2023/12/23(土) 20:26
広島競輪開設71周年記念「ひろしまピースカップ」G3(3日目)
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【広島記念G3in玉野(3日目)10R=S級準決勝】
赤板過ぎに野口裕史が前を抑えて、そのまま先行態勢に入っていく。その3番手で保科千春と皿屋豊が並走。最終2コーナーで、皿屋マークの浅井康太が自力に転じて捲りを打つ。野口裕史マークの守澤太志は、最終3コーナーで浅井の捲りをブロックするが落車して、後続の東口善朋、才迫開が落車(守澤は斜行により失格)。野口が逃げ切りで1着。落車を避けた皿屋が2着。守澤のブロックを受けながらも浅井が3着に入線した。
1着/野口裕史(S1・千葉111期)
今回成績:一4・二2・準1
G3優勝:1回(21年4月西武園)
皿屋(豊)さんは捲りや地脚があるので、いかに脚力を削るかが大事だなと思っていました。皿屋さんは粘らないかなと。踏んだ感触は良かったですが、守澤(太志)に相当、気持ちが入っていたので、それに応えたいと思っていました。(失格で)残念です。思ったように体が動いているので、悪くないと思いますが、日に日に脚の疲れを感じます。
決勝は、自力です。
2着/皿屋豊(S1・三重111期)
今回成績:一1・二2・準2
G3優勝:0回
G3決勝:4回目(23年2月奈良以来)
野口(裕史)に追い上げを誘うような動きがあったし、スピードに乗っていたので、後方から追い上げられるよりは、1車でも前に行こうと思い、3番手で粘りました。落車すると思ったのですが、上手く内をすり抜けられましたね。ゴールした時、浅井(康太)が後ろにいたので、ホッとしました。野口(裕史)をかわすまでには至らなかったのですが、動きとしては上々かなと思います。
決勝は、(中部の)先頭です。記念の決勝は4着が最高なので、最低限、競輪祭の権利を取って帰ります。
3着/浅井康太(S1・三重90期)
今回成績:特7・二1・準3
G3優勝:33回(23年11月四日市)
(皿屋豊と保科千春の3番手争いが)決着がつかなかったので、迷いながら、皿屋(豊)さんの状況を見ながらでしたし、(最終3コーナー過ぎ)守澤(太志)君のけん制を受けながらだったので、初速が乗り切らなかったですね。アクシデントを回避というか、自転車に乗り直せたことと、クリップバンドが外れていたのですが、しっかり前に踏み込みました。今日の捲りは出が悪かった気がしますが、日に日に体の感触やバランス、ペダリングが奇麗になってきていると思います。今日の分も、明日はしっかり走りたいと思っています。
決勝は、皿屋さんへ。番手。
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【広島記念G3in玉野(3日目)11R=S級準決勝】
打鐘前に町田太我が藤井昭吾を抑えて、主導権取りに出る。新田祐大は打鐘で内から3番手内までポジションを上げ、最終1センターで藤井から3番手を奪取。町田が先行する中、最終BSから新田が捲りを放つと、町田マークの橋本強がけん制。空いた内を新田マークの大槻寛徳が突いていく。後続の争いを尻目に町田が逃げ切り1着。2着に大槻、内を伸びた稲川翔が3着に入線した。
1着/町田太我(S1・広島117期)
今回成績:一1・二2・準1
G3優勝:2回(23年9月豊橋)
セオリー通りの組み立てを考えていました。打鐘からのペースは、今日が一番、良かったと思います。バンクコンディションは、昨日よりも軽くて、踏み応えもあり良かったです。連日、ラインのおかげで、ここまで来られたと思います。体の感じも今日が一番良かったです。
決勝は自力。優勝を目指して頑張るだけです。
2着/大槻寛徳(S1・宮城85期)
今回成績:一1・二4・準2
G3優勝:0回
G3決勝:20回目(22年9月岐阜以来)
(新田祐大の)動きはさすがだと思ったのですが、自分が道中で遅れてしまいました。結果は良かったのですが、レース内容は全然、良くなかったです。しっかり新田に付いて行って、そこからコースを見極めないと。気持ちに脚が追いついてない感じですね。現状で頑張るだけ、体調は問題ないです。
決勝は、野口(裕史)の後ろ。
3着/稲川翔(S1・大阪90期)
今回成績:特3・二3・準3
G3優勝:2回(18年1月松阪)
(新田祐大が内から来たが)藤井(昭吾)君は、しっかりレースを作ってくれたと思います。想定外のことがあった中で、最終BSでは厳しいかなと思ったのですが、必死でゴールしたら3着だっただけです。ギリギリ確定板に乗れている状態なのですが、もう少し手応えを掴めるようにしたいなと思います。
決勝は、単騎です。
