川口オートG1(準決勝戦)レポート

2024/07/15(月) 01:02

川口オートG1(準決勝戦)レポート

2024年7月14日 川口オート

G1第48回日刊スポーツ・キューポラ杯(4日目)

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【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:良)
G1キューポラ杯4日目準決勝戦9レース
スタートから1・五十嵐一夫が逃げるが、7・佐藤摩弥が2番手、8・金子大輔が3番手で続く。2周回目に4番手の4・上和田が金子のインに入り3番手に浮上。3周回目に佐藤が五十嵐を捕えると、上和田も続いて2番手に上がる。先頭に立った佐藤に対して、上和田も追い上げるが、佐藤が押し切り1着。2着に上和田。3着に金子が入線。

佐藤摩弥,
1着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム:3.395
競走車名:Pタン3
ランク:S26
今節の成績:5着・4着・5着・1着
G1優勝:1回(23年川口:キューポラ杯)

3日目までは苦戦が続くも、準決勝戦は好スタートからの速攻で優出一番乗りを果たした。昨年のキューポラ杯で女子レーサー初となるG1初制覇という快挙を達成。今年もファイナリストに名を連ね、大会連覇に期待。心配材料は、最終日の天気か。

※公開勝ち上がりインタビューより
厳しいかなと思ったのですが、何とか間に合いました。本当は今日は雨予報でしたが、天気予報が変わって運も味方についてくれたのかなと。試走は天気が微妙だったので雨下ろしのタイヤで行ったら、少しはねましたが、試走よりはうまく回れたと思います。(スタートは)タイミング遅れましたが、そのあと伸びてくれました。(先頭に立ってからは)節間中で一番良かったです。いい感じはしていなかったのですが、後ろから来る気配がしなくて、自分が一番ビックリ。(タイムは)現状の中では十分。晴れならもう少し調整、湿走路は最近、全然乗れてないので練習あるのみですね。タイヤは大丈夫です。

上和田拓海
2着/上和田拓海(川口34期)
競走タイム:3.405
競走車名:ノリックN81
ランク:S25
今節の成績:2着・5着・6着・2着
G1優勝:0回

下回り整備が功を奏して、キューポラ杯は2年連続優出。G1優出は3回目で、昨年のキューポラ杯、今年1月浜松のスピード王決定戦の優勝戦はともに5着。今回は10mオープンの1枠から、グレードレース初優勝を狙う。

※公開勝ち上がりインタビューより
たまたまだと思いますが、2年連続で(キューポラ杯優勝戦に)乗れて嬉しいです。昨日までのエンジンではどう考えても太刀打ちできないと思い、今朝、手伝ってもらって下回りをしてエンジン的には少し良くなかったかなと。エンジン的にはあまり変わっていないが、朝練では下げたかなと思いましたが、レースでは良く感じました。スタートは自分なりによく切れましたが、摩弥さんのスタートがすごすぎて圧倒されちゃいました。エンジンはコーナー手前であんなに伸びてくれるとは思っていなかったです。明日は雨予報で自信がないので練習一本です。雨はタイヤも探します。

※9レース結果
※こちらからダイジェスト動画も見られます

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:湿)
G1キューポラ杯4日目準決勝戦10レース
10mオープンで3・西原智昭がスタートで飛び出す。2番手に5・篠原睦、3番手に7・中村雅人が続くが、6・加賀谷建明が外コースを使って浮上してくる。加賀谷は2番手に上がると、2回目に西原も捲り切り先頭に立つ。加賀谷に続くように8・黒川京介もポジションを2番手まで上がってくる。抜け出した加賀谷が1着、2着も黒川で9レースに続き川口ワンツー。3着も中村が入線した。

加賀谷建明
1着/加賀谷建明(川口27期)
競走タイム:3.682
競走車名:プログレス
ランク:S33
今節の成績:2着・2着・6着・1着
G1優勝:1回(22年飯塚:開設記念レース)

レース前の雨により、一気に走路が湿走路に変化するという追い風が吹いた。前節の川口も優勝を果たしており、地元連続優勝、さらに地元グレードレース初優勝に大きく近づいた。最終日も湿走路の可能性が高く、悲願達成なるか。

※公開勝ち上がりインタビューより
ピットから出るときに雨を知ってビックリ。晴だとちょっと今一歩足りない感じがしたので、恵みの雨でした。スタートはいつも通りでした、すみません。ムラが多くて、まだまだですね。雨だったので、自分を信じて一生懸命に走りました。滑りはしましたが、皆が晴タイヤで同じ条件だったので。明日も雨がほしい。雨の用意はしっかりできています。

黒川京介
2着/黒川京介(川口33期)
競走タイム:3.688
競走車名:イットウセイ
ランク:S3
今節の成績:1着・2着・3着・2着
G1優勝:1回(19年山陽:スピード王決定戦)

