2025/03/08(土) 19:30
2025年3月8日 川口オート
サンケイスポーツ杯
G1開設73周年記念グランプリレース(4日目)
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【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:斑)
10mオープン戦。2・高橋義弘がスタートを先制からレースの主導権を握る。2番手に4・松本康、3番手に3・栗原佳祐、4番手に5・若井友和で上位態勢を形成。松本も仕掛けを狙うが、高橋も巧く抑えていく。5周回目に若井が栗原をかわして3番手に上がる。高橋は6周回を逃げ切り1着。最終周回で3番手から若井が松本のインを狙い、ゴール前で僅かにかわして2着。
1着/高橋義弘(川口29期)
競走タイム:3. 379
競走車名:キャバーマン
ランク:A54
今節の成績:7着・2着・3着・1着
G1優勝:3回(19年川口:開設記念グランプリレース)
うまく後続をシャットアウトして、6周回を逃げ切り、優出一番乗り。3連単は34万円台の高配当を演出した。グレードレース優出は昨年9月伊勢崎のムーンライトCC以来。開設記念グランプリレースは2012年にG1初優勝、7年後の2019年も制している。優勝戦も10mオープンで、準決勝戦と同じ2枠から再現なるか。
※公開勝ち上がりインタビューより
まさかという感じ。(この開催を優勝したのは)だいぶ昔なので。雨が気になったので気を付けながら、スタートは今節切れているので、自信を持って切れました。乗りやすいですが、ペースは上がっていないなと思いながら。(明日は)人間が頑張ります。(明日も)高配当を出せるように。
2着/若井友和(川口25期)
競走タイム:3. 383
競走車名:モエルトウコン
ランク:S8
今節の成績:3着・1着・2着・2着
G1優勝:6回(19年川口:開設記念グランプリレース)
序盤は5番手から着実にインから捌いて、最後は松本康との写真判定を制して2着入線を決めた。今節は湿、良、斑と走路状況が変化してもオール掲示板入りの安定感。過去3回制覇している開設記念グランプリレースで、今回の優勝戦も鋭いイン戦から存在感を示すか。
※公開勝ち上がりインタビューより
若いときは結構頑張れたのですが、もう年で、優勝戦に乗れると思っていなかったので嬉しいです。雨が気になりましたが、試走29は普通かなと。今日はすごくスタートがうまく行ったのが2着を取れた結果だと思います。高橋君が先頭で、コースやペースも分かっているので、後ろを抑えてくれるだろうな、頑張ってくれれば2着までいけるかなと。自分としてはラッキーでしたが、高めのタイヤが最後まで残っていたので良かったです。エンジンは普通で、ちょこっとだけセッティングやろうと思います。地元走路で気合いを入れて走ります。
◆9レース結果
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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:斑)
スタートは2・森谷隼人、4・森且行が決めるが、一番時計の6・佐藤励も3番手、8・黒川京介も1周回で4番手まで上がる。2周回目に森が森谷をかわしていくが、3周回目に佐藤が森をとらえて先頭を奪取。黒川も森をかわして2番手に上がり、佐藤を追うが、佐藤は振り切り1着。2着に黒川、3着に森で決着した。
1着/佐藤励(川口35期)
競走タイム:3.325
競走車名:シロウWV・S
ランク:S12
今節の成績:5着・1着・1着・1着
G1優勝:1回(23年山陽:スピード王決定戦)
試走発表されると同時に、ロッカー内にもどよめきが起こった。6号車に記されたのは、試走最高タイムタイ(高橋貢)の3.20。追い上げる黒川を振り切って、2日目から3連勝で優出を決めた。G1に限れば、昨年12月飯塚から3連続優出中で、地元グレードタイトルの初戴冠なるか。
※公開勝ち上がりインタビューより
