2022/09/26(月) 19:05
向日町競輪開設72周年記念「平安賞」(3日目)
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【向日町競輪G3(3日目)10R=S級準決勝】
赤板から上昇の高橋晋也が先行態勢に入っていく。打鐘後に内山雅貴もスパートするが、3番手付近まで。9番手におかれた坂井は最終2コーナーから自力に転じて捲りを打つと、前団を一気に飲み込んで1着。高橋マークの成田和也が2着。福島ラインを追った大川龍二マークから桑原大志が差し脚を伸ばして3着に入線した。
1着/坂井洋(S1・栃木115期)
今回成績:特5・二1・準1
G3優勝:1回(21年11月四日市記念)
メンバー的に前受けは厳しいと思いました。初手は理想の順番でしたが、変な展開になってしまって。吉田(有希)君が捌いてくれたけど……。待てなかったのは、申し訳なかったです。前がもつれていたのは、運が良かったですね。今日は番手で1着が取れたのは良かったです。
(決勝は)自力で頑張ります。
2着/成田和也(S1・福島88期)
今回成績:特2・二1・準2
G3優勝:4回(13年6月函館記念)
出走表通りの順番になるのかなと思っていたら、後方になったので、(高橋)晋也に任せていました。思ったよりもペースが速かったです。晋也も2周をいっていますし、最後は外を踏みました。今日は、いまひとつの感じ。初日、2日目の疲れもあるのかも。
(決勝は)坂井君に。
3着/桑原大志(S1・山口80期)
今回成績:一5・二2・準3
G3優勝:1回(18年9月岐阜記念)
(大川龍二が)坂井君の後ろから始める一択だったのですが、前受けになって、どうするのかなと。脚は溜まっていたみたいですが、難しいタイミングだったみたいですね。最後は自分も決勝に乗りたい気持ちがあるし、申し訳ないけど、内にいきました。大川君の頑張りに応えられず、自分だけ決勝に乗って心苦しいです。
(決勝は)清水の番手。
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【向日町競輪G3(3日目)11R=S級準決勝】
打鐘前に窓場千加頼が前を抑えると、打鐘過ぎから7番手の清水裕友が仕掛けていく。清水は最終HSで窓場を叩き切って先行する。窓場マークの稲川が最終BSから捲りを打って前に迫るも、これは清水マークの小倉竜二が巧く牽制。直線で逃げ粘る清水を小倉が差し切って1着。2着に清水で中四国ワンツー。稲川が再度差を詰めて3着に入線した。
1着/小倉竜二(S1・徳島77期)
今回成績:特6・二1・準1
G3優勝:8回(21年5月前橋記念)
前で早駆けする人もいないし、清水君も気持ちで行ってくれましたね。稲川君が捲ってくるスピードがすごすぎました。(腰の具合は)良くなって、影響がなくなってきました。今日も反応できているし、維持ができている感じです。向日町は相性も良いですね。
(決勝は)中四国で4番手。
2着/清水裕友(SS・山口105期)
今回成績:特4・二1・準2
G3優勝:7回(21年11月防府記念)
先行不在だったので、最終的に仕掛けられれば良かったと思っていました。仕掛け所も良かったです。青森記念2日目や共同通信社杯でも何回か使っている新車ですが、まだ自転車に負けている感じがします。(調子も)レースを走る分には大丈夫だし、自転車も考えていきたい。決勝は脇本さんが相手でも、自分の力を出したいと思います。
3着/稲川翔(S1・大阪90期)
今回成績:一1・二4・準3
G3優勝:2回(18年1月松阪記念)
(窓場)千加頼を全面的に信頼して、2人にチャンスがあるレースをしようと。何とかしたかったけど、相手が強かったです。(最終BSは)勝負所を判断しないといけないし、体が動いた感じ。いけるかなと思ったけど、(小倉の牽制が)さすがでしたね。最後はあきらめずに踏みました。
(決勝は)脇本君の番手。
