2022/11/21(月) 23:32
小倉競輪G1「第64回朝日新聞社杯競輪祭」前検日
KEIRINグランプリ2022の出場権をかけた最後のG1「第64回朝日新聞社杯競輪祭」が11月22日から6日間の日程で開催されます。
今年のG1優勝者は、古性優作選手、脇本雄太選手、新田祐大の3名のみ。この競輪祭の勝者と、賞金ランキング上位者がKEIRINグランプリの切符を掴みます。6日制のナイター、そして前半戦はポイント制の勝ち上がりに変更されて今年で5年目。激戦必至のロングシリーズで、今年はどんなドラマが生まれるのでしょうか。そして、KEIRINグランプリの出場権を獲得するのは……!?
一方のガールズグランプリ2022トライアルレースは、22日から24日の前半3日間で争われ、こちらもガールズグランプリ2022の出場者が決定します。
※出場する注目チャリレンジャーの直前インタビューはこちら
郡司浩平選手
鈴木美教選手
***************
◆KEIRINグランプリ2022出場権争い◆
選考条件は下記の通り。
【選考期間】
2022年1月~11月(競輪祭最終日)
開催時S級在籍
(1)G1優勝者
(2)選考委が特に認めた選手(選考委が特に認めた選手は競輪祭開催以前に決定)
(3)選考用賞金獲得額上位者(同額の場合は1月~10月開催までの平均競走得点上位者)
今年のG1優勝者は、
古性優作(全日本選抜、高松宮記念杯)
脇本雄太(日本選手権、オールスター)
新田祐大(寛仁親王牌)
この3名が現段階で今年のグランプリ出場権を獲得。
また、選考用の獲得賞金ランキングは下記の通り。
同着優勝などのイレギュラーなパターンを除いて、
松浦悠士、佐藤慎太郎、守澤太志は賞金額でほぼ確定。
勝ち上がり状況にもよるが、郡司は圏外の選手が優勝し、清水が準優勝、さらに平原に逆転された場合に圏外に。
ボーダーの10位山田は、9位清水との差が約1,000万円あり、賞金で逆転するには、少なくとも決勝3着以上が条件となりそう。
準優勝の賞金が約2,000万円と高額のため、最終日までの状況次第にはなるが、成田和也や吉田拓矢もワンチャンスでの逆転劇の可能性も残っている。
【KEIRINグランプリ2022選考用賞金獲得額】
1位/脇本雄太 178,142,300円※
2位/松浦悠士 145,520,700円
3位/古性優作 135,744,300円※
4位/佐藤慎太郎 103,133,200円
5位/守澤太志 96,102,900円
6位/郡司浩平 89,602,600円
7位/平原康多 84,352,000円
8位/新田祐大 75,955,000円※
9位/清水裕友 73,404,500円
10位/山田庸平 63,734,200円
11位/成田和也 59,076,200円
12位/吉田拓矢 53,338,800円
13位/深谷知広 50,908,000円
14位/荒井崇博 48,968,600円
15位/小松崎大地 47,187,800円
16位/眞杉 匠 44,837,000円
17位/園田 匠 44,466,800円
18位/浅井康太 43,749,000円
19位/太田竜馬 43,275,000円
20位/吉澤純平 39,878,400円
※は今年のG1優勝者
※11月21日現在のもの
◆競輪祭の賞金表はこちら
***************
\競輪祭(前検日)ピックアップ/
【初日・1R=一次予選1】
7番車:守澤太志(SS・秋田96期)
「前半戦は不甲斐なかったので、SSとして恥ずかしい走りばかりでしたが、ダービーから巻き返して、(賞金ランキングで)5位まで来られました。鎖骨骨折で調子悪かったですが、修正して、ずっと試行錯誤もしてきて、良い方向に向いてきたと思います。ここ2年の競輪祭は結果を残せていないですが、今年は余裕もあるし、しっかり一走、一走を走りたいです。初日は、初めて吉田有希君の番手にいきます」
【初日・2R=一次予選1】
5番車:佐藤慎太郎(SS・福島78期)
「前回の落車は、頭部と腰の打撲で、骨折は無かったです。上積みはないですが、前回くらいには戻っていると思います。ただ、痛みでトレーニングできない期間があったので、脚がロスするかもというのが心配。3カ月連続で落車したのは経験ないので、この年でどんな影響があるのかは分からない。初日は眞杉(匠)に。自分の走りができればと思います」
【初日・3R=一次予選1】
1番車:清水裕友(SS・山口015期)