もう限界ですね。(試走3.20は)自分も見たことなくて、まず計り間違いを疑いました(笑)。(マシンは)ひと通り点検して、リング交換して、タイヤ探しをして、申し分ないと思います。スタートもクラッチのセッティングを大幅に変えて、ムラですが今日は良かったです。早め早めを意識しました。黒川さんが後ろから近づいてきているのは、音で分かっていました。3.325はすごく良いと思いますが、黒川さんのレコードを意識していたのに、これが限界。(明日に向けて)壊さないように慎重に整備したい。今年に入ってG1優出できてますが、最後に残念な姿を見せているので、明日はバシッと優勝して帰りたいと思います。
2着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.328
競走車名:イットウセイ
ランク:S10
今節の成績:1着・2着・3着・2着
G1優勝:2回(24年川口:キューポラ杯)
今節の勝ち星は初日だけだが、オール掲示板入りで、浜松SGから4連続優出を決めた。昨年は地元・川口でG1キューポラ杯とSG日本選手権を制覇。開設記念グランプリレースのタイトルも手中におさめたいところ。勝てば通算300勝も同時に達成するメモリアルVとなる。
※公開勝ち上がりインタビューより
G1準決勝は着外が最近は多かったので、まずは乗れて嬉しい。試走23は自己ベストとなのですごく良いのですが、20が見えて、かすみました。前節優勝戦のタイヤに換えて、ナイトレースの状態に戻したら、冷えている走路にあった感じです。(スタートは)自分なりに切れたけど、周りもすごく速かったので。でも、悪くはないと思います。何とか(佐藤)励君の外に付けて、一緒に付いていけたので良かったかなと。めちゃくちゃ速くて、何とか食らいついていこうと思いましたが限界でした。滑らしながらだったので、タイヤだけ考えていきたい。地元G1なので、川口勢が優勝できるように、自分も一生懸命に走ります。
◆10レース結果
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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:湿)
雨が強まり、走路は一気に湿走路へ。2・浅田真吾がフライング。2回目のスタートは、1・小椋華恋、外からは6・永井大介も飛び出すが、2・浅田が抜け出していく。2番手以降は5・大木光、7・佐藤貴也、さらに4・山田達也もポジションを上げていく。浅田は2番手以降を大きく引き離して、独走の1着。2番手は3車の攻防が続くが、インから押し切って大木が2着、外から山田が差を詰めて3着。浅田が失権のため、大木、山田が優出となった。
2着/大木光(川口28期)
競走タイム:3.730
競走車名:ウミヘビ
ランク:S27
今節の成績:2着・3着・5着・2着
G1優勝:1回(08年川口:開設記念グランプリレース)
走路コンディションが直前の雨で変化し、雨巧者にとって最高の追い風となった。G1優出は22年の開設記念グランプリレース以来で、約3年ぶり。優勝戦は4枠から今度は17年ぶり2回目のG1優勝を目指す。
※公開勝ち上がりインタビューより
まさに恵みの雨です。降ってきたので、やる気スイッチが入りましたね。(スタートは)悪くないと思います。浅田(真吾)さんと(佐藤)貴也さんには迷惑かけたので反省点。たっちゃん(山田達也)が並走だったので、良いペースになりました。朝あてた水陸両用のタイヤで行きました、(雨が)降るだろうなと。(明日に向けて)何か考えます。
3着/山田達也(川口28期)
競走タイム:3. 730
競走車名:イプシロン
ランク:S33
今節の成績:2着・4着・4着・3着
G1優勝:0回
大木同様に、準決勝戦は恵みの雨となり、混戦を縫って3着。同期の大木には先着を許したが、1着の浅田がフライング失権のため、優出切符を獲得。G1に限れば、22年2月浜松のスピード王決定戦以来、約3年ぶりの優出。10mオープン戦の3枠から、念願のグレードレース初優勝にも期待。
※公開勝ち上がりインタビューより
嬉しいけど、大木に負けたのは悔しいです。試走はあまり良く感じませんでした。雨の方がチャンスがあるかなと。(タイヤは)晴れの高め1走目でいきました。スタートは見ての通り遅かったですね。とにかく滑らせないように、そのことだけ考えて力を抜いて走りました。余裕があったので悪くなかったと思います。晴れのタイヤにしては滑らなかったですね。明日はもう少しエンジン良くして、見せ場を作れるように頑張ります。
