SGオールスター・オートレース(準決勝戦)レポート

2023/04/29(土) 23:55

SGオールスター・オートレース(準決勝戦)レポート

2023年4月29日 飯塚オート

SG第42回オールスター・オートレース(5日目)

【9R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(湿走路)
SGオールスターオートレース準決勝戦9レース
5・中村杏亮がフライング。2本目のスタートは、6・佐藤摩弥が飛び出して先手を奪っていく。中村は6番手スタートになったが、外から一気に2番手まで追い上げると、2周回4コーナー過ぎに佐藤摩の内に入り先頭に立つ。2番手に佐藤摩がピタリと続き、3番手に上がった6・角南一如が外から攻め立てる。中村はそのまま押し切り1着。2着も佐藤摩が角南の猛攻をしのいでキープ。3着に入った角南が中村のフライング失権により、繰り上がりで優出となった。

佐藤摩弥
2着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム:3.652
競走車名:Pタン3
ランク:S14
今節の成績:5着・2着・8着・1着・2着
SG優勝:0回

2本目のスタートは「集中して完ぺきだった」と振り返るほど、抜群の切れ味で展開を優位に持ち込んだ。中村杏亮にかわされはしたものの、「付いていって、エンジンも強めでした」と感触は良好。SG優出は今年2月の全日本選抜に続いて通算7回目で、オールスターは2021年以来3回目。「見せ場を作りたい」今回も女子選手初のSG制覇の偉業に挑む。

角南一如
3着/角南一如(山陽27期)
競走タイム:3.655
競走車名:ソナポケSKY
ランク:A6
今節の成績:2着・8着・4着・2着・3着
SG優勝:0回

準優勝戦は3着ながら、繰り上がりでの優出を決めた。道中は「一杯、一杯で、中村君がフライング失権したことも頭になかった」と振り返る。エンジンは「晴なら力強さがもっと欲しい」と整備を進める。SG優出は2014年11月の日本選手権以来、実に9年ぶり6回目。オールスター優出は2014年川口以来で、その時は準優勝だった。10mオープンになったことで最内枠へ。SG初制覇をもくろむ。

※9レース結果

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【10R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(湿走路)
SGオールスターオートレース準決勝戦10レース
1周回2コーナーで2・高宗良次が先頭に立つ。外から7・荒尾聡が追い上げるが、1周回4コーナーで8・金子大輔が内を狙い、高宗をかわして一気に先頭に躍り出る。抜け出した金子はリードを広げて1着。荒尾は高宗をとらえて2番手に上がると、6・松尾啓史もポジションを上げて、両者の2着争いに。松尾も機を狙うが、荒尾が2着キープして優出を決めた。

金子大輔
1着/金子大輔(浜松29期)
競走タイム:3.628
競走車名:サンクチュアリ
ランク:S12
今節の成績:5着・1着・2着・2着・1着
SG優勝:2回(15年:全日本選抜)

初日こそ5着スタートも、2日目からは連対を外さず。「動きも良かったし、乗りやすかった」と、準決勝戦もチャンスを逃さない機敏な仕掛けで抜け出しに成功した。優勝戦に向けては「セッティングを少しやって、ダメなら戻す」。2月のSG全日本選抜、3月プレミアムカップともに準優勝。10mオープンの6枠に入ったが、8年ぶり3回目のSG制覇を狙う。

荒尾聡
2着/荒尾聡(飯塚27期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム:3.652
競走車名:デフジャムKN
ランク:S5
今節の成績:3着・3着・1着・3着・2着
SG優勝:5回(21年:全日本選抜)

クランク交換して、エンジン気配は「感じが良かった」と自信を持てる仕上がり。しかし、タイヤが「とにかく滑った」ことで、薄氷を踏むレース運びに。それでも、しっかりと2着を死守して、地元SGの優出を決めた。気になるタイヤも、晴れ用はあり。オールスターは過去3回制覇している好実績の大会。「スタートも悪くない」。5枠の位置も生かし、地元SGで主役の座は譲れない。

※10レース結果

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【11R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(湿走路)
SGオールスターオートレース準決勝戦11レース
0mハンデの1・松尾彩が逃げ、10線からは4・西原智昭、3番手に6・有吉辰也が続き、8・鈴木圭一郎も前団にとりつく。2周回目に有吉が松尾をかわして先頭も、2周回3コーナーで鈴木が内に入り、有吉をかわして鈴木が先頭に立つ。だがペース上がらず、鈴木を外から有吉が攻め、さらに西原、7・中村雅人も加わる大混戦。6周回で有吉が鈴木を逆転するが、鈴木も再度巻き返して、最終周回で有吉を捲り、そのまま1着。外から西原も続いて2着。ゴール前で中村が有吉をかわし3着。

鈴木圭一郎
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム:3.645
競走車名:カルマS5K
ランク:S2
今節の成績:1着・1着・1着・3着・1着
SG優勝:13回(23年:全日本選抜)

4日目に3着に敗れて連勝こそストップしたものの、今節ただひとり4勝をあげて優勝戦に駒を進めてきた。だが、準決勝戦も抜け出してから、一度逆転を許すなど「乗りにくく、きつかった。エンジンから滑る」。オールスターは現在連覇中、さらに昨年末のスーパースターからSG連続優勝中。ともに3連覇のかかる一戦となるが、レース脚が無い状況をいかに打破して、優勝戦に臨んでくるか。

