日本選手権競輪G1(4日目)レポート

2022/05/06(金) 20:20

日本選手権競輪G1(4日目)レポート

2022年5月6日 いわき平

第76回日本選手権競輪G1(4日目)

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【4日目・11R=ゴールデンレーサー賞】
1/吉田拓矢(SS・茨城107期)
2/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
3/浅井康太(S1・三重90期)
4/諸橋愛(S1・新潟79期)
5/清水裕友(SS・山口105期)
6/大槻寛徳(S1・宮城85期)
7/深谷知広(S1・静岡96期)
8/鈴木裕(S1・千葉92期)
9/平原康多(SS・埼玉87期)

【レース展開】

誘導以下、7深谷-8鈴木、3浅井、1吉田-9平原-4諸橋、5清水-2佐藤-6大槻で周回。まずは清水が動いて、赤板で深谷を抑えて先頭に立つ。中団には吉田が続き、深谷は7番手の態勢で打鐘を迎える。清水はペースを上げて、そのまま先行態勢に入ると、最終1センター付近から中団の吉田が捲りを仕掛ける。吉田は最終差コーナーで清水を捕らえると、関東ライン3車が出切る。番手絶好となった平原康多が差し脚を伸ばして1着。2着に吉田、3着にも諸橋が入り、人気の関東ラインが上位独占を決めた。

【4日目・11R=ゴールデンレーサー賞】
2車単9-1 760円(1番人気)
3連単9-1-4 2,400円(1番人気)
決まり手:差し-捲り


1着/平原康多(SS・埼玉87期)
力強い仕掛けでしたね。(佐藤)慎太郎さんが飛び付いてくる雰囲気だったので、そこだけ凄く集中して凌いだ感じです。一走目より身体の状態は良かったです。結果的にライン3人で決められて良かったです。準決勝も気を抜かず、決勝戦を目指して頑張ります。

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【5日目・9R=S級準決勝】
1/清水裕友(SS・山口105期)
2/浅井康太(S1・三重90期)
3/郡司浩平(SS・神奈川99期)
4/松岡健介(S1・兵庫87期)
5/守澤太志(SS・秋田96期)
6/原田研太朗(S1・徳島98期)
7/山口拳矢(S1・岐阜117期)
8/渡邉雄太(S1・静岡105期)
9/眞杉匠(S1・栃木113期)

並び
1清水-6原田
7山口-2浅井
8渡邉-3郡司
9眞杉-5守澤
4松岡(単騎)

清水には原田がマークする中国・四国ライン。連携は今年1月の豊橋記念以来で、初日特選では原田が1着。
山口と浅井が中部ラインを形成で、昨年の寛仁親王牌・最終日のワンツー以来となる連携。
南関東勢は渡邉が前で、郡司が番手回り。昨年のサマーナイト以来の連携だが、その時とは並びは逆となった。昨年決勝で微差の2着だった郡司は、リベンジの舞台へ勝ち上がりなるか。
昨年のダービーでG1初優出して大ブレークした眞杉匠には、SSの守澤太志がマーク。昨年のオールスターの二次予選で連携しており、眞杉の先行で守澤が1着を取り、ライン上位独占が決まっている。
松岡健介は単騎でダービー連続優出を目指す。

【5日目・10R=S級準決勝】
1/平原康多(SS・埼玉87期)
2/深谷知広(S1・静岡96期)
3/稲川翔(S1・大阪90期)
4/山田久徳(S1・京都93期)
5/鈴木裕(S1・千葉92期)
6/嘉永泰斗(S1・熊本113期)
7/佐藤慎太郎(SS・福島78期)
8/荒井崇博(S1・佐賀82期)
9/和田健太郎(S1・千葉87期)

並び
1平原-7佐藤
2深谷-5鈴木-9和田
4山田-3稲川
6嘉永-8荒井

ゴールデンレーサー賞を制した平原に、佐藤がマークしてSS連携。両者は5月平塚記念でも連携して、準決勝でワンツー、決勝は平原が先行して佐藤が優勝している。
南関東勢は深谷を先頭に、鈴木裕、和田健太郎と唯一の3車ライン。深谷と鈴木はゴールデンレーサー賞でも連携、この3車連携は12月の佐世保記念決勝以来で、その時は3番手の和田が優勝している。
山田久徳、稲川翔の近畿両者は今開催の初日特選でも連携。ともに中間着に終わっただけに、準決勝ではどう組み立ててくるか。
嘉永と荒井の九州ラインは、1月和歌山記念の二次予選以来の連携。その時は嘉永の先行で、荒井が3着という結果だった。

【5日目・11R=S級準決勝】
1/古性優作(SS・大阪100期)
2/諸橋愛(S1・新潟79期)
3/新山響平(S1・青森107期)
4/大槻寛徳(S1・宮城85期)
5/吉田拓矢(SS・茨城107期)
6/太田竜馬(S1・徳島109期)
7/東口善朋(S1・和歌山85期)
8/脇本雄太(S1・福井94期)
9/園田匠(S1・福岡87期)