◆11レース結果
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:湿)
2・山田真弘が好スタートを決めて、2番手は4・平田雅崇が続き、8・鈴木圭一郎も3番手の好ポジションに付ける。鈴木はインコースを狙い、2周回目に平田、山田を一気にとらえて先頭に立ち、そのまま1着ゴール。2番手は内の山田、外の平田の接戦が続くが、山田が譲らず2着。3着に平田。雨巧者の加賀谷建明は追い上げるも4着まで。
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3. 633
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:19回(24年浜松:ゴールデンレース)
変化する走路コンディションにもしっかり対応して、ただひとり初日から全勝で優出を決めた。意外にも今年ここまで優勝はゼロ。10mオープンの8枠で、内の7名は地元川口勢という構図になったが、ナンバーワンとして今年初優勝を完全優勝で飾るか。なお、優勝なら通算900勝も同時達成となる。
※公開勝ち上がりインタビューより
雨でしたが、勝てて良かったです。中間練習であてた雨タイヤでいきました。試走は悪くないが、飛び抜けていい感じでもなかったです。(スタートは)良かったと思います。外を回るとすごくはねて、乗りにくかったので、インコースを攻めた感じです。悪くはないと思いますが、普通です。晴れの感じもそこまでパッとしないので、試走20を出せる感じはしなくて、ちょっと上積みが必要かなと思います。今年まだ優勝がないので、初優勝できるように頑張ります。
2着/山田真弘(川口24期)
競走タイム:3. 646
競走車名:レイジールーク
ランク:A25
今節の成績:3着・2着・3着・2着
G1優勝:1回(07年船橋:オート祭)
湿走路の準決勝戦は鈴木圭一郎にはかわされたものの、巧みなレース運びで混戦を制して優出を決めた。G1優出は21年8月の川口キューポラ杯以来。優勝戦は10mオープンの最内1枠から。優勝なら18年ぶり2回目のG1優勝となる。
※公開勝ち上がりインタビューより
すごく嬉しいです。(試走は)いつもあんな感じなので、普通です。(タイヤは)周りの人に支えてもらって、ギリギリ間に合いました。今日はキャブ調整をしていきました。(スタートは)良かったです。(先頭で)気持ちよく走れました。(平田と並走になったが)引くに引けない状態だったので、頑張らせてもらいました。(明日に向けて)電気系統の交換一式やろうと思っています。頑張ります。
◆12レース結果
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 10mオープン戦
1/山田真弘(川口24期)
2/高橋義弘(川口29期)
3/山田達也(川口28期)
4/大木光(川口28期)
5/若井友和(川口25期)
6/佐藤励(川口35期)
7/黒川京介(川口33期)
8/鈴木圭一郎(浜松32期)
※右数字はハンデ
優勝戦は1枠に山田真弘、8枠に鈴木圭一郎が並ぶ10mオープン戦となった。
準決勝戦は不安定走路も影響したか、高配当が続出。地の利を生かした地元勢の奮闘も目立ち、鈴木圭一郎以外の7名は地元川口というメンバー構成となった。
ここまで無傷の連勝で勝ち上がってきた鈴木圭一郎の完全優勝に注目が集まるが、準決勝戦で驚がくの試走3.20を叩き出した佐藤励や、地元で300勝達成に期待の黒川のスピードも侮れないところ。
気になる天気だが、8日は雨や雪マークが出ているが、9日は晴れ予報。濡れた走路が、どこまで回復してくるのか、チェックが必要だろう。
地元勢か、鈴木の貫録Vか。必見の優勝戦は、9日(最終日)第12レース、17時2分発走予定。
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【川口オートG1開設記念グランプリレース・過去レポート】
24年3月=優勝:青山周平
23年2月=優勝:永井大介
22年2月=優勝:小林瑞季
21年3月=優勝:有吉辰也
19年12月=優勝:若井友和
(P-Navi編集部)