2022/07/23(土) 09:30 0 6
タイトルホルダー・渡邉晴智を父に持つ渡邉栞奈。在所順位は11位に甘んじたが、好位取りから鋭く追い込みルーキーシリーズでは好走を続けていた。本格デビューは伊東での地元戦となったが5着4着3着と精彩を欠き、2場所目となった弥彦はまさかの6着6着6着と大敗続き。前評判が高かっただけにどうしたのかと首を傾げるファンも多かったはず。期待が大きいだけにそれがプレッシャーになっているのかもしれないが、競輪人生はこれから。そんな渡辺に現在の心境を聞いてみた。
「ルーキーシリーズは誰がこういう動きをするからというのが分かっていたから上手く立ち回れた。けど本格デビュー後は誰がどういう走りをするのか、仕掛けをするのか分からなくてイマイチ流れに乗れていない状況」と首を捻る。
「特に弥彦では自力の選手が少なくて難しかった。自分は位置を確保して追い込み勝負のスタイルなので。色んな意味で積極的に行けていないですね」。
6走した感想について尋ねると「やっぱり先輩達との脚の差を感じた。本格デビューしてから6回走ったけど走る毎によくなっている感じは全くないし、早くキッカケを作りたいと思っているのですが…」と不安げに話す。
しかし直前の大宮で優勝した偉大な父からこの開催前にアドバイスを貰ったらしく「自分は頭や肩が大きく揺れてそれによって上手く力が入っていないと父からアドバイスを貰って来た。今回はそこを意識して走る。基本的には父と2人で練習する事が多く、たまに雅也(弟)も交ざって3人で練習する事もあります。家族はみんな仲が良いんです」と笑顔を見せてくれた。
今回の目標については「まず予選をクリアすること。初日に良い着が取れれば2日目も楽になるし。当然決勝にも乗りたい。宇都宮を走るのはこれが初めてだし、自分は400バンクが1番好きだけど、結果を出せるように頑張ります」と気合いを入れた。
今開催は児玉碧衣が落車の為欠場も、玉野サマーナイトで準Vの鈴木美教、平塚オールガールズでは連勝で勝ち上がった奥井迪、地元好気合の荒牧聖未など実力者が多数集結した開催。この好メンバーの中で渡邉がどのような走りを披露するのか期待が高まる。(アオケイ・松野記者)