浜松オートG1(4日目)レポート

2022/10/22(土) 10:24

浜松オートG1(4日目)レポート

2022年10月22日 浜松オート

第64回G1スピード王決定戦(4日目)

【9R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スピード王決定戦の準決勝戦9レース
スタートは10線の3・遠藤誠と6・佐藤貴也が飛び出して、0mハンデを叩いていく。3番手には7・若井友和がつける。1周回1コーナーで佐藤が遠藤をかわして先頭に立つと、2周回3コーナーで3番手の若井は遠藤の内に入り、さらに佐藤のインまで狙って首位を奪取する。2番手は佐藤が踏ん張り、再度逆転を試みるが、若井が抑えきり1着。2着に佐藤。最終周回で5・浦田信輔をとらえた8・木村武之が3着に入線。

若井友和
1着/若井友和(川口25期)
競走タイム3.415
競走車名:モエルトウコン
ランク:S5
今節の成績:4着・1着・4着・1着
G1優勝回数:6回(19年川口:グランプリレース)

2周回目に3番手から一気に先頭へ。「早く攻めたいと思ったが、迷惑をかけてしまった」と反省しきりだが、準決勝戦を1着突破したエンジン自体には「初日から変わらずに良い」。浜松G1は5月ゴールデンレース、9月プレミアムカップに続いての優出。優勝戦は5枠から、3年ぶりのG1制覇を狙う。

佐藤貴也
2着/佐藤貴也(浜松29期)
競走タイム3.415
競走車名:スケートラブ
ランク:S13
今節の成績:1着・4着・3着・2着
G1優勝回数:5回(21年浜松:ゴールデンレース)

10mハンデから鋭いスタートを決めて、展開優位にレースを進めた。若井の突っ込みで2番手になってからも、後位から攻め続けて「自分のエンジンも良い状態だった」と振り返る。切れているスタートを最大限に生かして、昨年のゴールデンレースに続いての地元G1をゲットなるか。

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【10R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スピード王決定戦の準決勝戦10レース
10mオープン戦のセンターから5・鈴木宏和が好ダッシュを決めて、スタートから主導権を握る。序盤は2番手に1・阿部剛士が続き、4・内山高秀、6・小林瑞季、8・荒尾聡が追い上げる。リードを広げて鈴木が逃げる中、3周回3コーナーで内山が2番手、4周回目には荒尾が3番手に浮上する。荒尾は内山を5周回4コーナーでとらえて優出圏内へ。鈴木が逃げ切り1着、8・伊藤信夫も追い上げるが、2着は荒尾聡で決着。

鈴木宏和
1着/鈴木宏和(浜松32期)
競走タイム3.418
競走車名:ナアーモ
ランク:S17
今節の成績:3着・3着・6着・1着
G1優勝回数:0回

今節ここまで2連対できていなかったが、準決勝戦は目の覚める速攻劇で快勝。「エンジンはすごく良いと思います」と万全の構え。気になるのが連日の跳ねで、症状自体は軽くなっているが、優勝戦までに解消なるか。10mオープンの3枠から、オート界屈指のスタート力で飛び出して、悲願のグレードレース初制覇も。

荒尾聡
2着/荒尾聡(飯塚27期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
競走タイム3.428
競走車名:デフジャムKN
ランク:S4
今節の成績:2着・1着・4着・2着
G1優勝回数:11回(21年飯塚:ダイヤモンドレース)

準決勝戦は「試走から感じが良くなかった。タイヤの跳ねが直らない」と厳しい流れになったが、持ち前のテクニックで1車ずつクリアして、優出切符を手にした。エンジン自体は悪くないが、「足回りもやっていきたい」と優勝戦に向けて態勢を整えていく。

※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催

【11R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スピード王決定戦の準決勝戦11レース
3・佐藤摩弥がスタートを決めて、2番手は4・鐘ヶ江将平、8・高橋貢が1周回で3番手の好ポジションに付ける。逃げる佐藤に、ピタリと鐘ヶ江も続くが、高橋は4周回4コーナーで鐘ヶ江を捲りでとらえると、5周回3コーナーで佐藤も捌いて先頭に立つ。高橋が1着、2着に逃げ粘った佐藤。3着に鐘ヶ江が入線した。

高橋貢
1着/高橋貢(伊勢崎22期)
競走タイム3.402
競走車名:Rウルフ
ランク:S3
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝回数:28回(21年飯塚:開設記念レース)

準決勝戦も鋭い攻めで1着突破。今節は初日から無傷の4連勝で、完全優勝に王手をかけた。「スタートがすごく良く決まっている」ことで、レース展開を掌握できている。ここまでG1の通算優勝回数は28回で、飯塚将光さん(引退)に並ぶ最多タイ記録。完全Vで締めくくって、単独トップの新記録を打ち立てるか。

