名古屋競輪G3(準決勝)レポート【決勝進出の9選手コメント】

2025/03/03(月) 20:15

2025年3月3日 名古屋競輪
大阪・関西万博協賛
開場75周年記念「金鯱賞争奪戦」G3(3日目)


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【名古屋競輪G3(3日目)10R=S級準決勝】
赤板で小林泰正が隅田洋介を抑えて先頭に立つと、一旦引いた深谷知広は打鐘からスパートして、小林を叩いていく。深谷マークの和田健太郎に対して、小林マークの武藤龍生がけん制し、最終HS前に深谷の番手には小林がはまる。最終2コーナーから隅田が捲りを仕掛けるが、深谷の番手位置から小林が合わせる。深谷も踏み直して、小林を合わせ切るが、小林の後位から武藤が差し切り1着。2着に深谷、3着に小林が入線した。

1着/武藤龍生(S1・埼玉98期)
今回成績:特9・二4・準1
G3優勝:0回
G3決勝:12回目(25年1月大宮以来)

(小林)泰正は、いつもそうですが、ラインの3車、4車目まで考えて仕掛けてくれるので、(最終BSの)仕掛けも(佐々木)省司さんまで引き込むような仕掛けでした。前まで行ききれば3人でと思いましたが、深谷(知広)さんの踏み直しがすごかったので、泰正が頑張れるように後ろの仕掛けに注意していました。脚は、けっこう溜まっていたので、泰正が3着に入れるように引き付けて踏みました。

決勝は(小林)泰正の後ろ。

2着/深谷知広(S1・静岡96期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・二1・準2
G3優勝:22回(25年2月静岡)

(小林泰正に)並ばれる前に踏み直さなくてはいけなかったですね。(打鐘過ぎは)和田(健太郎)さんが付いてきやすいようにコースを作ったつもりだったのですが。(小林泰正が)後ろに入ったのは分かっていたので、来たら合わせる用意をしていました。感触は、今日はあまり良くなかったです。調整します。

(決勝は)郡司(浩平)君の番手。初日、強かったので、しっかり追走します。

3着/小林泰正(S1・群馬113期)
今回成績:特8・二1・準3
G3優勝:1回(24年6月前橋)

深谷(知広)さんとは力勝負して。深谷さんに駆けられたら捲れないと思うので、できるだけ長い距離を勝負する組み立てにしました。(打鐘で)横に来た時にニュートラルに入れたので、やっぱり強いと思いました。番手に入り休みたかったのですが、深谷さんを捲りたいと思ったので、行けるだけ行ってみようと。負けました。前走(全日本選抜競輪)から中3日ですが、前回同様に感じはいいと思います。

決勝は、自力。

※10Rレース結果

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【名古屋競輪G3(3日目)11R=S級準決勝】
新山響平が突っ張り、そのまま先行態勢に入っていく。東北ラインの3番手には、伊藤旭が続く。打鐘後から8番手の格清洋介が仕掛けていくが、新山の先行の前に、最終2コーナーで後退。最終2コーナーから浅井康太も捲りを打つが、前団までは捕えきれず。逃げた新山が、そのまま押し切り1着。新山マークの大槻寛徳が2着で、ラインワンツー。3番手の伊藤後位から山田英明が、伊藤をタイヤ差かわして3着。

1着/新山響平(SS・青森107期)
今回成績:特6・二1・準1
G3優勝:5回(24年11月四日市)

レース後、昨日よりは楽でした。今日は、自分がペースをコントロールできるので、上手く脚力を温存しながらゴールまでの感じでした。特に疲れはないです。1回目に格清(洋介)を突っ張った後に、浅井(康太)さんがカマしてくる可能性が低いかなと思ったので、落ち着いて判断できたし、2回目の時も見てから踏み出しました。格清の伸びがすごかったので、横まで来られましたが、踏み直し合わせられて良かったです。

(決勝も)自力。

2着/大槻寛徳(S1・宮城85期)
今回成績:一5・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:25回目(25年1月和歌山以来)

強かったですね。(新山)響平さまさまです。(伊藤旭が)捲りに来たら止めなきゃいけないと思っていたのですが、必ず内に入ってくる人がいるので、何とか響平だけでも決勝にと思い、引き付けてと思っていました。昨日より今日の方が余裕がありました。

決勝も響平に付けます。精いっぱい援護できるように頑張ります。

3着/山田英明(S1・佐賀89期)
今回成績:特5・二1・準3
G3優勝:3回(20年9月向日町)

新山(響平)に逃げ切られているのは、良くないのではないかと思います。最後、(伊藤)旭と大槻(寛徳)さんの間かなと思い、行ったったのですが。(橋本)強が付いていたので、どうにかラインから1人でも多く勝ち上がることが理想ですね。伊藤旭のこれからに期待しています。体調、コンディションは普通です。