西原智昭
2着/西原智昭(伊勢崎期)
競走タイム:3.645
競走車名:ニシエスタ
ランク:S24
今節の成績:3着・2着・7着・1着・2着
SG優勝:0回

スタートから好位置に付けて、チャンスを狙う展開。湿走路も「外一本に決めていました」とアウトを攻め、最終周回3番手からチャンスを掴んで、優出圏内に飛び込んだ。エンジン状態も前日より良化傾向。SGは2018年のグランプリ以来、5年ぶり3回目の優出で笑顔がはじける。オールスター限定だと2013年以来、実に10年ぶりに優出。優勝戦も2枠から好スタートを決めて、再びの波乱を巻き起こせるか。

※11レース結果
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【12R=準決勝戦】
*8周回 4,100m(湿走路)
SGオールスターオートレース準決勝戦12レース
0mハンデの1・金田悠伽が逃げるも、2周回目に2・別府敬剛が先頭に立つ。内から5・篠原睦、外から8・青山周平が上がり、3週目からは内外にわかれた両者のマッチレースとなる。最後は青山が外から抜け出して1着ゴール。2着に篠原。最終コーナーで3・長田恭徳の内に入った7・若井友和が3着に入線した。

青山周平
1着/青山周平(伊勢崎31期)
競走タイム:3.652
競走車名:ハルク・73
ランク:S1
今節の成績:2着・1着・1着・2着・1着
SG優勝:12回(22年:日本選手権)

「練習もたくさんして、外に決めていました」。内と外に分かれた篠原睦との1着争いを制して、今節もオール連対の安定感で優勝戦進出を果たした。エンジン状態も「いろいろ試して悪くはなっていない」。飯塚では21年に全日本選抜でSGグランドスラム達成、昨年は日本選手権を制覇と好実績を残す。強豪そろう中、10mオープンの大外枠となったが、No1の勝負強さを発揮して13回目のSG制覇を掴むか。

篠原睦
2着/篠原睦(飯塚26期)
競走タイム:3.659
競走車名:チャージ
ランク:S17
今節の成績:1着・2着・4着・5着・2着
SG優勝:1回(21年:グランプリ)

2着には敗れたものの、湿走路での青山とのバトルはスタンドを沸かせた。内のコースを進んで「泥臭いレースはできたと思います」。優出の最後の切符を掴み、ロッカーでも仲間の祝福を受け、喜びは爆発。良走路については、「タイムがまだ足りていない」ため、優勝戦までに、エンジンをさらに仕上げていく。昨年のオールスター以来のSG優出で、優勝戦は10mオープンの3枠。21年グランプリ以来2回目のSG制覇を、今度は地元で狙う。

※12レース結果

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【最終日・12R=優勝戦】
*10周回5,100m 10mオープン戦
1/角南一如(山陽27期)
2/西原智昭(伊勢崎28期)
3/篠原睦(飯塚26期)
4/佐藤摩弥(川口31期)
5/荒尾聡(飯塚27期)
6/金子大輔(浜松29期)
7/鈴木圭一郎(浜松32期)
8/青山周平(伊勢崎31期)

初日は湿走路からスタートした今回のSGオールスター・オートレース。準決勝戦の5日目も再度の雨となり、湿走路をクリアした8選手がファイナルに名を連ねた。
注目は、やはり10mオープン戦になったところだろう。準決勝戦1着の金子、鈴木、青山が6~8枠に入ったことで、展開も大きく動きそうだ。中でも注目を集めるのは鈴木で、オールスター3連覇、SG3連続制覇の期待がかかる。
SG初制覇を狙うのは、角南、西原、そして女子選手初の偉業に今回も挑む佐藤。地元SG優出した篠原と荒尾は、ともにチャンス十分の位置から好勝負に持ち込めるか。

気になる天気だが、準決勝戦終了後には徐々に雨足も弱まり、日付が変わる前には止んだ。最終日は天気も晴れ予報がでており、良走路に回復して優勝戦を迎えることになりそうだ。

また年末のスーパースター王座決定戦トライアル戦のポイントは以下の通りに付与される。
優勝:出場決定、2着:15ポイント、3着10ポイント、4着7ポイント、5着:5ポイント、6着3ポイント、7着2ポイント、8着1ポイント。(責外:2ポイント、フライングなど責任:0ポイント)

優出メンバーのここまでのポイントは、鈴木がSG優勝で確定。金子が20ポイント、荒尾が12ポイント、佐藤が7ポイント、青山が3ポイント。今年まだポイントが無いのは、角南、西原、篠原の3名。年末に向けてのポイント争いも注目だ。

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【過去のオールスターオートレース】
22年5月(川口)
優勝:鈴木圭一郎
21年4月(川口)
優勝:鈴木圭一郎
20年4月(飯塚)
優勝:荒尾聡

【直近のSG優勝戦・プレイバック】
23年2月全日本選抜オートレース(浜松)
優勝:鈴木圭一郎
22年12月スーパースター王座決定戦(川口)
優勝:鈴木圭一郎
22年11月日本選手権オートレース(飯塚)
優勝:青山周平
22年8月オートレースグランプリ(伊勢崎)
優勝:青山周平(P-Navi編集部)

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