少し語らせてもらおうと思う。宮杯といえばとても由緒ある大会で、開会式にはいつも宮様がいらっしゃったりと特別な雰囲気があり、私も毎年、強い思いで臨んでいた記憶がある。

　宮杯の特徴は勝ち上がりが東西に分かれていること。普段よくラインを組む人が敵になるというのは、正直に言うと非常にやりにくい(苦笑)。フラワーラインもよく別線で戦った。特に吉井秀仁とは何度もね。対戦結果はよかったり悪かったりで、いい勝負をしていたんじゃないかな。

“近江神宮の神様”は「一度も微笑んでくれなかった」

　あと、宮杯の時だけは分宿が温泉旅館だったんだよね。景観も良いし、レースの疲れを温泉で癒してーー。それに“雨の宮杯”なんていう言葉もあったけど、あまりそんなイメージはなくて、初夏のいい気候の中でいつも走っていた気がする。歴史を感じながらいい雰囲気の中で開催される宮杯は大好きな大会で、毎年参加を楽しみにしていた。

　でも残念ながら、個人的には宮杯の成績は全然よくなかった(苦笑)。決勝には4回しか乗れなかったし、しかもそのうち2回が失格…。絶好調で競輪場に入るんだけど、近江神宮の神様は一度も俺に微笑んでくれなかったね(苦笑)。

　今年も名輪会のイベント等で現地に行かせてもらったけど、ファンの熱気もすごくて場内は大盛り上がりだった。大津びわこ競輪場はなくなってしまったけど、近畿地区で行われるのが恒例になっており、来年も岸和田競輪場で開催される。旅打ちが好きな方はぜひ来年、本場へ足を運んでもらいたい。競輪を楽しんだ後は大阪グルメに舌鼓を打つなどして、宮杯の雰囲気を味わってみてはどうだろうか。

※TIPSTARのイベントやキャンペーンはTIPSTARのPC版、SPアプリ版でお楽しみいただけます
▶「TIPSTAR」はこちら
▶︎ TIPSTAR通信TOPページはこちら