佐藤摩弥
2着/佐藤摩弥(川口31期)
競走タイム3.405
競走車名:Pタン
ランク:A2
今節の成績:2着・1着・1着・2着
G1優勝回数:0回

今節ここまでオール連対で、準決勝戦でも持ち前の速攻戦を披露した。先頭に立ってからは「影を見て焦ってしまった」と、高橋貢にはかわされたものの、9月プレミアムカップに続いて浜松G1で連続優出を決めた。得意のスタートは「調整してタイミングが攻められている」と威力強化。念願のG1初制覇へ「優勝戦の時間帯に合わせて、手を動かします」。

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【12R=準決勝戦】
*6周回 3,100m(良走路)
スピード王決定戦の準決勝戦12レース
10線から4・渡辺篤が好スタートを切って、1周回で前の1・関口隆広をかわしてレースの主導権を握る。2番手には6・有吉辰也が続き、8・鈴木圭一郎が3番手、中村雅人も4番手につけて虎視眈々と浮上のチャンスを狙う。鈴木は5周回1コーナーで有吉をかわすと、逃げる渡辺もとらえて連勝を伸ばすゴール。2着は渡辺で、中村も詰め寄るが3着まで。

鈴木圭一郎
1着/鈴木圭一郎(浜松32期)
競走タイム3.386
競走車名:カルマS5K
ランク:S1
今節の成績:1着・1着・1着・1着
G1優勝回数:13回(21年川口:キューポラ杯)

前節の山陽G2若獅子杯では準決勝戦で落妨となったが、今節は名誉挽回の走りで初日から「1」を並べ、優勝戦進出を決めた。エンジン状態は「落車明けにしては良い」ものの、「優勝するには足りない」との評価で、下回りを整備して挑む構え。地元G1で、返り咲いたナンバーワンの実力発揮となるか。

渡辺篤
2着/渡辺篤(浜松31期)
競走タイム3.392
競走車名:ナナロク2
ランク:S34
今節の成績:5着・6着・2着・2着
G1優勝回数:0回

逃げ態勢に持ち込んだが、最後に鈴木圭一郎にかわされて2着。優出は決めたものの「嬉しさと悔しさで半々」。近況のエンジン状態が良くないため「無理をしてしまった」ことが敗因と振り返る。「逃げの展開にならないと厳しい」とのことだが、優勝戦は10mオープンの2枠。スタート巧者がそろう一戦で、念願の記念初Vへの一発を狙う。

※G1優勝回数の( )は直近の優勝開催

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【最終日・12R=優勝戦】
*8周回 4,100m 10mオープン戦
1/佐藤摩弥(川口31期)
2/渡辺篤(浜松31期)
3/鈴木宏和(浜松32期)
4/佐藤貴也(浜松29期)
5/若井友和(川口25期)
6/高橋貢(伊勢崎22期)
7/荒尾聡(飯塚27期)
8/鈴木圭一郎(浜松32期)

優勝戦は10mオープン戦となった。
スタートが速い面々がそろったため、スタートから後手を踏むと展開は厳しくなり、8周回といえども序盤のポジション取りが大きなウエートを占める一戦となりそうだ。
ここまで4連勝で勝ち上がったのは高橋貢と鈴木圭一郎の2人。高橋はスタートが切れており、百戦錬磨の走りで前人未踏の29回目のG1優勝を目指す。鈴木は10mオープンの大外と厳しい位置だが、ナンバーワンの意地を地元で見せつけたい。勝負強い荒尾聡の動向にも注目だろう。
G1初優勝を目指すのは、佐藤摩弥、渡辺篤、鈴木宏和の内枠3車。スタート攻勢から、悲願達成なるかにも注目が集まる。
最終日の浜松は晴れで、降水確率は0%。最終日の浜松はエアフェスタ浜松2022が開催されて、市内全体がにぎわいを見せているが、ブルーインパルスの迫力にも負けない、良走路でのスピードバトルをお見逃しなく。


優勝を射止めるのは、果たして…!?

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浜松オートのグレードレース・レポート
22年9月特別G1プレミアムカップ
優勝者:青山周平
22年5月G1ゴールデンレース
優勝者:木村武之
22年2月G1スピード王決定戦
優勝者:丹村飛竜
21年11月SG日本選手権オートレース
優勝者:鈴木圭一郎
21年10月G2ウィナーズカップ
優勝者:中村雅人
21年5月G1ゴールデンレース
優勝者:佐藤貴也
21年2月SG全日本選抜オートレース
優勝者:荒尾聡
20年11月G1秋のスピード王決定戦
優勝者:鈴木圭一郎
20年10月G2ウィナーズカップ
優勝者:木村武之
20年5月G1ゴールデンレース
優勝者:鈴木圭一郎(P-Navi編集部)

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