スタートはやや劣勢も、加賀谷のコースをなぞるように上位進出して、川口記念に続き地元グレードレース優出。7枠からG1は5年ぶり2回目、地元G1初優勝を目指す。

※公開勝ち上がりインタビューより
レースの発走まで(雨を)知らずに、ビックリしました。初めて、前後とも晴れの一走目(のタイヤ)でいったので、それが何とか良かったです。エンジンがすごい良かったので、晴れ希望でした。スタートは空回りして、切れは悪かったですが、加賀谷さんがいいところを走って、連れて行ってくれたので、空回ってよかったのかも。スタートは若干切れていないので、クラッチ回りをやって修正したいです。(雨は)加賀谷さんが間違いなく速いのは分かっていたので、物まねして付いていけばいいところあるかなと思っていました。セッティングもこのままで。タイヤは雨だったら、自分の中で実績ある番号を入れてレースしたいです。

※10レース結果
※こちらからダイジェスト動画も見られます

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【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:湿)
G1キューポラ杯4日目準決勝戦11レース
スタートは6・鈴木宏和が出るが、8・青山周平が1周回3コーナーで捲り切り、早くも先頭に立つ。2番手に7・佐藤励、さらに外から5・岩見貴史も急追してくる。岩見は2周回目に切り返して青山をかわして逆転に成功。さらにインからは3・大木光も上位争いに加わってくる。抜け出した岩見が1着。2番手は大木、佐藤励、青山の三つ巴に争いになるが、ゴール前で大木を差し切った佐藤が2着。青山は4着に敗れて優出を逃す結果に。

岩見貴史
1着/岩見貴史(飯塚29期)
競走タイム:3.701
競走車名:ザンス
ランク:S17
今節の成績:4着・1着・2着・1着
G1優勝:2回(21年飯塚:開設記念レース)

2日目から雨のレースで、オール連対。準決勝戦はスタートこそ後手を踏んだものの、チャンスを逃さずに青山周平を逆転して優出を決めた。グレードレースは前節の飯塚チャリロト杯G2ミッドナイトチャンピオンカップから連続優出。優勝戦は2枠の好枠を活かして、3回目のG1優勝を狙う。

※公開勝ち上がりインタビューより
恵みの雨で嬉しいです。試走前のタイヤ交換できるか、できないか、ギリギリのタイミングで雨が降ってきたので、もう無理だと思い前後とも晴れタイヤでいきました。外のコースが効いてていたので、本番も外が効いたらいいなと思っていきました、スタートはだいぶ失敗、遅れて慌てました、エンジンは徐々に先で滑り出したので、そこを気を付けて走りました。晴れだとちょっと厳しいので、リングを交換します。

佐藤励
2着/佐藤励(川口35期)
競走タイム:3.717
競走車名:シロウWV・S
ランク:S15
今節の成績:1着・8着・2着・2着
G1優勝:1回(23年山陽:スピード王決定戦)

し烈な三つ巴の2着争いは、内外に挟まれながらも、ゴール前わずかに差し切り優出切符を手にした。地元のグレードレースは3連続優出。昨年は山陽でG1初優勝、次は地元グレードレース初制覇でステップアップを図るか。

※公開勝ち上がりインタビューより
もう換えられないタイミングで降ってきたので、晴タイヤで行かざるを得なかったです。自分は雨でセッティングを換えるのですが、晴れのセッティングだったので乗りづらく、どうなのかなと。スタートも雨だと切れず、朝も空回りしたので、丁寧に切っていきました。岩見さんが速すぎたので、追えず、青山さんが外で、途中から大木さんがインで、どこを走っていいか分からなかったです。雨のスタートが切れないので、まずはスタートに集中したい。タイヤは晴も雨も両方ないので、天気に合わせて作っていきます。自分も地元でG1を獲りたいです。

※11レース結果
※こちらからダイジェスト動画も見られます
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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(走路状況:湿)
G1キューポラ杯4日目準決勝戦12レース
スタートは10線最内の2・山田真弘が0線を叩いていく。2周回2コーナーでインから6・永井大介が一気に2番手までポジションを上げる。山田が逃げて、2番手に永井、3番手で7・荒尾聡、8・鈴木圭一郎が追い上げていく。永井は3周回で山田をかわして先頭奪取、鈴木も荒尾を捲り3番手に浮上し、さらに山田もインからとらえる。抜け出した永井はリードを保ったまま1着ゴール。2着に鈴木圭、3着は山田が入線した。

永井大介
1着/永井大介(川口25期)
競走タイム:3.666
競走車名:ビンテージ
ランク:S13
今節の成績:2着・3着・3着・1着
G1優勝:26回(23年川口:開設記念グランプリレース)

機敏な抜け出しで、今節初勝利をあげてファイナル進出。優勝戦は4枠で、昨年の開設記念グランプリレースに続いて、地元G1タイトルのVチャンス。キューポラ杯は6年ぶり4回目の優勝に期待。