「今年ここまでは、地元記念5連覇は良かったですが、それだけ。良いところがなかったです。前半戦は気持ちが入らずズルズルいきましたけど、夏から入れ直して、状態も上向いていると思います。前半が不甲斐なかったので、逆に良くこの位置(賞金ランキング9位)にいられたなと。なるようにしかならないけど、精一杯、頑張るだけです」
【初日・4R=一次予選1】
9番車:平原康多(SS・埼玉87期)
「昨年みたいに骨折などの大きなケガがなかったので、悪い時も崩さないで来られました。グランプリは気にしていません。競輪祭をとにかく頑張りたいです。(競輪祭3Vも)結果は過去のこと。今回から、また良いイメージができるように、走りたいと思います。(初日は)和田(健太郎)さん、五十嵐(力)さんが付いてくれるので、自力で」
【初日・5R=一次予選1】
7番車:松浦悠士(SS・広島98期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「今年は昨年よりも比較的安定はしているけど、勝ち切れていないですね。昨年よりも決勝で、思い切りがなく迷いがち。ここまで練習の感触は良かったです。練習で防府に3日間入って、深谷さんとも2日間一緒に。練習では、深谷さんに自力の真っ向勝負では勝てないことが分かりました(苦笑)。今回は最低、決勝までと思っています。(清水)裕友と一緒に乗りたいですね」
【初日・6R=一次予選1】
1番車:古性優作(SS・大阪100期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「G1に関しては、1番車の責任を果たせているかなと思います。共同通信社杯で落車して、得るものもありました。練習も見直して、落車する前よりも、状態は良くなったと思います。小倉は日本で一番苦手なバンクだったのですが、ここ2年は克服できています。乗り方もセッティングも変えたのが、良かったのかなと。脇本(雄太)さんとの連携を楽しみにしてくれていると思うので、連携できるところまでしっかり勝ち上がりたいですね」
【初日・7R=一次予選1】
7番車:郡司浩平(SS・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「防府のケガは擦過傷と打撲で、何日間か治療に専念して、徐々に練習を開始しました。身体うんぬんよりも自転車をいろいろ部品交換したので、微調整して走ってみないと分からないですね。今年はトータルして変わらずに良い状態で走れています。グランプリはまだ確定ではないですし、あとは自分次第。今回も6日間のナイター、そことの戦いになるかと思います」
【初日・8R=一次予選1】
5番車:小松崎大地(S1・福島99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「G1の優出が多いですが、F1やG3では思ったような戦績を残せていないので、そこが課題です。年齢は気にしていないし、体調と向き合って、計画的にトレーニングできています。落車は擦過傷と首を痛めましたが、まず治療に専念して、だいぶ良い状態に近づいたと思います。小倉は走りやすいですが、ドームしかもG1なので、しっかり走らないと勝ち上がるのは難しいと思うので。初日は自力です」
7番車:脇本雄太(S1・福井94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「今年は全部のG1に出ていないですけど、自分なりに動けた一年でした。現状、自分の調子を上げるのは厳しいので、いかに維持して保てるか。地区プロもあって、思ったような調整はできませんでしたが、走れる状態にはあると思います。(初日は)柴崎さん、志智さんが付いてくれるので、いい走りをして頑張りたいです」
◆ガールズグランプリ2022トライアルレースは2ページ目→→
\ガールズグランプリ2022トライアル(前検日)ピックアップ/
【初日・9R=ガールズ予選1(アメジストB)】
1番車:柳原真緒(L1・福井114期)
「今年は調子よく優勝を積み重ねて、夏場に調子は落としましたが、また上げてここに来られました。調子としては、前回の大垣よりも上げて来られたと思います。小倉は相性が良くて好きなバンク。今年は(グランプリ圏内で)また違った気持ちで入っているので、どうなるか分かりませんが、自分の行けるとこから全力で頑張りたいと思います」
5番車:尾方真生(L1・福岡118期)
「昨年よりも気持ちが強くなっているし、積極的に走れています。賞金争いをしている中でも、勝ちにこだわるレースもできていいます。今年もグランプリがギリギリのところで入りましたが、気にせずに、思い切ったレースをしたいです。しっかり決勝に乗れるように頑張ります」
