2019/12/13 (金) 18:46
「今年も残すところ僅か、3週間を切りましたね」
年末はこのフレーズから始まるのが無難ですが。
安易な感じもあり、さらには芸がないとも思い、冒頭からやや落ち込んでいます。
もう12月だと言うのに。
令和元年__まだ何も成し遂げていないことに気付き、さらに落ち込む。
追い打ちを掛けるように、このコラムを書いている時に。
僕の好きなサッカー選手が引退するというニュースが飛び込むという三重苦。
明るさゼロの状態から、今回のコラムは始まる次第です(苦笑)。
重複しますけれども、2019年も残り僅か。
今年のオートレース界、様々な出来事がありましたね。
スーパースター王座決定戦も待ち遠しい中、トライアルに出場する注目選手について書いてみようかとも。
でも、それは恐らく、様々な媒体で紹介されることでしょう。
そこで、トライアル出場組ではありませんが。
今年のオートレース界を盛り上げた選手をピックアップして、振り返ってみたいと思います!
まず1人目は、鈴木清(川口23期)選手。
今年5月に地元のG2川口記念を制し、見事に自身初となる記念タイトルを獲得!
さらには2月の浜松G1スピード王決定戦の初日に開催された『鈴木選抜』。
この『鈴木選抜』を制し、レースの模様が地上波の様々なニュース番組などで取り扱われたことからも一躍、時の人に。
当の鈴木清選手も「知らない知り合いが増えた」と、その反響ぶりを実感されておりました。
2人目は黒川京介(川口33期)選手!
4月、浜松で開催されたオールスターオートレースでSG初優出!
33期から初となるSGファイナリストに名を連ねました。
デビューから2年も経たずにSG優出。
優勝すれば鈴木圭一郎(浜松32期)選手の記録を抜く史上最年少SG優勝、デビュー後最短SG優勝というチャンスもありました。
残念ながら快挙とはなりませんでしたが、今後のオートレース界の希望になると、誰もが感じた黒川選手の躍進でした。
3人目は長谷川啓(川口12期)選手!
10月30日に地元・川口で優勝。これがオートレース界最年長優勝を更新する大偉業となりました!
白の勝負服でスタートから逃げ切り、自身10年ぶり、20回目となる節目の優勝。
“68歳6ヶ月10日”での優勝は篠崎実選手(川口9期)が2016年5月20日に記録した“67歳2ヶ月24日”を更新する史上最年長優勝となりました。
もちろん、この優勝はインパクトがありましたが、レース後に行われた表彰式でのインタビューも印象的でした。
「20回目の優勝だが、19回目の優勝をした時に辞めるまでにもう1度、優勝したいと思っていたので夢が叶いました」
「最年長優勝も少し意識していました。『記録』というものに私は縁がありませんでしたが、最年長優勝記録という『記録』に名を残せて非常に嬉しいです」
「あと何年、現役でいられるかは分かりませんが、70歳までは絶対に現役で走ります!」
「オートレースが大好きで長くやりたいので、これからも宜しくお願いします」
長谷川選手の人柄。
さらに“オートレース愛”が伝わってくる素敵なインタビューでした。
どの世界でもそうですが、『好き』という気持ちは大事。
やっぱり、最大のエネルギーになるのだなと、改めて感じたものです。
以上、私の印象に残った今年のオートレース界の出来事でした。
こう見ると、川口の選手が多かったですね。
次回のコラムでは2019年のオートレースに関わる個人的な出来事を振り返りたいと、考えております。
伊勢崎での実況卒業、初の予想会、オールスターで初の記念インタビュアー、浜松G1優勝戦で半年ぶりのオートレース実況。
そして、チャリ・ロトさんの『燃えろ!!オートレース』出演。
前回のコラムで告知していた、番組内での予想の成果(打率の推移)などは、次回、振り返りたいと思います。
是非、読んでいただけると幸いです。
さぁ、年末の公営競技は注目レースが立て続けに開催されます。
レースが連日のように続くこと。
そして、年末という気分の高揚感。
ついつい財布のヒモも緩みがちですけれども、ペース配分には気をつけて!
大晦日の川口SGスーパースター決定戦まで軍資金を残しておきましょう!
はい、自戒も込めまして(笑)。
【オートレース/今年度の記念レース日程】
・12/18~ G1スピード王決定戦(山陽)
・12/27~ SGスーパースター王座決定戦(川口)
・1/9~ G1シルクカップ(伊勢崎)
・2/7~ G1開設記念レース(飯塚)
・2/22~ G2若獅子杯争奪戦(山陽)
・3/4~ G2レジェンドカップ(伊勢崎)
・3/18~ 特別G1プレミアムカップ(飯塚)
森泉宏一(もりいずみ・こういち)
1984年5月8日生まれ
東京都出身 広島県・富山県育ち
父親の影響もあり、学生時代は野球に打ち込む
25歳の時、ボートレースで公営競技実況デビュー
2017年4月から伊勢崎オートでオートレース実況を始める
公営競技実況の他、プロアマの野球実況
さらにはイベントや展示会の司会
広告モデルや話し方教室講師などでも活動
野球好きの選手からの誘いもあり、
伊勢崎オートの野球チーム「キラッツ」に入部
しかし、デビュー戦において投手で二桁失点を喫する
その為に最近、オートレース界隈でその実力が疑われている
某選手からの「投げるスタミナがあるだけで助かっている」
という慰めの言葉が唯一の救い
森泉宏一
生まれは東京、育ちは広島、富山。学生時代に喋りの仕事を志し、2009年にボートレース実況でアナウンサーデビュー。2017年からはオートレース実況も始める。現在はYouTube配信番組などの出演も多く、「チャリロト劇場 燃えろ!!オートレース」出演時はMCも務める。パーフェクタナビでは「森泉宏一の実況天国」コラム連載中。プライベートでは2022年に年間100本の万車券的中を達成。試走タイムが出ない選手や逃げが得意の選手を好む傾向にある。公営競技を含めた日々の仕事の様子などを投稿している「森泉宏一のモーリーチャンネル」も絶賛更新中。