山陽オート特別G1(準決勝戦)レポート

2024/09/22(日) 21:30

2024年9月22日 山陽オート
特別G1共同通信社杯プレミアムカップ(4日目)

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【9R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
スタートは最内の1・鈴木宏和が先制。枠なりで2番手に2・新井日和が付け、3番手に4・荒尾聡、3・高橋貢と内枠勢が上位を形成する。2周回で高橋が荒尾のインに入り3番手に浮上も、前のペースもよく、仕掛け切れないまま周回を重ねていく。抜け出した鈴木がそのまま押し切り1着、2着に新井が粘り、3着に高橋が入線した。ここまで3連勝だった荒尾聡は4着で優出を逃した。

1着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム:3.410
競走車名:ナアーモ
ランク:S4
今節の成績:2着・1着・1着・1着
G1優勝:0回

スタートタイミング05からレースの主導権を握って、優出一番乗りを決めた。これでSGグランプリ、G1ムーンライトから3連続グレードレース優出。G1は18回目、プレミアムカップは3回目の優出で、「エンジンはいい。リングを交換していく」。優勝戦は3枠から、悲願のグレードレース初優勝を狙う。
2着/新井日和(伊勢崎35期)
競走タイム:3.429
競走車名:イーグレット
ランク:A16
今節の成績:1着・2着・8着・2着

ロッカーで仲間に「もっと喜んでもいいんだよ」と言われるも、「自分でもビックリ」と驚きを隠せない表情のまま。プレミアムカップの大舞台で、グレードレース初優出を決めた。優出自体も昨年12月伊勢崎以来で、今年は初優出。「F覚悟でスタートいって、エンジンはずっといい感じでした」。好展開に持ち込み、6周回優出圏内をキープした。初のG1優勝戦は8枠と位置は厳しいが、スーパースター王座決定戦トライアル戦出場のチャンスもつかめるか。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
3・岩崎亮一と5・松本康がフライング。2回目のスタートは6・黒川京介が飛び出し、内枠を飲み込んで先頭に立つ。最内の1・金子大輔が2番手、3番手に5・松本で、大外の8・佐藤摩弥は5番手に。先頭の黒川はペースを上げて独走態勢に入り1着。2着は金子がキープして、3着に松本が入線した。

1着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.387
競走車名:イットウセイ
ランク:S3
今節の成績:1着・1着・2着・1着
G1優勝:2回(24年川口:キューポラ杯)

「スタートが切れて、自分の展開に持ち込めたことが大きい」と、速攻を決めてシリーズ3勝目、オール連対での優勝戦進出。さらに4日目のトップタイムでの通過だった。優勝戦に向けては「フロントタイヤを探したい」。当地では今年2月若獅子杯で2強を破り優勝を果たしている。SGグランプリ優勝戦は2枠から4着だったが、今回も2枠に入った。好相性の当地で再び2強撃破なるか。
2着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.394
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S11
今節の成績:5着・2着・1着・2着
G1優勝:5回(18年飯塚:開設記念レース)

黒川にはスタートで先制されたものの、「1枠なので行かないと(着が)ない」と2回目のスタートは好位置を取って優出を決めた。2番手に付けてからは「(黒川に)離れないように必死」。今年3月山陽のプレミアムカップでは優勝戦で5枠から4着で、今回は7枠。なお、山陽プレミアムカップは2015年に優勝歴あり。今年は全日本選抜で9年ぶりのSG優勝を果たしたが、今度は9年ぶりのプレミアムカップ制覇なるか。優勝戦に向けて「ピストン交換。いいエンジンを作っていきたい」。
※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
4・有吉辰也がスタート決めるも、2番手につけた7・永井大介が1周回3コーナーで有吉をかわして先頭。外から8・鈴木圭一郎も3番手に上がるが、1周回4コーナーで3・早川清太郎がインを仕掛けた際に、不利を受けて5番手まで後退する(早川は反妨)。3周回目に有吉は永井を逆転し再び先頭を奪い返すと、鈴木も立て直して3番手まで浮上。鈴木は4周回目に永井を捌くと、5周回目に有吉を捕らえて、そのまま1着。2着に有吉、3着に永井と25期が続いた。

1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.423
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:19回(24年浜松:ゴールデンレース)

序盤で不利はあったものの、見事リカバリーして完全優勝に王手をかけた。「乗りやすかった。レースもスムーズにいけました」。これで前節から8連勝、さらに山陽に限ると、3月の特別G1プレミアムカップ、4月のG1令和グランドチャンピオンカップ、7月のG2小林啓二杯をすべて完全優勝しており、今回も含めて22連勝中。優勝戦は2番目に4枠を選択。優勝戦は「車載カメラつけると乗りにくいが、セッティングを出したい」。山陽のグレードレース4連続完全優勝なるか。
2着/有吉辰也(飯塚25期)
競走タイム:3.429
競走車名:キックアス
ランク:S8
今節の成績:1着・4着・1着・2着
G1優勝:14回(21年川口:開設記念グランプリレース)

一度は同期の永井大介にかわされるも、再逆転したファイナル進出に、「まさか抜き返せるとは」と振り返る。エンジン自体はいいものの、「乗りづらい」ため、ここをいかに解消していくか。プレミアムカップは3大会連続の優出で、今年の山陽G1は3月プレミアムカップ(6着)、令和グランドカップ(4着)で優出。プレミアムカップは2010年に川口で優勝歴あり、14年ぶり2回目の優勝に期待。
※11レース結果