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【広島記念G3in玉野(3日目)12R=S級準決勝】
赤板で吉田敏洋が先頭に立つと、打鐘過ぎに3番手内の松井宏佑が落車。乗り上げた宿口陽一、和田真久留も落車のアクシデント(松井は過失走行で失格)。吉田がそのまま先行態勢に入ると、その3番手に付けた佐々木悠葵が最終2コーナー過ぎから捲り発進。佐々木は最終3コーナーで吉田をかわして先頭に立つも、佐々木を追った山田庸平がゴール前で差し切り1着。2着に捲った佐々木。吉田マークの山内卓也が3着に入線した。
1着/山田庸平(S1・佐賀94期)
今回成績:特1・二1・準1
G3優勝:2回(23年3月松山)
最近の流れでは、アクシデントに巻き込まれていたのですが、上手く避けられたのは、多少なりとも余裕があったのかなと思います。その後は、(佐々木悠葵より)先に仕掛けられれば。3着までにはと思って踏みました。納得のいかない練習と、苦手なバンクコンディションの中でも、連勝できているのは自信につながると思います。
決勝は、町田(太我)君に付けます。番手。サポートできるような走りをしたいと思います。
2着/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
今回成績:一2・二1・準2
G3優勝:1回(22年12月高松)
吉田(敏洋)さんが突っ張ったので、ヤバい展開になるなと。ゴール前、宿口(陽一)さんが後ろにいると思っていたのですが、(山田)庸平さんだったので残念です。体としては、少し疲れがあるなと思いますし、自転車との一体感も、昨日の方が良かったかもしれませんね。
決勝は、単騎です。頑張ります。
3着/山内卓也(S2・愛知77期)
今回成績:一5・二3・準3
G3優勝:2回(13年11月松阪)
(吉田)敏洋は、最近、先行をあまりしていなかったので、ワンチャンスの感じでしたが、しっかり仕掛けてくれた。素晴らしいレースでした。いつ記念の決勝に乗ったか覚えていないくらいです。嬉しいです。余裕はないのですが、しっかり追走できているし、普段よりレースが見えているような感じがあります。
決勝は、三重2人の後ろ。前だけ見て頑張ります。
※G3優勝の( )は前回G3優勝開催
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【広島記念G3in玉野(最終日)12R=S級決勝】
1/町田太我(S1・広島117期)
2/浅井康太(S1・三重90期)
3/稲川翔(S1・大阪90期)
4/大槻寛徳(S1・宮城85期)
5/佐々木悠葵(S1・群馬115期)
6/山内卓也(S2・愛知77期)
7/山田庸平(S1・佐賀94期)
8/野口裕史(S1・千葉111期)
9/皿屋豊(S1・三重111期)
注目の並び想定は、
1町田—7山田
9皿屋—2浅井—6山内
8野口—4大槻
3稲川(単騎)
5佐々木(単騎)
決勝は、町田太我の後ろに山田庸平が付く2車ライン。
皿屋豊の番手に浅井康太、山内卓也が付く中部3車ライン。
野口裕史には大槻寛徳が続く2車。
稲川翔と佐々木悠葵は単騎を選択した。
レースは、優勝をしにきたと話す町田が、連日同様の好走で主導権を握れば、玉野開催の地元記念で逃げ切りまであるか。番手の山田はシリーズ唯一3連勝で、町田の仕掛け次第で、十分に完全優勝のチャンスがありそう。
しかし、ライン3車の厚みを生かし皿屋が先手を奪うことも考えられ、そうなると中部ラインから優勝者が出る可能性も。また、単騎の稲川や、何か秘策を練ってきそうな佐々木の動向も気になるところだ。
今年のG3戦線を、締めくくる決勝に注目です。
\広島記念in玉野(3日目)ピックアップ/
【3日目7R=S級特選】
「3日目に出せた自力」
2着/竹内翼(S1・広島109期)
(打鐘)踏んだ感触が思いのほか、良かったので突っ張りきれました。そこからは(自分の)ペースで行けました。田尾(駿介)に仕事をしてもらい、しっかりワンツースリーが決まったので良かったです。初日、2日目と自力が出せていなかったので、「やっと」という感じです。
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【広島記念G3レポート・プレイバック】
2022年12月広島記念G3
優勝:松浦悠士
2021年12月広島記念G3
優勝:松浦悠士
2020年12月広島記念G3
優勝:野原雅也
2019年12月広島記念G3
優勝:岡村潤
2018年12月広島記念G3
優勝:松浦悠士
2017年12月広島記念G3
優勝:村上博幸(P-Navi編集部)