【令和グランドチャンピオンカップ】山陽オートG1(準決勝戦)レポート

2025/04/12(土) 19:45

2025年4月12日 山陽オート
開場60周年記念 当たるんですpresents
G1第6回令和グランドチャンピオンカップ(4日目)

【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
序盤は1・西村義正が逃げ、2番手に3・落合巧、3番手に2・五所淳が続き、8・有吉辰也は初周8番手からレースを進める。3周回目に落合が西村をとらえて先頭に立つと、有吉も周回ごとにポジションを上げて4番手まで浮上。さらに有吉は5周回目に西村、五所をかわすと、最終周回で落合を抜き先頭ゴール。2着に落合、3着に五所が入り、3連単は9万円台の高配当決着となった。

1着/有吉辰也(飯塚25期)
競走タイム:3.386
競走車名:キックアス
ランク:S7
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:14回(21年川口:開設記念グランプリレース)

ここまで良、湿走路を問わずに初日から連勝で勝ち上がり。準決勝戦はスタート後手で「絶望的だった」ものの、「無我夢中に」捌いて、5周回目には先頭奪取に成功した。マシンは「初日の状態に戻して」レース足が良化。前場所の浜松では通算1000勝を達成し、最終日から現在5連勝中。優勝戦は6枠から「いいスタートを切って、良いレースを」。

2着/落合巧(浜松33期)
競走タイム:3.395
競走車名:ベル
ランク:A72
今節の成績:6着・1着・6着・2着
G1優勝:0回(※G1初優出)

スタートから早めに抜け出すと、有吉には捕えられたものの2着。「(同期の)黒川からアドバイスをもらって良くなりました」と振り返る。G2は2022年10月に山陽の若獅子杯での優出(5着)があるものの、G1は初優出となった。優勝戦は10mオープンの2枠から、再びレースを作って、グレードレース初Vに挑む。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
7・篠崎睦が好スタートから巧みに捌いて1周回で先頭に立つ。2周回目1コーナー過ぎに3・山本翔が落車し、1・戸塚尚起、そして黒川の3車も落車(山本が落因)。抜け出した篠原がそのまま1着ゴール。アクシデント避けた6・森且行が2着。3着に4・岩崎亮一が入線。ここも3連単は3万円台の万車券決着となった。

1着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム:3.370
競走車名:チャージ
ランク:S18
今節の成績:2着・2着・5着・1着
G1優勝:0回

「最近の中では一番切れた」というスタートから一気の攻めで抜け出しに成功。そのあとは後続のアクシデントもあったが、「滑らさないように」走り抜き、今節初勝利をあげた。今年の山陽グレードレースは2月のG1スピード王決定戦、3月のG2ミッドナイトチャンピオンカップ、そして今開催と3連続で優出中。「明日もいいスタート切って、面白いレースできるように」。SG、G2優勝はあるだけに、G1初タイトルなるか今回も注目だ。

2着/森且行(川口25期)
競走タイム:3.386
競走車名:Mニジュウサン
ランク:S16
今節の成績:4着・6着・3着・2着
G1優勝:2回(13年川口:キューポラ杯)

道中アクシデントはあったが、2着入線を果たして、昨年9月伊勢崎のムーンライトチャンピオンカップ以来となるG1優出を決めた。課題は「スタートが切れず、クラッチ板とずっと睨めっこ。とにかく、どうにかしないと」。マシンも先を求めて「もう少しセッティングをやって、タイヤも当たりつけ」していく。優勝戦は3枠から。大ケガもあったが、2020年11月以来となる優勝へ。その期待は高まっていく。

※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
10mオープン戦。2・松尾彩がスタート鋭発から快調に逃げ、2番手は3・山本将之が続く。8・青山周平は 5番手から捌いて行き、3周回目に山本をかわして2番手まで上がる。逃げる松尾だったが、5周回目に青山がとらえて1着ゴール。2着は松尾が粘った。最終周回で6・平田雅崇が山本をかわして3着入線。

1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.383
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・2着・1着・1着
G1優勝:30回(25年浜松:プレミアムカップ)

2日目の湿走路は2着だったが、今節の良走路は全勝。準決勝戦も的確な捌きで、5周回目に逃げる松尾彩を捕えた。エンジンは「昨日(3日目)の方が感じが良かった」との評価で、スタートもムラのため、優勝戦前に「しっかり練習します」。前節は浜松で特別G1プレミアムカップを完全優勝。10mオープンの大外枠から今期返り咲いたナンバーワンが、さらに最多G1優勝記録を自ら更新するか。

