ガールズドリームレース(前検日)レポート

2022/08/11(木) 08:38

ガールズドリームレース(前検日)レポート

2022年8月10日 西武園競輪F2

ガールズケイリンコレクション2022西武園ステージ
「ガールズドリームレース」(前検日)

ガールズ総選挙2022の上位選手(今年は1位から10位から7名)から選出された「ガールズドリームレース」。
オールスター競輪3日目(8月11日)の第11レースにおいて実施される、ファンが選んだガールズケイリン版のドリームマッチです。
今回はチャリレンジャーから、佐藤水菜選手と日野未来選手の114期両名がエントリー!
大一番を前にした、前検日の独占インタビューをお届けします。

前日のアルテミス賞のレポートはこちら

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【オールスター競輪(3日目)11R=ガールズドリームレース】
佐藤水菜
「恩返しするために優勝だけを目指して」
3番車:佐藤水菜(L1・神奈川114期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

-フェスティバル優勝の後は、ジャパントラックカップに出場(1ではケイリンで優勝、2ではスプリントで優勝)しました。近況の戦績を振り返ると?
佐藤「スプリントはあまりイメージがなかったのですが、今回は3位と優勝で、ハロンでは自己ベストも出せた大会でした。でも、逆にケイリンでは最終日に3着で…。自分の大きなミスが2点あったのを、コーチともフィードバックして、自分でしっかり気づたことは収穫がありました」

-ガールズケイリンと自転車競技で、展開の読み方や考え方に違いがあった?
佐藤「いえ。自分の中でのペースコントロールなどでミスが出てしまいました。ガールズケイリンと自転車競技はもちろん別物の世界。海外のレースはタイムで自分の脚力が結果に出るため、より判断が鋭くないと勝てない。そういう意味では厳しいです。逆にガールズケイリンは、脚力だけではなく、頭を使えば勝機があるレースだと思います。だから、ガールズケイリンではすごく頭を使うようになりましたね」

-最近は「アジア王者として」とのコメントもよく聞かれますが。
佐藤「そうですね。アジア選手権はやっぱりターニングポイントになりますし、優勝しなければならないところで優勝ができたことが自信になりました。勝ったことはプレッシャーにはなっていなくて、前向きに戦えていますし、勝てることも分かったので、今はすごく楽しくなっています」

-昨年はアルテミス賞で優勝、そして今年は初のドリームレースに選出となりました。
佐藤「2回アルテミス賞に出て、1回目は着も悪くて、選んでいただいたのにすごく悔しかったです。昨年はドリームレースに出られなかった悔しさと、アルテミス賞でしっかりタイトルを獲って、恩返しができた嬉しさがありました。今年はこの舞台に立てたことがすごく嬉しいし、立てたのだから、しっかり優勝しないといけないなという責任感はちょっと感じています(笑)。楽しむとか、この舞台に満足するだけではなく、勝って恩返しをしなければいけない大事なレースだと思います」

-ドリームレースは3番車。どう戦っていきますか?
佐藤「何でもレースの雰囲気を読み取って、そのときに自分が感じた走り方ができたら一番いいかな。コメントには縛られず、もちろん自力主体ですが、いろいろなレースができるように、もっと楽しんでもらえるようなレースがしたいと思います。自分自身も楽しみながら、勝てる方法で、自力自在に流れを見て、いきたいです」

-それだけ、戦法のバリエーションも増えてきたと?
佐藤「というよりも、国際大会では自力を出させてもらえないんですよね。トップスピードの差がありすぎて、自力を出したくても、出せなかったんです。自分が一生懸命、全力で前に踏んでも、平気でその上を駆けられて、番手にハマってしまう。でも私はそれを逆に捉えて、いろいろなレースができるようになればいいなと思いました。だから今はバリエーション豊かに走るようにしています」

-なるほど! では最後にファンにメッセージをお願いします。
佐藤「皆さんの投票があったからこそ、この舞台に立てるので、恩返しするためにも、優勝だけを目指して頑張りますので、応援をよろしくお願いします」

