2025/07/06(日) 18:41
2025年7月6日 小松島競輪
開設75周年記念「阿波おどり杯争覇戦」G3(最終日)
7月3日より4日間の日程で開催された小松島競輪開設75周年記念「阿波おどり杯争覇戦」G3。4名のS級S班が参戦したシリーズは、徳島勢が決勝に5選手を輩出する躍進で、地元記念にかける気持ちを爆発させた。中でも大会連覇のかかる犬伏湧也は、果敢な攻めで地区をけん引するなど、S班唯一のファイナリストとして責任ある走りを見せた。ベテラン小倉竜二も鋭く伸びる追い込みで3連勝の活躍。また、近況好調の菅田壱道や、佐藤慎太郎も復調のきっかけを掴む好走で存在感を示した。
徳島の5車連携が注目を集めた決勝は、先行態勢に入る犬伏を、最終1コーナー付近から単騎の西田が捲りに出て、犬伏を最終3コーナーでとらえて、そのまま後続を離して優勝のゴール。昨年8月にS級特別昇級した西田は、この記念初VがS級初優勝。また23年5月にデビューした123期の中で、最初のG3ウィナーとなった。
※3日目準決勝レポートはこちら
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【最終日12R=S級決勝】
1/犬伏湧也(SS・徳島119期)
2/菅田壱道(S1・宮城91期)
3/小倉竜二(S1・徳島77期)
4/小川真太郎(S1・徳島107期)
5/佐藤慎太郎(S1・福島78期)
6/島川将貴(S1・徳島109期)
7/杉森輝大(S1・茨城103期)
8/西田優大(S2・広島123期)
9/久米良(S1・徳島96期)
【レース展開】
誘導以下、2菅田-5佐藤、7杉森、1犬伏-6島川-4小川-3小倉-9久米、8西田で周回。そのままの隊列で赤板を通過し、赤板過ぎ1センター付近から4番手の犬伏がスパートして打鐘前に菅田を叩いて主導権取りに出る。犬伏には島川が続くが、3番手の小川は車間が開き、そこを菅田取り切る。犬伏が逃げる中、最終HSを8番手で通過した単騎の西田が最終1センター付近から捲り発進。西田は好スピードで前団に迫り、最終3コーナーで犬伏をとらえて先頭に立つ。犬伏マークの島川も自力に転じて前を追うが、抜け出しが西田が押し切り優勝ゴール。2着に島川。菅田マークの佐藤が3着に入線して、3連単は17万円台の高配当決着となった。
【最終日12R=小松島競輪G3決勝】
2車単8-6 13,060円(45番人気)
3連単8-6-5 174,430円(360番人気)
決まり手:捲りー捲り
優勝/西田優大(S2・123期)
今回戦績:一2・二2・準3・決1
次走出場予定:防府F1(7月13日〜7月15日)
信じられないです、ビックリです。菅田(壱道)さんが前受けするなら粘るだろうと思ったので、最後方から行けるタイミングがあればと思っていました。想定通りだったので、焦ることなく自分の力を出し切れるタイミングを見極めていけました。踏み出しでは分からなかったのですが、(最終)2コーナー過ぎに島川(将貴)さんが見えたあたりで越えられるかなと思いました。出切ってからも、菅田さんがスイッチしてくるなどゴール線を切るまでは優勝できるとは思わなかったです。
123期は不作だと言われているので、少しは挽回できたかなと思います。ここまで自分では想像しなかったくらいに上手くいっているので、この後が怖いです。今、玉野で練習させてもらっているので感謝しているし、また広島バンクができたら広島の選手と一緒に練習して、強くなれたらと思います。この後、オールスター競輪の前にF1が2つあるのですが、記念を優勝してしまい、予選から緊張するかなと思っています。特に先行にこだわりはありませんが、ラインで決められる競走がしたいし、まずは先行を基本にと思っています。そして、G1の予選を突破できるようになりたいです。
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◆小松島G3(最終日)注目選手ピックアップ◆
【最終日8R=S級特選】
「課題をひとつずつ潰していきます」
1着/松浦悠士(SS・広島98期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
最終ホームの4コーナーで仕掛けたいと思っていた。そこでちょうど土生(敦弘)が行ったのでスピードをもらいましたけど、感触はあまり良くなかったです。踏み直しが利いていないし、向かい風に耐えたくらいですね。あれだけスピードを上げてくれたら、得意なパターンなのですが。6番手から脚を使わずの捲りなので、もっと奇麗に回したいし、ゴールまで踏み切りたいところですね。昨日は判断ミスで、レース勘も良くない。判断が甘かったり、展開や流れが見えてないと思うので、走りながら養いたいと思っていますし、ローラーの感じはすごくいいので、実走で負荷のかかったフォームや力感がまだまだの感じ。そのあたりを求めていきたいです。高松宮記念杯は負傷明けでしたし、そこからはだいぶ上がった感じがあります。(今開催は)それが赤パン(S級S班のパンツ)の効果で、モチベーションが上がっているからなのか分かりませんが、今節は久しぶりにいい感覚で走れた感があります。でも、昨日の判断ミスが情けないし、お客さんに申し訳ない思いが強いです。課題がいっぱいありますが、一つひとつ潰しながらやっていきます。
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◆直近のグレードレース優勝者◆
2025年7月久留米競輪G3 優勝:南修二
2025年6月高松宮記念杯競輪G1 優勝:脇本雄太
2025年6月パールカップG1 優勝:佐藤水菜
2025年6月四日市競輪G3 優勝:簗田一輝
2025年6月富山競輪G3 優勝:飯野祐太
(P-Navi編集部)