※公開勝ち上がりインタビューより
最高です。悩んでいましたが、皆が雨タイヤに換えて、西原君、早船君も高めタイヤの方がいいとアドバイスくれたので。急遽サラのタイヤでいきましたが、試走も出ていたので、レースで食いついてくれるように願ってました。スタートは昨日クラッチを扱って、今朝いいスタートが切れていて、バシッと切らないと外に行かれてしまうので。序盤は様子見ながら走っていたら、荒尾君に入られてしまって。厳しいと思いましたが、すぐ切り返して中に入れたので良かったです。外を使わないと勝てないと思ったし、自分は外が得意なので。天気も分からないので、今日は1着取れたので、晴でも雨でも頑張りたい。雨は今日タイヤを使ってしまったので、考えます。

鈴木圭一郎
2着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.675
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・3着・2着
G1優勝:19回(24年浜松:ゴールデンレース)

前節の地元完全優勝からの連勝こそ3日目3着で途絶えたものの、オール掲示板入りでしっかりと優出を果たしてきた。なお優勝戦以外で、3着以下に敗れたのは、今年初というのも驚異的。エンジンをさらに上昇させ、10線大外から7人を追い上げ、今年9回目、通算20回目のG1優勝を手にするか。

※公開勝ち上がりインタビューより
試走は大きいところを走りたかったのですが、滑ったので手応えは無かったです、スタートは自分なりに切れたと思います。ちょっといいコースが通れなかったので、中途半端で、とにかく滑らせないように走りました。エンジンは、そこまで雨に関しては良くない。オーバーホールして何かします。晴れはタイヤありますが、雨は分からないです。

※12レース結果
※こちらからダイジェスト動画も見られます
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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回4,100m 10mオープン戦
1/上和田拓海(川口34期)
2/岩見貴史(飯塚29期)
3/加賀谷建明(川口27期)
4/永井大介(川口25期)
5/佐藤摩弥(川口31期)
6/佐藤励(川口35期)
7/黒川京介(川口33期)
8/鈴木圭一郎(浜松32期)

優勝戦は、最内に上和田拓海、大外に鈴木圭一郎が入る10mオープン戦となった。
準決勝戦は10レース直前から雨が降り出し、走路コンディションも急変化したが、地元・川口勢の活躍がつづき、6名が優勝戦進出を決めた。また、優勝候補だった青山周平や荒尾聡らが勝ち上がりを逸したことで、激戦にも拍車がかかった。

大会連覇が期待されるのは佐藤摩弥で、前節は飯塚のチャリロト杯G2ミッドナイトチャンピオンカップを優勝。今節も準決勝戦で見事なスタート攻勢から立て直してきた。心配材料は、最終日の天気だろう。
前日段階での天気予報は、高確率で雨となっており、湿走路での決戦を迎えること可能性が高い。
そうなれば、屈指の雨巧者である加賀谷建明の期待度が急上昇しそう。スタートはムラがあるが、得意の湿走路で地元G1初優勝も現実味を帯びてこよう。もちろん、連勝とはいかないまでも、しっかりと勝ち上がってきた鈴木圭一郎の存在は大きく、通算20回目のG1制覇も。
G1キューポラ杯優勝戦は、最終日の第12レース・20時50分発走予定です。


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【川口オートG1キューポラ杯・過去レポート】
23年7月開催
優勝:佐藤摩弥
22年7月開催
優勝:早川清太郎
21年8月開催
優勝:鈴木圭一郎
20年8月開催
優勝:早川清太郎
19年7月開催
優勝:青山周平
18年7月開催
優勝:永井大介

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【片野利沙×岡崎静夏×夜道雪トークショー】
キューポラ杯4日目の第1レース発売中に川口オートのイベントホールにて「バイク女子トークショー」と題して、川口オートの片野利沙選手、プロレーシングライダーの岡崎静夏選手、そして川口オートイメージガールの夜道雪さんの3名が登壇した。
それぞれがバイクに乗り始めたきっかけをはじめ、夜道さんのSNS写真の秘密などが明かされ、1レース前から大いに盛り上がりを見せた。

片野利沙選手
「今日はたくさん来ていただいてありがとうございました。天気も晴れて乾いてくると思いますので、晴走路のスピードあるオートレースを見て、いっぱい買って、勝って帰ってください(笑)。私もまたここ(地元G1)を走れるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」

岡崎選手
「普段は全日本モトレース選手権という、左にも右にも曲がるバイクレースに参戦しているのですが、私もオートレースにすごく興味があって面白いと思いますが、全日本の方も私がもっと盛り上げていきたいと思いますので、ぜひ機会やタイミングがありましたらサーキットにも来てくれたら嬉しいです」


また、3日目・4日目は「ポケバイに乗ってみようin川口オートレース場」も場内でおこなわれ、キッズたちが初めての「相棒」にまたがり、ポケバイを体験した。(P-Navi編集部)

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