2024/03/10(日) 18:08
川口市制施行90周年 サンケイスポーツ杯
G1開設72周年記念グランプリレース(最終日)
金子大輔の9年ぶりSG制覇で幕を閉じた全日本選抜オートレースから10日、再び川口オートに、トップレーサーが集結した「G1開設72周年記念グランプリレース」。全日本選抜のファイナリスト8名も全員参戦し、初日から豪華メンバーが覇を競った。
ポイントになったのは天気の変化で、初日は湿走路から斑走路、2日目は良走路、3日目は湿走路から良走路、そして4日目・最終日は良走路と、時間帯によっても走路状況がかわり、スピードだけではなく、対応力、総合力も問われることに。その中、シリーズをけん引したのは、やはり青山周平、鈴木圭一郎の2強。ともに3勝をあげて、しっかりと優出。金子大輔、荒尾聡、佐藤摩弥、黒川京介らが勝ち上がりを逃す一方、佐藤励、中村杏亮ら新鋭レーサーが快速ぶりを発揮して、打倒2強へ、優勝戦に進出を決めた。
※準決勝戦レポートはこちら
【12R=優勝戦】
*8周回4,100m 0mオープン戦
走路=走路温度度
1/青山周平(伊勢崎31期)3.26
2/永井大介(川口25期)3.28
3/佐藤励(川口35期)3.25
4/中村杏亮(飯塚33期)3.29
5/木村武之(浜松26期)3.30
6/佐藤貴也(浜松29期)3.28
7/小林瑞季(川口32期)3.27
8/鈴木圭一郎(浜松32期)3.26
※右数字は試走タイム
最終日は朝から晴れの良走路。優勝戦の試走タイムは、3.25で佐藤励がトップタイム。3.26で青山、鈴木の2強が続いた。一番人気に推されたのは青山で、対抗に鈴木圭、佐藤励、永井らが支持を集めた。
17時、優勝戦スタート。木村武之、佐藤貴也、鈴木圭一郎と浜松勢が前団を形成する中、青山周平は4番手からチャンスを狙う。佐藤貴也が木村をかわして先頭に立つと、青山、鈴木圭、さらに佐藤励も加わって大激戦に。押し切りを図る佐藤貴に対して、最終周回の最終コーナーで青山がインに飛び込み、逆転勝利。青山のG1優勝は今年1月伊勢崎のシルクカップ以来25回目。さらに通算優勝回数を99回とした。
■レース展開
スタートは1・青山も飛び出すが、5・木村が好ダッシュを決めて先制。青山は2コーナーで滑り、その内に6・佐藤貴、8・鈴木圭が入り、青山は4番手で1周回を通過。2周回目に青山は鈴木のインに入り3番手浮上、3・佐藤励も鈴木のインを狙い4番手に浮上する。4周回で佐藤貴が木村をとらえて先頭に立ち、2番手に木村、3番手に青山の態勢が続く。6周回目に青山は木村をとらえて2番手に上がったところを、佐藤励も突いていくが、ここは木村が3番手をキープ。先頭は佐藤貴のまま、2番手に青山が続き、7周回目に佐藤励が木村をかわして3番手に浮上。佐藤貴が押し切るかに思われたが、最終周回の最終コーナーで青山が渾身の差しを決め、ゴール前で逆転の優勝ゴール。2着に佐藤貴、3着に佐藤励が入線した。
【G1開設記念グランプリレース・優勝戦】
2連単1-6 1,500円(6番人気)
3連単1-6-3 5,600円(20番人気)
優勝/青山周平(伊勢崎31期)
競走車名:ハルク・73
ランク:S2
競走タイム:3.349
今節成績:1着・1着・2着・1着・1着
次走出場予定:特別G1プレミアムカップ(3月20日~24日/山陽)
1周目にちょっと外をいかれてしまって、大きく回ってしまい、どうなるのかなと思いましたが、すごいレースでした。
(試走は)昨日からセッティングを扱って、1号車ということもあり、正直、感触は良かったのですが、分からないまま待っていました。それなりにスタートは自分なりに切れたのですが、(木村)武之さんがものすごいスタートで圧倒されてしまいました。
1周目の1・2コーナーでフロントが滑って、ポジションを落としてしまったので、冷静になってレースはできたと思います。後ろの気配も感じながら、前も攻めないといけないと思いながら、走っていました。何とか前に行ける隙はないかなと思い、後ろからも来ていましたし、すごく難しい状況でしたね。
(最終周回は)自分でも唖然としていますが、あそこをいけるのかなと思いながら、無我夢中で走りました。1周目の1・2コーナーで滑らせてしまったことを反省しつつ、審議になるのかなと。反省しつつも、嬉しかったです。
今節はなかなか思うようにいかなかったのですが、最後にすごくいい状態で、こんな結果になるとも思っていませんでした。声援と周りの方のサポートで優勝できたので、また次も気持ちを入れ替えて頑張りたいと思います。
(P-Navi編集部)