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【12R=準決勝戦】
6周回 3,100m(走路状況:良)
2・岩見貴史がスタートを決めて逃げ態勢に持ち込む。2番手は1・浜野淳が続くが、2周回目に8・青山周平が捲りでとらえて岩見を追う。先頭の岩見に、青山が2番手から攻めるが、岩見も巧く抑え込む。3周回目に7・佐藤貴也、1・浜野を2車抜きして3・中村雅人が3番手まで浮上して、前の2車を追う。中村は5周回3コーナーで青山のインに入り2番手に上がるが、外から青山も再度巻き返す。最終3コーナーで中村が先頭の岩見のインに入るが、そのあいた内を青山が差して1着ゴール。2着に中村、3着に岩見が入線した。

1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.442
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝:26回(24年伊勢崎:ムーンライトCC)

大混戦で一時は3番手になったものの、最終コーナーで抜け出して混戦を断った。これで初日から4連勝、前節のムーンライトチャンピオンカップ4日目から6連勝。「エンジンは4日間では一番良かったが、優勝戦に向けてもう一つ上を目指す」。今年はここまでSGを2回、G1は3回優勝。無類の強さを誇る1枠から、完全優勝で、また一歩、G1最多優勝記録(28回)に近づくか。プレミアムカップは2020年から毎年優勝しており、5年連続5回目の優勝に挑む。
2着/中村雅人(川口28期)
競走タイム:3.442
競走車名:Kモンソン
ランク:S6
今節の成績:1着・2着・3着・2着
G1優勝:9回(19年山陽:プレミアムカップ)

準決勝戦は一時、青山周平をかわす強烈な追い脚を披露。「最後は岩見君には申し訳なかったが、(優勝戦に)乗れたことは良かった」。今節はオール掲示板入りの安定感で、8枚目の優出切符を手にした。2019年山陽のプレミアムカップでは青山周平をかわして優勝。それ以来、G1優勝からは遠ざかっているが(G2は2021年に浜松のウィナーズカップ優勝)、エンジン自体は「昨日よりも良くなっているので、あとは自分でうまく乗ること」。6枠から5年ぶりのG1優勝を目指す。
※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦(枠番選択)】
*8周回4,100m 0mオープン戦
1/青山周平(伊勢崎31期)1番目
2/黒川京介(川口33期)3番目
3/鈴木宏和(浜松32期) 4番目
4/鈴木圭一郎(浜松32期) 2番目
5/有吉辰也(飯塚25期)5番目
6/中村雅人(川口28期)6番目
7/金子大輔(浜松29期)7番目
8/新井日和(伊勢崎35期)8番目
※右数字は選択順

優勝戦は、0mオープン戦の枠番選択となった。 準決勝戦1着選手の今節3日目までの平均得点上位、同点の場合は今期ランク上位順に枠番を選択。準決勝2着選手も同様の順番で選択する。 まず今節全勝、ランク1位の青山が1番目で、迷わず1枠を選択。2番目の鈴木圭は4枠を選び、あとは内から順にあいている枠が埋まっていた。

やはり一番の注目は、今節ともに無傷の連勝で勝ち上がってきた青山周、鈴木圭の直接対決だろう。0mオープン戦では、8月のオートレースグランプリ、4月オールスターでは青山が優勝(鈴木圭は2着、4着)。今年3月の山陽プレミアムカップでは3枠から鈴木圭が優勝(青山が1枠で2着)を果たしている。グランプリ優勝戦でも白熱のバトルが展開されており、今回も熱戦間違いないだろう。また2枠に黒川、3枠に鈴木宏と、スタート巧者がいるのもレース展開を左右するカギになりそうだ。
また、スーパースターのポイント争いでは、今回の優出8名の内、金子、青山はSG優勝で確定。ポイントを多く保持している選手が多い中、4ポイントの中村は上積みを、さらにG1初優出の新井日和も、ここで上位着を取れば、一気にSS初出場の道が開かれることになるだけに注目だ。
4日目は前日から降っていた雨が朝には止み、走路温度も最高で51度まで上がった。最終日の天気も、晴れ予報。走路温度は要チェックだが、豪華メンバーでの優勝戦は良走路で迎えられそうだ。プレミアムカップ最終日・優勝戦(第12レース)は16時45分発走予定。

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【プレミアムカップ優勝戦のポイント】
プレミアムカップの優勝戦は、年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦へのポイント対象レース。今年から付与ポイントが変更され、優勝戦の4着から8着にもポイントが与えられる。

共同通信社杯プレミアムカップ優勝戦得点表(変更後)
着順=得点
1着=10点
2着=8点
3着=6点
4着=5点
5着=4点
6着=3点
7着=2点
8着=1点
責外=2点
責任=0点

▼SG・プレミアムカップの優勝戦ポイント状況
SG全日本選抜優勝:金子大輔
SGオールスター優勝:青山周平
SGグランプリ優勝:青山周平

1位:鈴木圭一郎 37
2位:有吉辰也 19
3位:佐藤摩弥 17
4位:黒川京介 14
5位:鈴木宏和 11
6位:荒尾 聡 9
7位:若井友和 6
7位:中村杏亮 6
9位:加賀谷建明 6
10位:佐藤貴也 5
10位:木村武之 5
12位:中村雅人 4
12位:長田稚也 4
14位:森本優佑 3
15位:高橋 貢 2
16位:松本 康 1
※9月22日現在
※太字の選手は今開催の優出選手
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【過去のプレミアムカップ・プレイバック】
2024年3月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎
2023年9月浜松オート
優勝:青山周平
2023年3月山陽オート
優勝:荒尾聡
2022年9月浜松オート
優勝:青山周平
2021年7月飯塚オート
優勝:永井大介
2021年3月飯塚オート
優勝:青山周平
2020年9月山陽オート
優勝:早川清太郎
2019年9月山陽オート
優勝:鈴木圭一郎
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(P-Navi編集部)

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