決勝は、自在です。あきらめずに頑張ります。

※11Rレース結果

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【名古屋競輪G3(3日目)12R=S級準決勝】
打鐘過ぎに吉田有希が池野健太を叩いて先手を握っていく。最終HSで中団外の郡司が捲りを打つと、逃げる吉田を最終BS前にとらえて先頭に立つ。抜け出した郡司が押し切り1着。郡司マークの笠松信幸が2着、ライン3番手だった山内卓也が3着で、郡司ラインの上位独占が決まった。

1着/郡司浩平(SS・神奈川99期)
※チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特2・二1・準1
G3優勝:23回(25年1月高松)

行けるところで、しっかり行こうと思っていました。(最終HSは)吉田(有希)も踏まされて先頭に出切って緩めたいところだと思ったので、そこで。しっかり反応できたと思います。出切ってからは、残れるように、保つように踏めました。脚の感じは、日に日に良くなっている感じがありますが、レースを終えた後の反動がある気がします。

決勝は、前で自力。

2着/笠松信幸(S1・愛知84期)
今回成績:一2・二2・準2
G3優勝:0回(24年11月松阪以来のG3決勝進出)

(郡司浩平を)信頼して付いていました。深谷(知広)でも車間が空く初日のカマシを見ていたので、集中して車輪だけ見ていました。すごかったですね。出切ってからは、誰も仕掛けてこないと思ったのですが、スピードが垂れるどころか、どんどんかかっていきました。あわよくば(抜けるか)と、思ったのですが、そんな脚ではなかったです。状態は、日に日にいいと思います。

決勝は、南関東ラインへ。3番手。

3着/山内卓也(S2・愛知77期)
今回成績:一2・二3・準3
G3優勝:2回(13年11月松阪)

(笠松信幸か、自分が)どちらかが決勝に乗れたらいいと思っていました。結果、いい形になりましたね。(郡司浩平は)本当に強いですね。ちぎれともおかしくないくらいでした。駆け出しだけ付ければ何とかなるデキだと思っていたので、必死に追いかけました。藤井侑吾や吉田敏洋が欠場だったので、何とか愛知だけでも盛り上げたい気持ちで。

決勝は、笠松(信幸)の後ろで、4番手。頑張るだけです。

※12Rレース結果

※G3優勝の( )は前回の優勝
※G3決勝の( )は直近の優出

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【最終日12R=S級決勝】
1/山田英明(S1・佐賀89期)
2/郡司浩平(SS・神奈川99期)
3/武藤龍生(S1・埼玉98期)
4/大槻寛徳(S1・宮城85期)
5/深谷知広(S1・静岡96期)
6/山内卓也(S2・愛知77期)
7/小林泰正(S1・群馬113期)
8/笠松信幸(S1・愛知84期)
9/新山響平(SS・青森107期)

注目の並び想定は
2郡司-5深谷-8笠松-6山内
7小林-3武藤
9新山-4大槻
1山田(単騎)

決勝は、郡司浩平の番手には、初日特選同様に深谷知広が付き、その後ろに笠松信幸と山内卓也の地元2人がまわる南関東と愛知の4車ライン。
小林泰正には、準決勝と同じく武藤龍生が付く群馬、埼玉の関東2車。
新山響平には、こちらも準決勝と同じく大槻寛徳がまわる東北勢。
山田英明は単騎の競走となった。

ここは、初日に強烈なカマシを見せた郡司が優位にレースを進めそうだ。そうなると、南関東ラインのワンツーや、3番手・4番手を固める地元・愛知勢にも上位進出のチャンスが巡ってくるか。
しかし、先行主体にレースメイクする新山が、準決勝のように自分のペースに持ち込むと混戦もありそう。
また、前走の全日本選抜競輪でも好調だった小林、単騎だが諦めない走りでチャンスを狙う山田の動向にも注意が必要だろう。

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\名古屋G3(3日目)注目選手ピックアップ/
【3日目6R=S級選抜】
「何でもできるようになりたい」
2着/纐纈洸翔(S1・愛知121期)

赤板で迎え入れてから行こうと思ったのですが、そうすると自分が出て行きたいときに行けないと思い、位置にこだわりました。前に出てからは、駆けようかと思ったのですが、自分だけだったので、出させるか、粘るか考えていました。(吉田)健市さんの付いていきにくいレースになってしまいましたが、力は出し切れたので。タテ脚をつける練習はしているのですが、それだけだと上のクラスでは厳しい。何でもできることは少しずつやっていけたらと思っていますし、若手だと眞杉(匠)さんのように何でもできないと、あのレベルにいけないと思うので、そういう人になれたらとも思います。連日、応援が多くて嬉しいです。2日目は力を出し切れなかったのですが、初日と今日は良かったので、そのレースを続けられたらと思います。

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【名古屋競輪グレードレース・過去レポート】

名古屋記念G3(2023年)
優勝者:山口拳矢
共同通信社杯G2(2022年)
優勝者:郡司浩平
名古屋競輪G3(2022年)
優勝者:眞杉匠
オールスターG1(2020年)
優勝者:松浦悠士
オールスターG1(2019年)
優勝者:新田祐大
名古屋競輪G3(2018年)
優勝者:渡邉雄太
名古屋競輪G3(2018年)
優勝者:吉田敏洋


(P-Navi編集部)

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