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【向日町競輪G3(3日目)12R=S級準決勝】
脇本雄太を警戒して、レースはスローの流れに。打鐘で中団の根田空史が一気に加速して、主導権取りに出ると、単騎の筒井敦史が3番手で続き、脇本は7番手から巻き返しを狙う。脇本は最終2コーナーから捲りを打つと、大外から前団をひと捲りして1着。脇本マークの高久保雄介は連携が離れ、先行した根田マークの小原太樹が2着、南関東ラインを追走した筒井が3着に入線した。
1着/脇本雄太(S1・福井94期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
今回成績:特1・二1・準1
G3優勝:10回(22年6月松戸G3)
前受けは仕方ないですね。根田君の動きも分かっていたけど、あそこで動けないのが今節の限界かも。スピードのノリは変わらないと思うけど、呼吸が発進の途中から乱れてしまう。体力が徐々に落ちている感覚です。ケアをして、気持ちも何とか戻していきたい。連覇は意識せずに、まず目の前の1着を取ること。稲川さんとも相性が良いので、ワンツーを決められるように。
(決勝も)自力です。
2着/小原太樹(S1・神奈川95期)
今回成績:特9・二2・準2
G3優勝:1回(18年4月川崎記念)
(根田が)2車でもすごい頑張ってくれたのに、残せなかったのは情けないです。後ろに筒井さんがいるのも分かっていたのに、開けてしまったし、2センター過ぎからが甘かったです。前が頑張ってくれたおかげですが、状態は悪くないですね。
(決勝は坂井―成田の)3番手に。
3着/筒井敦史(S1・岡山85期)
今回成績:一3・二3・準3
G3優勝:0回
G3決勝:9回目(17年松戸記念以来)
単騎で迷っていましたが、南関の後ろから、イチかバチか賭けました。(根田が)打鐘でいってくれて、すごいかかりだったので、脇本も1人で来る可能性が高いからチャンスが生まれるかなと。最後は中をしっかりと踏みました。自転車のセッティングも今日は合った感じです。
(決勝は)山口の後ろです。
※G3優勝の( )は前回G3優勝開催
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【向日町競輪G3(最終日)12R=S級決勝】
1/脇本雄太(S1・福井94期)
2/坂井洋(S1・栃木115期)
3/清水裕友(SS・山口105期)
4/稲川翔(S1・大阪90期)
5/小原太樹(S1・神奈川95期)
6/筒井敦史(S1・岡山85期)
7/小倉竜二(S1・徳島77期)
8/桑原大志(S1・山口80期)
9/成田和也(S1・福島88期)
注目の並びは
1脇本-4稲川
2坂井-9成田-5小原
3清水-8桑原-6筒井-7小倉
決勝は3連勝で勝ち上がった脇本に、稲川が続く近畿ライン。
関東の坂井には、北日本の成田、さらに南関東の小原が3番手を回る東ライン。
中四国は清水を先頭に、同県の桑原、中国地区で筒井、そして四国の小倉が4番手を固める布陣となった。
ここまで無傷の3連勝で勝ち上がった脇本が、大会連覇を昨年同様に完全優勝で達成するかが最大のポイント。
マーク稲川とは5月日本選手権の二次予選以来の連携で、その時は稲川が差し切りでワンツーが決まっている。
初日特選同様に、脇本との自力対決となった清水と坂井の動向も気になるところ。
特に清水は今節ただ1人参戦のSSでしっかりと決勝に進出。4車ラインのアドバンテージも生かして、意地を見せるか。
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【向日町競輪の開催レポート・プレイバック】
2021年9月向日町競輪G3
優勝:脇本雄太
2020年9月向日町競輪G3
優勝:山田英明
2019年9月向日町競輪G3
優勝:阿部力也
2018年9月向日町競輪G3
優勝:藤木裕
2017年9月向日町競輪G3
優勝:小倉竜二(P-Navi編集部)