2023/07/17(月) 21:58
2023年7月17日 川口オート
川口市制施行90周年
G1第47回 日刊スポーツ キューポラ杯(最終日)
7月13日よりナイターで開催されたG1キューポラ杯。ナイターといえども、連日の猛暑で、最終レースの時間帯でも気温は30度を超える日が続き、日中から熱走路のコンディションも残ったまま、激戦が展開された。
それを象徴するように、昨年の覇者・早川清太郎をはじめ、先日のチャリロト杯G2を制したばかりの有吉辰也や現行ランク川口No1の加賀谷建明らが3日目で勝ち上がりを逸する波乱も巻き起こった。
一方で、鈴木宏和、佐藤摩弥といったオート界屈指のスタート巧者が優勝戦に進出。2場所連続優勝中の鈴木は念願の記念初優勝へ、佐藤は女子レーサー初のG1優勝の偉業達成への機運が高まった。また、G1初優出の上和田拓海、準決勝戦は不成立ながら優勝戦進出を果たした高橋貢、金子大輔の実力者も名を連ね、当大会好相性の高石光将を0mハンデに、優勝戦は0‐10mのハンデ戦となった。
※準決勝戦のレポートはこちら
【12R=G1キューポラ杯優勝戦】
8周回4,100m
良走路(走路温度37度)
11/高石光将(川口28期)0m 3.36
2/早船歩(川口27期)10m 3.35
3/丸山智史(山陽31期)10m 3.33
4/上和田拓海(川口34期)10m 3.34
5/鈴木宏和(浜松32期)10m 3.31
6/佐藤摩弥(川口31期)10m 3.33
7/高橋貢(伊勢崎22期)10m 3.31
8/金子大輔(浜松29期)10m 3.34
※右数字はハンデ、試走タイム
最終日も日中は気温が37度まで上がった川口。優勝戦の時刻でも、気温33度、走路温度37度で決戦を迎えた。
試走タイムは、3.31で鈴木と高橋がトップ。次に3.33で丸山、佐藤が続いた。一番人気に推されたのは記念初Vが期待された鈴木で、対抗には高橋、佐藤、丸山が推されたオッズが形成された、
レースは序盤から0mハンデの高石が引っ張る展開で、佐藤が2周回目に2番手に付ける。そして、5周回目。佐藤は高石をかわして先頭に立つと、追いかける鈴木を振り切って優勝のチェッカー。見事に女子レーサー初のG1制覇の偉業を、地元記念レースで成し遂げた。
■レース展開
スタートは0mハンデの高石が残し、逃げ展開に持ち込んでいく。2番手は丸山が付け、鈴木が3番手、佐藤が4番手で前を追う。まず2周回1コーナーで佐藤は鈴木のインに入り3番手に浮上。佐藤はさらに丸山を捕えて2番手に上がり、逃げる高石との差を詰めていく。佐藤は5周回目に逃げる高石をかわして先頭に躍り出ると、鈴木も丸山、高石を抜いて2番手に上がり、佐藤を追走する。佐藤、鈴木のマッチレースとなるも、鈴木の仕掛けを凌いだ佐藤が優勝。2着に鈴木、3着に丸山が入線した。
【G1キューポラ杯優勝戦・結果】
2連単6-5 730円(4番人気)
3連単6-5-3 3,430円(11番人気)
優勝/佐藤摩弥(川口31期)
競走車名:Pタン3
ランク:S14
今回の成績:2着・5着・2着・1着・1着
競走タイム:3.382
次回出場予定:川口(7月20日~24日)
すごく嬉しいです。G1優勝できて、ホッとしています。
今年は凄く調子が良くて、ファンの皆さんからもSG獲れると言ってもらえてましたが、自分の中ではまずG1タイトルと思っていたので、実現できてよかったです。
試走は、ミスはなかったですが、鈴木宏和君の方が良さそうで離されてしまったので、ピットの中では緊張しました。
スタートはタイミングは攻められなかったですが、うまく乗って行けたかなと思います。鈴木君がミスをしたところを捕えられたので、あそこは大きかったですね。
2番手に立ってから、先頭に立つまでてこずってしまい、周回板を見る余裕もなかったです。でもナイター照明で、影は見えていたので「(後続が)来た……」と(苦笑)。
(ゴールした瞬間は)今までで一番うれしいゴールでした。
地元G1は自分の中では大きいタイトル。本当に良かったと思います。
次はファン感謝開催(川口=7月20日~)なので、ぜひご来場いただき、現地で応援してくれたら嬉しいです。来月のSGオートレースグランプリも頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いします。
(P-Navi編集部)