2着/松尾彩(山陽34期)
競走タイム:3.386
競走車名:カピバラ6
ランク:A33
今節の成績:1着・6着・1着・2着
G1優勝:0回

2日目は湿走路で6着に終わったが、3日目の準々決勝戦で1着取り。準決勝戦はハンデが重化したものの、10mオープンの2枠から「良かった」というスタートで飛び出し、レースを作った。エンジンは「微調整くらいでずっと動いてくれている」が、優勝戦へ「ヘッド周りを扱おうと思います」。G1優出は昨年の当大会以来で、2回目(G2を含めるとグレードレース優勝戦は4回目)。終わってみれば、今年の山陽勢の優出は松尾のみ。昨年は7着だったが、地元ファンの思いを一身に「(G1)初優勝を目指して」2枠から再び好レースを展開したい。

※11レース結果

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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
10mオープン戦。2・藤川竜がスタートを決め、2番手は7・佐藤摩弥がつけるが、大外から8・鈴木圭一郎が3番手から1周回3コーナーで2車を抜きにかかるが、佐藤が再度巻き返す。鈴木は2周回3コーナーで再度、佐藤のインに入り先頭に立つと、あとは後続を引き離してのゴール。3番手から藤川も再び逆転を狙ってくるが、2着は佐藤がキープした。

1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.357
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:19回(24年浜松:ゴールデンレース)

初日から勝ち星を積み重ねると、準決勝戦でも2周回目には先頭に立つ圧巻のレース運び。今節の一番時計で初日から4連勝の優出を決めた。エンジンは「少し重いけど悪い感じはしていない」との評価だが、優勝戦に向けて、さらに手前からの軽さも求めて、整備を続ける。昨年の当大会で完全優勝しており、今年は大会連覇&完全優勝がかかる。今年まだ優勝がないが、G1通算20回目の優勝へ「いい状態で臨めるように」手を動かしていく。

2着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム:3.376
競走車名:Pタン3
ランク:S9
今節の成績:1着・5着・2着・2着
G1優勝:1回(23年川口:キューポラ杯)

序盤はスタートから好展開に持ち込んだものの「ドドドが来てしまった」ことで接戦展開に。それでも2着をキープして、今節は湿走路の2日目は5着だったが、良走路はオール連対で勝ち上がり。山陽に限れば昨年10月のG2若獅子杯以来、グレードレースは連続優出。最大の武器である「スタートは安定しています」。ドドド対策をして、5枠から自身2回目となるG1優勝を目指す。

※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 10mオープン戦
1/松尾彩(山陽34期)
2/落合巧(浜松33期)
3/森且行(川口25期)
4/篠原睦(飯塚26期)
5/佐藤摩弥(川口31期)
6/有吉辰也(飯塚25期)
7/鈴木圭一郎(浜松32期)
8/青山周平(伊勢崎31期)

優勝戦は1枠に地元の松尾、8枠に今期ナンバーワンの青山周平が入る10mオープン戦となった。やはり2強と目される青山周平と鈴木圭一郎の直接対決が最大のポイントとなりそう。両者の同乗は、今年3回目。3月のプレミアムカップ優勝戦は、青山が1枠で優勝、4枠の鈴木が準優勝。2月山陽G1スピード王決定戦の最終日・特別選抜戦は10mオープンで、7枠から鈴木が1着、8枠の青山が2着だった。鈴木は今年初優勝に大会連覇&完全優勝がかかり、青山は前回プレミアムカップから連続優勝、今年3回目のG1優勝がかかる。今回はどうなるか。
1000勝レーサーの仲間入りした有吉も無傷の連勝で勝ち上がり、復活Vが期待される森且行や、優出を決めた松尾、佐藤の女子レーサー2人の動向も注目を集める。
気になる天気だが、4日目の夜から雨が降りはじめ、翌日の朝には止み、最終日の日中は晴れる予報。走路がどこまで回復するかは、注意が必要だろう。
また今月はSGオールスターオートレースも開催も迫っており、2強をはじめとする選手の動向は要チェック。話題豊富なファイナリスト8名が揃った最終日・優勝戦(第12レース)は17時00分発走予定。

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【山陽オートG1令和グランドチャンピオンカップ・過去レポート】
24年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:鈴木圭一郎
23年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:中村杏亮
22年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:平田雅崇
21年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:丸山智史
20年4月令和グランドチャンピオンカップ
優勝:長田恭徳

(P-Navi編集部)

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