2025/01/28(火) 17:00
高松競輪場において「万博協賛・開設74周年記念・玉藻杯争覇戦」G3が1月30日から2月2日までの4日間、開催される。S級S班からは新山響平、郡司浩平が参戦で、シリーズを力強くけん引する。また、香川勢を中心に地元地区となる四国勢の活躍も期待され、今開催も4日間の熱い戦いが繰り広げられる。
◆初日の出走表(30日更新)はこちらでチェック
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好調の郡司浩平がシリーズリーダー!
郡司浩平は、年始の立川G3を1着1着1着2着、次の松阪G3では深谷知広の番手から抜け出して完全優勝と、年始からフルスロットル。今回は追加参戦となるが、勢いはメンバー中でも一番だろう。高松は2017年にウィナーズカップでビッグレース初優勝を果たした思い出のバンクでもあり、今開催は自力戦が多くなりそうだが、鮮烈なスピードを武器に、G3連続優勝を狙う。
神奈川からは和田真久留、松谷秀幸も参戦。和田は昨年の6月高松宮記念杯で準優勝、松谷も11月競輪祭で決勝進出(7着)とG1戦線を賑わせた。郡司との連携実績も豊富だし、神奈川勢の上位独占も十分だろう。
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今年2走目、新山響平の 動向は!?
新山響平は今年初戦の和歌山G3で、まさかの二次予選敗退。4走中3本のバックを取って積極的なレースを展開したが、未勝利に終わった。今開催までにどこまで立て直してくるかがポイントになるが、同型を一蹴する破壊力ある本来の自力戦で存在感を示してくるか。なお、高松は5年ぶりの参戦となる。北日本は巧マーク戦で信頼度抜群の成田和也、同県の坂本貴史らと好連携を決めたいところ。
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地元勢は石原颯、香川雄介、犬伏湧也らが迎えうつ!
中国・四国勢にも注目選手がそろって参戦する。まずはホームバンクの石原颯に期待だろう。今年初戦の玉野F1では、5番手から一気のカマシで押し切り優勝。昨年7月には高松F1で完全優勝を果たしているが、高松G3に限ると過去4回参戦して、準決勝進出が1回のみで、決勝まで進めていない。今回はその壁を打ち破れるか。
石原が優勝した昨年7月のF1で準優勝だったのが香川雄介。高松G3は現在3連続で決勝に進出しており、50歳となった今も巧みなレースは健在だ。なお、香川勢の高松記念優勝が叶えば、1949年の36周年後節を制した三好章仁(引退)以来の快挙となる。
地元勢にとって頼もしいのは犬伏湧也の存在だろう。その強烈なスピードは、すでにG1戦線でも証明済みで、S班相手でも引けを取らない。昨年2月の高松G3では準決勝5着で勝ち上がりを逃したが、8月のF1では捲りで優勝。地元勢をけん引して、圧巻のスパートから自身4回目のG3優勝を手にすることも。
ほかにもダッシュ一撃ある河端朋之や、復調またれる島川将貴、昨年ファイナル進出した福島武士らが盛り立てよう。
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九州勢から一発の予感も
追加参戦だが伊藤颯馬にも注目だ。昨年末の静岡GPシリーズ、年始の高知F1を優勝すると、1月大宮G3は準決勝で敗退したものの、シリーズ3勝をあげた。特に初日特選ではS班3名を相手に捲り1着で高配当を演出していた。気温の上昇が理想だが、近況の好調子から、今回も上位進出が十分見込める。九州勢は1月熊本F1を優勝した伊藤旭や、中本匠栄、松岡貴久ら一発ある選手が多数参戦しており、決して侮れない。
近畿勢は脇本雄太の欠場が戦力的に響くが、三谷将太の動向は軽視できないし、諸橋愛ら関東勢もチャンスをうかがう。開催ポスターに記されているように、全国のトップレーサーによる「変わらない熱い戦い」に4日間、注目だ。
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【高松競輪・過去レポート】
2024年2月高松記念G3
優勝:浅井康太
2022年12月高松記念G3
優勝:佐々木悠葵
[2022年1月高松記念G3
優勝:山田久徳 ※レポート掲載無し
2021年2月高松記念G3
優勝:松浦悠士
2020年2月高松記念G3
優勝:松浦悠士
2019年2月高松記念G3
優勝:太田竜馬
2018年2月高松記念G3
優勝:三谷竜生
2017年3月ウィナーズカップG2
優勝:郡司浩平
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◆今開催の勝ち上がり
①S級9車立て・12レース4日制
◆初日
【初特選=1個レース】
1位〜9位(全員)→二次予選
【一次予選=11個レース】
1位〜4位(44名)→二次予選
5位から得点上位10名→二次予選
◆2日目
【二次予選=7個レース】
1位〜3位(21名)→準決勝
4位から6名→準決勝
※初特選出場の着上位選手から優先。
次に一次予選の着上位選手。
◆3日目
【準決勝=3個レース】
1位〜3位(9名)→決勝
※勝ち上がり表PDFはこちら
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◆高松バンクの特性
バンクは周長400mで、みなし直線は54.8m。オーソドックスな作りで、400バンクでは直線やや長めでクセはないが、カントがきつく、捲りの1着決まり手も多め。また、バンクをスタンドや建物が囲んでおり、風の影響を受けにくいのも特徴だ。
連対時の決まり手は、1着(逃22%、捲33%、差45%)、2着(逃24%、捲13%、差22%、マ41%)。最高上がりタイムは2000年7月27日に高城信雄が記録した10秒6。
※出場予定選手や戦績は1月28日現在。掲載写真は過去に別開催で撮影したものです。
(P-Navi編集部)