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【オールスター競輪(3日目)11R=ガールズドリームレース】
日野未来
「初のビッグレース、この機会を大事に」
7番車:日野未来(L1・奈良114期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

-今年は6月松戸の4日制を優勝、さらに7月の前橋で優勝と好成績が続いています。
日野「はい。レースごとに疲れもあって、波はあるのですが、ドンドン上り調子にあると思います」

-要因になっていることは?
日野「強い人にいろいろアドバイスをもらうこと、レースをたくさん見て研究すること、そうやって毎日、競輪のことを考えて生活をしています。今までは家は家、練習は練習だと思っていましたが、今は生活自体が全部、競輪に繋がると思っています。食事ももちろんそうですし、歩いている時や立っている時も、ですね」

-前走の松阪から、ここまでは?
日野「しっかりここに向けてトレーニングしてきました。自転車以外のトレーニングもしましたし、自転車のトレーニングもバイクでトップスピードが上がるように。良い練習ができています」

-繰り上がりという形ではありますが、ドリームレース出場の思いは?
日野「まず、アルテミス賞に選ばれたこと自体が初めてだったので、投票してくれた皆さんに感謝の気持ちを伝えたいです。繰り上がりですが、ドリームレースは、皆さんの投票のおかげで出られる位置にいられたと思うので、この機会を大事にしたいと思います」

-優勝ならガールズグランプリ圏内も見えてきます。
日野「そうですね。優勝すれば、賞金ランキングは上がると思います。この良いときに、しっかりチャンスをものにしたいという思いはあります。今年の目標は競輪祭(ガールズグランプリトライアル)に出場することだったので、8月を走り終えれば権利はあると思うので。でも、ここでグランプリ圏内まで入ることができるなら、狙っていきたいと思っています」

-ドリームレースは7番車ですが、どんなレースをしたいですか。
日野「私はビッグレースをまだ走ったことがないので、レースは見ていますが、実際の位置取りの感じは分かっていません。シビアだと思いますが、7番手で7着では、絶対に終わりたくない。みんな強いので、7番手ではチャンスがないですし、位置が取れなくても、取りに行くくらいのつもりで。少しでも隙があれば立ち向かえる練習はしてきたので、そこで自力を出せるようにレースしたいと思います」

-ファンにメッセージをお願いします。
日野「皆さんの車券は……本当に重たいです(笑)。でも、100円を投票してくれることが嬉しいし、恩返しするためには、私が確定板に乗って、買ってくれた車券に貢献しないと意味がないこと。そこをしっかりをわきまえて、頑張りたいと思います!」

**※ガールズドリームレースに出場する

【11R=ガールズドリームレース】
1/児玉碧衣(L1・福岡108期)
2/石井寛子(L1・東京104期)
3/佐藤水菜(L1・神奈川114期)
4/太田りゆ(L1・埼玉112期)
5/南円佳(L1・鹿児島116期)
6/久米詩(L1・静岡116期)
7/日野未来(L1・奈良114期)

【ガールズドリームレース出場メンバー紹介】
児玉碧衣
1/児玉碧衣(L1・福岡108期・27歳)
ガールズ総選挙1位
ドリームレース:6年連続6回目
今年の優勝:13回
賞金ランキング:1位

(フェスティバルの落車は)今は問題ないですし、防府を一走できたことも大きかったです。しっかり練習もできて力も入るので大丈夫。6年連続ファン投票1位は自分でもビックリしていますが、期待されている証拠なので。良いメンバーですが、しっかり気持ちで負けないように走りたいと思います。自分の得意パターンに持ち込めればいいと思うので、頼ることなく自分で動きます。

