人間、自信を持つと、こんなに変わるのか。今の日野未来を見ていると、つくづく、そう思う。

　松戸GIII開催で行われた4日制では、あの児玉碧衣を破って優勝。あくまでも通常開催だったが、男子の優勝は脇本雄太だし、同等に評価され、インパクトがあった。タレント時代から、自分の魅せ方が上手かったし、やはり何かを“持っている”。

　その後も、カントがきつくて、怖い、怖いと言っていた苦手の前橋ドームで優勝。そうしたら急に「ドームは好きだし走りやすい(笑)」と茶目っ気タップリなのが、昔から人を惹き付ける魅力でもあった。

「代謝に引っ掛かりそうな時期もあったし、投票にエントリーされない選手でもあった。それが、こうして8位で繰り上がりだが、ドリームに選んでもらえた。100円車券の大切さが分かっているので、その100円車券で、確定板に入りファンには恩返ししたい」。

　直前は自己ベストのタイムも叩き出して、トップスピードも上がっているそうだ。ちなみに優勝賞金は350万円。もし優勝した時の、使い道はと聞くと「う〜ん、バーキンが欲しい(笑)。それと、美容にお金をかけて綺麗になりたい！」。(町田洋一)