並び
8脇本-1古性-7東口
5吉田-2諸橋
3新山-4大槻
6太田-9園田

近畿勢は脇本雄太、古性優作、東口善朋の3車ライン。脇本と古性は3月ウィナーズカップ決勝以来の連携。いわき平では、昨年8月のオールスター決勝でもワンツーを決めている。
関東勢は吉田、諸橋で連携。ハコ回りは2月全日本選抜の3日目以来で、その時はワンツーを決めている。なお、吉田は本日が27歳のバースデーでもある。
新山には大槻が続いての東北ライン。大槻の番手回りは、昨年10月の寛仁親王牌の準決勝以来。新山が先行で押し切り、ワンツーが決まり、ともにG1決勝に進出を決めた。
予選連勝の太田には園田がマークする。太田は今年、全日本選抜、ウィナーズカップとビッグレースで連続優出中。今開催も決勝にコマを進めてくるか。

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\4日目注目レース・ピックアップ/
【4日目・3R=S級一般二】

3番手確保から巻き返し、ワンツーフィニッシュ!
1着/近藤隆司(S1・千葉90期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

大石(剣士)君がすごくいいレースをしてくれました。「3番手なら行ける、強い気持ちで仕掛けました」と、レース後に言ってくれたので、本当に大石と、大石君の番手を回らせてくれた中村浩士さんのおかげで、いい着が取れたと思います。上位の人は研究に研究を重ねてパワーアップしているので、現状維持ではあっという間にS級にいられなくなってしまうので、自分を追い込まないとなと思っています。

2着/大石剣士(S1・静岡109期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

けっこうバンクが重い感じだったのですが、3番手を確保できたので我慢して踏めば芦澤(辰弘)さんの牽制を越えられるかなと思って頑張りました。直前の練習でいい感じだったので活躍を期待したかったのですが、そんなに甘くなかったです。このまま帰郷になってしまうと思うのですが、2度とこの思いはしたくないので、次走の函館記念では悔しさを晴らせるよう頑張ります。

【4日目・6R=S級特一般】

同期黒沢征治の気持ちに応え
1着/小林泰正(S1・群馬113期)

最終BSで早めに自分で出てしまって、もう少し黒沢(征治)さんの動きを待ってからでも良かったのかなと思ったのですが、結果的にラインで決まったから良かったです。1着を取らないといけないと思って踏み込みました。だんだん状態は良くなってきていると思います。最終日、しっかり自力を出して走り切りたいです。

【4日目・7R=S級選抜一】

しっかり結果を出す
1着/島川将貴(S1・徳島109期)
チャリレンジャー(スポンサード選手)

石原(颯)君が強くて、積極的にいってくれたことと山口(泰生)さんが3番手を固めてくれた、それが全てです。道中で(石原君との)車間が空いてしまったのですが、想定内だったので何とかいけました。自転車の感触が今ひとつ良くないのですが、体調はいいです。

【4日目・8R=S級選抜一】

位置にこだわる競走も考えて
2着/伊藤颯馬(S1・沖縄115期)

3車のラインだったので早めにいった感じなのですが、小川(勇介)さんがもつれて離れてしまったので、そこが反省点です。前回のG1(全日本選抜競輪)は全て逃げたのですが、自分のスピードでは通用しない部分もあり、ひと工夫が必要と感じ、位置も取れるレースが少しでもできるようになればと思っています。

【4日目・9R=S級二次予選】

優勝したいです
2着/渡邉雄太(S1・静岡105期)

行けるところで仕掛けるだけでした。新山(響平)のかかりが良かったので、車間が空いてしまったのですが、それを詰める勢いでいけたので良かったと思います。決勝に乗りたいし、優勝もしたいです。

【4日目・9R=S級二次予選】

先行策で粘りを見せる
3着/新山響平(S1・青森107期)

僕のスピードが悪くて、前に出るのに時間がかかって後ろが粘られる形になってしまいました。踏んでいるのですが、進んでいなくて、スピードの乗りもいまいちでした。いろいろ調整して、明日までにしっかり直したいと思います。

【4日目・10R=S級二次予選】

初日の走りをしっかり修正して結果を出す
1着/稲川翔(S1・大阪90期)

最高です。(脇本に)必死で付いていって、最後はガムシャラでした。差す差さないではなく、しっかりゴール前勝負をしようと思っていたので、ワンツースリーが1番嬉しいです。初日に自分の脚力を過信していた部分があった。そのことで、レースに集中することだけを考えて戦いました。状態は悪くないと思います。自分のやることをやるだけです。

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【過去の日本選手権競輪G1・プレイバック】
第75回日本選手権競輪G1(京王閣)
優勝:松浦悠士
第73回日本選手権競輪G1(松戸)
優勝:脇本雄太
第72回日本選手権競輪G1(平塚)
優勝:三谷竜生
第71回日本選手権競輪G1(京王閣)
優勝:三谷竜生(P-Navi編集部)

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