2022/07/22(金) 18:00 0 4
東京スポーツの前田睦生記者がレースの中から”思わず唸った”選手をピックアップする「今週の競輪好プレー」。今回はガールズケイリンフェスティバルの佐藤水菜の好プレーです。前田記者直筆解説と一緒にぜひご覧ください。
玉野競輪場で開催された「ガールズケイリンフェスティバル2022」は佐藤水菜(23歳・神奈川=114期)が18日の決勝を逃げ切りで制した。完全V。頭一つ抜けていることを証明した。
昨年の函館大会では逃げて3着。初日の予選1は「これが届くのか…」という大外をぶん回しての1着で、予選2は先行逃げ切りだった。自分を計っていた。今回の好プレーは自分を計りながら、他の選手に脅威を与えるという“サトミナマジック”だ。
決勝では尾方真生(23歳・福岡=118期)と児玉碧衣(27歳・福岡=108期)が並んでいる形で、2人はお互いを意識しつつ、サトミナの動きに縛られ、仕掛けのポイントを逃した。そのタイミングを逃さなかったサトミナの勝利は、ガールズケイリンの中においても、非常にレベルの高いものだった。
世界で培った感性もあるだろう。★5つ。ナショナルチームの選手が常に課題にしているのは、国内で付けた力を世界で試し、世界で得たものを国内にフィードバックする、ということだ。見事にこの点を成し遂げていた価値は高い。
すごいで賞=★★★★★(星5つ)