【初日・10R=ガールズ予選1(アメジストB)】
5番車:山原さくら(L1・高知104期)
「まさかグランプリ争いできるとは、まだ一年が終わっていないですが、今年はよく頑張った方だなと。賞金ランキングが5位なので、いろいろな気持ちが混ざっていますが、平常心で走ることが一番大事かなとは思っています。小倉はスピードがないと捲りが決まらないですし、持ち味を出して前々に仕掛けないといけないですね」
7番車:児玉碧衣(L1・福岡108期)
「地元開催なので、お客さんの声援も多いと思うし、期待に応えられる走りをしたいです。グランプリ前の、最後の大きいレースですし、この3日間で、今の自分の力を確認したい。かみ合わなかったですが、小田原から掴めた感じがあったので、ここに繋げたいですね。いつも通りに行けば問題ないと思うので、自力で頑張ります」
【初日・11R=ガールズ予選1(トパーズA)】
3番車:小林莉子(L1・東京102期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「中盤で調子は上がってたのに名古屋で落車。良かった時の状態に戻すのに一杯、一杯の状況です。(グランプリ争いは)いつもギリギリで、開催に入っているので、精神的にはきついですが、しっかりと権利を取れないように頑張りたいです。普段と変わらず練習して、感触は変わらず。小倉は好きですが、この大会だけは苦手なので払拭できるようにしたいですね」
7番車:小林優香(L1・福岡106期)
「ケガが見つかって、サマーナイトを途中欠場して、1カ月寝たきり。そこからは競輪一本に絞って、久留米の先輩方にもサポートしていただき、ここに向けて仕上げてきました。自分にとって特別なものがある開催ですし、良いイメージも持っています。ラストチャンスを掴みたいですね。自分の行くべきタイミングで1着が取れるように走りたいと思います」
【初日・12R=ガールズ予選1(トパーズA)】
1番車:佐藤水菜(L1・神奈川99期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
「ガールズケイリンは数少ないレースしか走れてないですが、その中でもしっかりと車券貢献できていると思います。西武園のガールズドリームレースで1着を取れたことも、ファンに恩返しができましたし、成長を感じられました。松戸が終わってからは、また一生懸命、練習してきました。感じたままに、自分の走りたいポイントを見つけて頑張りたいです」
4番車:尾崎睦(L1・神奈川108期)
「今年はケガ無くしっかり走れたことが良かったです。大変な時期もありましたが、グランプリに出たい気持ちで、一生懸命やってきました。(失格が2回あり)9月が終わって、気持ちを切り替えることが難しかったですが、応援してくださる方がいて、また頑張ろうと。今回も自力でしっかりと力を出し切りたいと思います」
***************
ガールズグランプリ2022の選考基準は下記の通り。
◆選抜方法
(1)ガールズグランプリ2022トライアルレースの各優勝者
(2)運営調整部会が特に認めた選手
(3)選考用賞金獲得額上位者
トライアルレースは、AとBに分かれて、各優勝者がグランプリの権利を獲得。
賞金は準優勝が50万円、3着が30万円なので、下位ランクからの賞金での逆転はあまり見込めない。
ボーダー付近で注目は、7位尾方と8位小林で、現在約26万円の差。
9位の吉川美穂以下は、優勝が条件となる。
【ガールズグランプリ2022選考用賞金獲得額】
1位/児玉碧衣B 18,845,500円
2位/石井寛子A 18,405,000円
3位/奥井 迪B 18,029,600円
4位/柳原真緒B 17,905,400円
5位/山原さくらB 17,240,900円
6位/尾崎 睦A 17,229,400円
7位/尾方真生B 16,807,600円
8位/小林莉子A 16,549,000円
9位/吉川美穂B 15,388,600円
10位/鈴木美教B 14,444,000円
11位/太田美穂A 13,833,400円
12位/日野未来A 12,016,400円
13位/久米 詩B 11,958,400円
14位/坂口楓華B 11,908,000円
15位/佐藤水菜A 11,480,500円
※11月21日現在
名前の横のABはトライアルレースのグループ。
◆ガールズグランプリ2022トライアルレースの賞金表はこちら(P-Navi編集部)