石井寛子
2/石井寛子(L1・東京104期・36歳)
ガールズ総選挙2位
ドリームレース:5年連続5回目
今年の優勝:10回
獲得賞金ランキング:5位

年々メンバーが強くなっている中で、フェスティバルはあの成績だったので、自分が上がるしかないと思います。向日町の前に少し追い込んだので、いつも通りの練習をしてきました。高校で自転車を始めたときは埼玉の自転車部だったので、よく西武園で練習させてもらっていましたし、今も練習させてもらっているのでリラックスしています。(明日は)流れを見て。今年もここを走れるのは、感謝しかないです。

佐藤水菜
3/佐藤水菜(L1・神奈川114期・23歳)
チャリレンジャー(スポンサード選手)
ガールズ総選挙5位
ドリームレース:初出場
今年の優勝:5回
獲得賞金ランキング:20位圏外

ジャパントラックカップ最終戦のケイリンは3着で、すごく悔しかったです。練習の間隔もあまりベストだと思えていないのですが、立ち直したいと思っています。西武園はけっこう呼んでもらっていますが、あまりバンクに癖はないかなと。ファンの皆さんの投票があったから出られますし、3番車もいただけたので、結果で恩返ししたいですね。ノープランですが、しっかり自力自在に流れ見て、何でもやります。

太田りゆ
4/太田りゆ(L1・埼玉112期・27歳)
ガールズ総選挙6位
ドリームレース:4年連続4回目
今年の優勝:4回
獲得賞金ランキング:20位圏外

ジャパントラックカップは途中欠場でかなり体調を崩したので、フェスティバルからここまで自信をもって良い仕上げですとは言えない状態ですが、やる気はあります。埼玉県出身ですし、ここで育ってきたので、すごく楽しみ。毎年選んでいただけることを感謝していますし、走れることを誇りに思います。地元ですし舞台は最高で完璧。積極的な、迫力あるレースをしたいと思います。

南円佳
5/南円佳(L1・鹿児島116期・23歳)
ガールズ総選挙7位
ドリームレース:初出場
今年の優勝:1回
獲得賞金ランキング:20位圏外

(フェスティバルで)スピードの差を感じて悔しい思いをしたので、少しでも縮められるように練習してきました。ダッシュの強化と全体的な底上げをしてきて、練習の感じは一番良かったです。ファン投票で走れるのが嬉しいですし、喜んでもらえる走りがしたい。後方に置かれないように、うまく立ち回って大穴を開けられるように頑張りたいと思います。

久米詩
6/久米詩(L1・静岡116期・22歳)
ガールズ総選挙8位
ドリームレース:初出場
今年の優勝:2回
獲得賞金ランキング:16位

フェスティバルは結果自体は良くなかったですが、成長を感じられたので前向きに受け取って、脚力の向上に努めたいと思っています。セッティングを出して、自分が思い描くフォームには近づいてきている感じです。ファンの皆さんのおかげで走らせてもらえるので、結果で恩返しをしたい。車番は後ろですが、臨機応変に戦えたら。勝ちにこだわって、何でもやるという感じです。

日野未来
7/日野未来(L1・奈良114期・29歳)
ガールズ総選挙10位
ドリームレース:初出場
今年の優勝:2回
獲得賞金ランキング:15位

手応えは毎走、良くなっていると思います。強い選手の練習方法を聞いて真似したり、レースでもらったアドバイスを実践して積み重ねてきた感じです。練習では今までで一番のタイムが出て、状態はメッチャ良いと思います。最初は点数がなくて投票対象ではない時代から始まったので。今年初めてアルテミス賞に選ばれて、繰り上がりでドリームを走れるのも、皆さんの一票のおかげなので、感謝して走りたいです。ビッグレース初ですが、7番手で終わることなく、しっかり出し切りたいと思います。

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【過去のガールズドリームレース結果】
2021年月8月いわき平
優勝:児玉碧衣
2020年8月名古屋
優勝:石井貴子
2019年8月名古屋
優勝:石井寛子
2018年8月いわき平
優勝:児玉碧衣
2017年8月いわき平
優勝:高木真備**(P-Navi編集部)

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