【S班は3名が参戦、地元は纐纈に期待!】名古屋競輪G3「金鯱賞争奪戦」は1日開幕!

2025/02/27(木) 18:00

名古屋競輪場において「万博協賛・開場75周年記念 金鯱賞争奪戦・名古屋グランパスカップ」G3が3月1日から4日まで開催される。24日に豊橋で決勝が行われたG1全日本選抜競輪の余韻も残る中、同じく愛知県の名古屋競輪場で4日間の熱戦が繰り広げられる。S級S班の新山響平、岩本俊介、郡司浩平をはじめ、全日本選抜で決勝3着の深谷知広や、地元からは新鋭の纐纈洸翔が参戦する。2年ぶりとなるG3開催を制するのは……!?

◆初日の出走表(1日更新)はこちらでチェック

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郡司浩平を中心に南関東勢が強力布陣!

郡司浩平

今開催の勢力図は、南関東勢が中心となるか。S班からは郡司浩平、岩本俊介の両名が出場するだけでなく、深谷知広、和田健太郎らも参戦で、強力ラインが形成されそうだ。
郡司は全日本選抜で準決勝敗退したものの、初日は逃げて2着、2日目スタールビーは深谷との連携で勝利している。1月から連戦気味だが、そこでの経験値も「うまく生かして、しっかり1着を取れるように走っていきたい」と、自力戦でも番手戦でもハイレベルのレースを見せつける。名古屋は2022年に共同通信社G2の優勝歴もある。
S班の岩本俊介も奮闘が続いている。全日本選抜では初日に深谷知広との連携で3着、スタールビー賞は南関東ライン3番手を固めて、郡司とワンツーを決めている。近況は番手、3番手回りの番組も多いが、「自力の準備もできています」と抜かりはない。

深谷知広は静岡記念を強烈な捲りで、移籍後の地元記念初優勝を達成し、岩本とのワンツーも決めた。次の全日本選抜は準決勝で逃げ粘り2着、23年11月競輪祭以来のG1決勝舞台に戻った。単騎戦の決勝は3着だったが、シリーズを通して存在感は絶大。今シリーズも間違いなく中心的存在のひとりになるだろう。静岡からのG3連続優勝にも期待だ。

岩本俊介
深谷知広

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S班・新山響平がスピードバンクで魅了

新山響平

S級S班の新山響平は今年ここまでを「スタートダッシュに失敗」と振り返る。全日本選抜は準決勝で深谷の番手に入る展開も、4着に終わり決勝進出は逃した。シリーズ中も自転車の試行錯誤は続いており、そこもしっかりと噛み合ってくれば、ここから戦績も加速していくことだろう。高速バンクと称される名古屋で、そのスピードをフルに発揮したいところ。
佐藤慎太郎は1月松阪記念での落車で骨盤骨折。全日本選抜も欠場になったが、ここ名古屋から復帰か。27日に初の著書『限界? 気のせいだよ!』も発売された。欠場あけだけにコンディション面は気がかりではあるが、連携実績豊富な新山や小松崎大地とのタッグで、著書タイトル通りの走りで魅了したい。(※28日注記)佐藤慎太郎選手は欠場となりました。

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纐纈洸翔がホームバンクのG3で飛躍を!

纐纈洸翔

地元の期待は121期の新鋭レーサー・纐纈洸翔だろう。卒業記念チャンプであり、昨年1月にS級昇級。そして昨年末には機敏なレース運びから、チャンスをものにしてヤンググランプリ2024を制し、2024年優秀新人選手賞にも輝いた。1月和歌山記念では二次予選で敗退するも、シリーズ3勝。まだまだレースで実力を出し切れていない現状だが、上位級へ果敢に挑み、地元G3で躍進したい。藤井侑吾が欠場になったため、さらに期待は集中しそうだ。
中部地区からは浅井康太が追加で出場する。実力者の参戦は、シリーズの行方を大きく左右しそうだ。卓越したレースで、今回も優勝争いに加わっていくだろう。
ほかにも笠松信幸や、全日本選抜の最終日にG1最年長勝利記録を更新した山口富生らが参戦する。(※28日注記)浅井康太選手が追加参戦となりました。

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九州勢も一撃秘めるメンバーが集結!

山田英明

九州からはS1の山田英明、中本匠栄、伊藤旭ら楽しみな面々がエントリー。山田英は1月和歌山記念で決勝3着、2月高知F1で完全優勝、全日本選抜でもシリーズ2勝をあげるなど好調キープ。昨年12月には名古屋F1で完全優勝も果たしている。なお、通算400勝まであと4勝だ。伊藤旭は1月熊本F1で地元優勝、山田英とワンツーが決まっている。S班をはじめ強力な自力型がそろった今シリーズを、どう打破していくかにも注目したい。
また、関東地区からはグレード戦線でも存在感を強める小林泰正や、巧みなマーカーの武藤龍生、さらに近畿地区からは山田久徳、村上博幸ら実力者が好勝負を繰り広げるだろう。
「名古屋グランパスカップ」とも銘打たれている今開催。最終日・決勝のゴールを決めるのは、果たして誰か……!?

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◆今開催の勝ち上がり

①S級9車立て・12レース4日制

◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選

【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選

◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。

◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝

※勝ち上がり表PDFはこちら


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【名古屋競輪グレードレース・過去レポート】

前回優勝は山口拳矢

名古屋記念G3(2023年)
優勝者:山口拳矢
共同通信社杯G2(2022年)
優勝者:郡司浩平
名古屋競輪G3(2022年)
優勝者:眞杉匠
オールスターG1(2020年)
優勝者:松浦悠士
オールスターG1(2019年)
優勝者:新田祐大
名古屋競輪G3(2018年)
優勝者:渡邉雄太
名古屋競輪G3(2018年)
優勝者:吉田敏洋

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◆名古屋バンクの特性

名古屋バンク

バンクは周長400mで、みなし直線は58.8m。全国でも走りやすいスピードバンクとして知られ、カントも約34度とややきつく、逃げ、捲り、追い込み、どのような戦法でも力が発揮しやすい。連対時の決まり手は、1着(逃げ24%、捲り32%、差し44%)、2着(逃げ21%、捲り11%、差し21%、マーク47%)。最高上がりタイムは2013年9月8日にシェーン・パーキンスが記録した10秒4。

(P-Navi編集部)

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